京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

もうそんな年

2022-01-31 07:55:24 | 俳句
もうそんな年
    金澤ひろあき
 1月が誕生月です。年金を頂ける年となったのです。書類をいっぱい渡され提出しました。不慣れなので、これで良いのかなとびくびくものです。事務の方にお世話になりました。
 自分がもうそんな年になったんだと改めて知らされました。

  年金の書類人生通過点 ひろあき

年金をやっと貰える年となり残り少ない夢は平凡 同

2021年12月 京都童心の会 通信句会結果 追加

2022-01-30 12:15:31 | 俳句
2021年12月 京都童心の会 通信句会評 追加
※ 12月作品評の追加です。
○中野硯池選
特選 1 銭湯の牛乳一本湯冷めする 野谷真治
 銭湯あるいは温泉でもそうであるが、充分に温まった後は、咽喉が乾くものである。そんなとき、銭湯で販売している牛乳を飲んで咽喉をうるおす・・・。これが何ともいえぬここちよいものである・・・。が油断をしているとこれが湯冷めの引き金になり、風邪をひくもとともなるのである。用心、用心。
選句
7 才女ふえ男は正月の厨房に   暉峻康瑞
10 田の神さあ拝むお婆のお正月 暉峻康瑞
22 電線に見え隠れするオリオン座 青島巡紅 
24 二千年の時超えて咲く大賀ハス 青島巡紅
33 日向ぼこ地上一寸浮いている  金澤ひろあき
36 手が届くいや無理かもな木守柿 金澤ひろあき 
38 義士祭や山科はよく降りますな 金澤ひろあき 
42 干し大根乙な甘みは大人向き  金澤ひろあき
44 ぬける青カラカラカラと芙蓉の実 三村須美子
46 暗がりにかりんの香満ち満ちし  三村須美子
50 紅葉且つ散る参道の朝じめり   三村須美子
53 お師匠と蕎麦食べくくるけいこかな 三村須美子
54 検診の再検査届く12月     三村須美子
57 毛糸編み母の背中や丸くなり 野原加代子
60 浅漬けに柚入れして味わいし 野原加代子 
○岡畠真理子選
特選 55 落ち葉さんそろそろ終わりとしませんか 三村須美子
 私はマンション住まいなので落ち葉掃きの大変さの実感はないのですが、通勤途上の歩道の落ち葉を見ていると毎日毎日いっぱい落ちていますので、お掃除されている方はさぞ体験かと思います。
選句
6 老斑もわたしの勲章初日の出  暉峻康瑞
12 きしむ戸の建付直す十二月  中野硯池
25 鳩放つ少女の手には翼の圧  青島巡紅
36 手が届くいや無理かもな木守柿 金澤ひろあき
42 干し大根乙な甘みは大人向き  金澤ひろあき
46 暗がりにかりんの香満ち満ちし 三村須美子
53 お師匠と蕎麦食べくくるけいこかな 三村須美子
59 川面にてカモ浮かびして寒かろし 野原加代子
60 浅漬けに柚入れして味わいし   野原加代子
63 師走来る手に息かけてすり合わせ 蔭山辰子
67 はや師走よくぞ今年も生き延びた 蔭山辰子
68 新年も句会の皆様お元気で 蔭山辰子
78 カフェオレが身体の細胞を呼び起こす 白松いちろう
26 枯れ蔦の樋を流れる銀杏の葉  青島巡紅







フリー句「この度は」の巻

2022-01-29 09:34:32 | 俳句
フリー句「この度は」の巻
この度はウルフムーンの冴えざえと ひろあき
満面の笑顔で嘘つく女の子     巡紅
知らせないのも優しさの一つかも  ひろあき
行く道の時の流れの蓮華草     巡紅
*根には薬効成分があり、服用すると痛みを和らげる。
癒される友が道連れ春の雲     ひろあき
雪の朝杖つく音に犬の鳴く     巡紅
寝ぼけまなこがなかなか開かぬピエロかな ひろあき
杖つけば椿落ちたり雪の上     巡紅
お水取り準備に入る東大寺     ひろあき
側溝の蓋の穴入る杖の先      巡紅
大根を抜くかのような深呼吸    ひろあき
竹刀振る白南風受けて背筋反る   巡紅
青春の映画のシーン風薫る     ひろあき
去る背中連れては行けぬ銀河越え  巡紅
999の鉄郎メーテル       ひろあき
花の散る人も暮らしも移り行く   巡紅
天上も五衰の無常あると言う    ひろあき
※仏教では、天人も無常を免れないらしいです。
咲いて散る花に重ねて生きる今   巡紅
何よりも団子欲しがる人の世は   ひろあき
コロナ禍は孤高の神の溜息か    巡紅
南洋の海底火山噴火して      ひろあき
是非もなく時が告げるを人よ待て  巡紅