京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

ゼロ

2020-01-31 08:20:56 | 俳句
ゼロ
                    金澤ひろあき
 毎年、人間ドックを受けています。一年一年、ただでさえ軽い身体が軽くなって行きます。身長も縮んでいます。一歩一歩ゼロに近づき、最後はゼロになるのですね。
 色々な宗教が色々なことを言っていますが、最後はゼロになります。
 即身仏といって、カラカラになったのを見たことがあるのですが、あれはゼロではありません。量れば重さがあるでしょう。保存やなんやらでまわりの手がかかっています。見世物にされているみたいで恥ずかしいなあ。
 花や葉が散って土に帰るようになるのがよいかもしれません。
  無に帰ることのしんしんと底冷え    ひろあき
  ゼロに帰る旅だ冬空をあおぐ

寺町を歩く

2020-01-30 11:19:21 | 俳句
寺町を歩く
           金澤ひろあき
 童心300号の制作費を払いに行くのに、寺町通りを四条から下りました。豊臣秀吉が京の街を整備した時、お寺を集めたので「寺町」。確かに小さなお寺がたくさんあります。
 昔は電器屋の町でしたが、今は少なくなっています。古本屋さんは頑張っています。帰りに立ち寄りました。業務用スーパーが建ち、人がいっぱい。外国人も多いです。
 老舗がなくなり、チェーン店が出来たりもしています。人気のラーメン屋があるようで、開店前から人が並んでいます。
 古い町ですが、少しずつ雰囲気が変わっているようです。
  駄菓子の味の京の下町時間旅行    ひろあき

フリー句「かくせない」の巻

2020-01-29 08:04:07 | 俳句
 フリー句「かくせない」の巻 2020年1月長岡天神 喫茶アーバン
61歳体のほころびかくせない    金澤ひろあき
まん中でなくはしっこに見える    青島巡紅
ちょっとした段差に手すり求めていて ひろあき
転ぶなと言って自分が転ぶ      巡紅
あお向きの青空広かった       ひろあき
空の高みより山の稜線に伸びる道   巡紅
消えない虹などありえずに      ひろあき
オリオン座の右肩星どこ行った    巡紅
地上に登場新型ウイルス       ひろあき
映画「復活の日」もありえる     巡紅
AI予測信じてみるか        ひろあき
漢字変換でお世話になってます    巡紅
人間の役目は何とペット言う     ひろあき
ギブアンドテイクが基本です     巡紅
花の宴さしつさされつまず一句    ひろあき
酒の手休め欲しいのよ        巡紅
送別の代表あいさつはじめ出し    ひろあき
句切るは人 句切らないのは自然   巡紅
日没の島に灯点々と         ひろあき
灯の数だけ物語がある        巡紅
信じて待つ静けさの中        ひろあき
ポンペイの人々の叫びが蘇る     巡紅
運命の女神が月に帰還して      ひろあき
物質と反物質の量からいくと
この世は存在していないのに     巡紅
一筆書きのたわむれ日向ぼこ     ひろあき
重力という名の星々の作り手と壊し手 巡紅
つりあいのあやうくとれたやじろべえ ひろあき
もがいてあがいてあっち向いてほい  巡紅
幻のちまたに自分探しに行く     ひろあき
61歳で死んでこの世に赤ん坊として
出てきたというあなた        巡紅
夫婦は二世の縁と言い        ひろあき
祖父母から孫へ生まれ変わりが
多いとか              巡紅

2020年1月句会の記

2020-01-28 08:26:34 | 俳句
2020年1月句会の記

 童心300号が完成しました。予定より遅くなり、すみません。ようやくお手元に届けられます。
300号という節目。こんなに長く続いたのですね。私の人生の約半分です。いっしょに歩まれた皆様に感謝申しあげます。
 せっかく作ったので、そこに載っている皆さんの作品鑑賞などをじっくりやろうと思っています。
  人生の約半分の風狂始末     ひろあき
 さて、今月の皆さんの作品です。
枯れ葉舞うように喪中ハガキが今日もまた  木下藤庵
さざんかと南天の赤まわり道        坪谷智恵子
迷い猫トイレに籠城初笑い         三村須美子
古井戸に伏水湧きて寒造          中野硯池
大晦日家とバイクの鍵が右ならえ      青島巡紅
みの虫も泣き虫もホームレスもいた公園   金澤ひろあき

2月句会は
2月16日(日)午後2時 場所は喫茶アーバン
阪急長岡天神駅東口すぐ です。

一月の桜

2020-01-27 08:51:40 | 俳句
一月の桜
            金澤ひろあき
 2020年の冬は暖冬ですね。一回も平地で雪を見ません。年末に一回霰を見ただけです。
 早くも梅が開いています。友人のFBには桜が! 一月に桜ですか。
  雪明かりなくて桜のかんちがい     ひろあき