京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

私の時計

2018-02-28 08:14:51 | 日記
うちあけると、ふっと楽な (44)私の時計
         金澤 ひろあき
  病気が相棒 のびのびになる私の時計
 日常生活に戻ったものの、制限がある。
  「走ってはいけない」世間について行けない
 いつもだったら間に合っていたことが・・・。やれやれ仕方ないですな。
  さながら「真綿でくるむ」歩き方そろそろ
 授業に行ったら、皆拍手してくれたよ。
  肩の重荷おろす帰りの電車に乗る
  転倒危険度2だった病中の私
  自分の弱さ 鏡でご対面
  病気いたわるように続く秋晴れ

おもちゃ箱みたいな電車

2018-02-27 10:25:25 | 日記
うちあけると、ふっと楽な (43)おもちゃ箱みたいな電車
         金澤 ひろあき
 退院した次の日は日曜日。放送部の大会があるので、皆に会いに行った。皆の発表が聞けてうれしかった。
会場は嵐電ぞいにある。
  おもちゃ箱みたいな電車で会いに行く
 ふつうに電車に乗るのが、こんなに大変だとは。毎日大旅行していたんだ。
  無理したら目にも出てくる赤信号
 久し振りに使った両目。疲れたか、右目少し赤い。休憩しよう。
  目ヤニため こりゃ一大事
  やっと笑顔もどる自分に気がつく

白い息

2018-02-26 08:51:06 | 日記
詩 白い息
     金澤 ひろあき
冬のオリンピックで
メダルを取れなかった選手が
白い息吐きながら
「4年後は必ず」と
誓っている
4年後の自分が
はっきり確信できるんだ

あと1年で退職の
病気持ちの私には
次の1年がどうなっているのか
白い息吐きながら
確信することばがない

猫をもらってくれる家

2018-02-23 14:45:08 | 日記
 猫をもらってくれる家
      金澤 ひろあき
 先日、2月22日は「猫の日」。私も猫にちなんだ句も作っていました。

春愁う もらわれていく小猫たち  
春愁やくしゃみ出そうで出て来ない
五月闇 江戸川乱歩耽読中     
風薫る猫をもらってくれる家
癒やされるともらわれた猫アイドルに 
少し笑む もらわれて行く小猫たち

風鐸

2018-02-23 08:43:44 | 日記
風鐸
     金澤 ひろあき
 近所にお地蔵さんのお寺がある。平清盛が上皇の命令を受けて建てたとか。
地蔵盆の時はにぎやかだが、それ以外の時はひっそりしている。
 立ち寄ってみると、カランという音がした。お堂の四隅に風鐸があり、静かに鳴る。
だんだん日脚ものびてきた。お寺を出る時、お参りのおじいさんがいて会釈してくれた。
  すれ違う人から会釈春めくよ     ひろあき