京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「京都駅」の巻

2021-01-14 08:00:21 | 俳句
フリー句「京都駅」の巻
京都駅家元達の花比べ         巡紅
器に負けぬ着物の錦          ひろあき
初寄りのおぼこ軽やか石畳       巡紅
八坂の塔が冬空に映え         ひろあき
節分の芸妓舞妓の奉納舞        巡紅
壬生寺で鬼がころんと転ばされ     ひろあき
吉田社鬼の金棒大泣きの子       巡紅
失恋の痛手じんじん雪の夜は      ひろあき
目醒めるとコップに一輪薔薇の花    巡紅
青の新種を作った科学者        ひろあき
実験室だけで生まれ死んでいく生命がある 巡紅
西行法師人造人間作った山       ひろあき
※西行が高野山で人造人間を作ったという説話があります。ただし、この人造人間は失敗作だったので、西行は捨ててしまったそうな。
ほぼ確実に異常が発生するクローンペット 巡紅
バナナの改良やっていた古代文明    ひろあき
家畜化されても本能失わない猫     巡紅
つい癖で手が出てしまう猫じゃらし   ひろあき
上善若水猫の液体化をお手本にしろ?  巡紅
新潟の銘酒で和解の盃を        ひろあき
若い頃なら行きたい大晦日無礼講のロンドン 巡紅
広場舞台にクイーンのコンサート    ひろあき
朝日が昇るまで生者と死者の垣根無くなる 巡紅
満ちている銀の沈黙冬木立       ひろあき
※今年はコロナがこわくて、年末年始の京都駅には行きませんでした。でも例年のように、華道展などをやっていたようですね。見たかったです。