京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

2016年のクリスマス

2016-12-27 11:29:57 | 日記
2016年のクリスマス
               金澤ひろあき
 2016年のクリスマスの日、京都の西京極陸上競技場に居ました。
全国高校駅伝の閉会式司会を行う生徒のつきそいでした。
 主役はもちろん駅伝に出た選手達なんですが、主役を支えたり、盛り上げたりする人達も貴重です。
 リハーサルから本番まで通しで見ることができました。
  駅伝の閉会式後ノーサイド    ひろあき

犬のお墓

2016-12-24 15:49:08 | 日記
犬のお墓
              金澤ひろあき
  お墓参りに行くと 胸にまたたく星   ひろあき
 京都の松尾というところに、犬のお墓がある。
 その日はとても寒く冷え込んだ。山茶花の紅がしずかだ。松尾大社で亀の市をやっていて、にぎやかだ。
本殿では、能の人が二人、謡を奉納している。芸能の神様でもあるらしい。
 犬のお墓は大社の北がわ。小高い丘の上のお寺にある。こちらは人が居ず静かだ。山茶花が静かに迎えてくれる。
良い眺めで比叡山まで見える。
  山茶花の紅しずか墓参り        ひろあき
 犬はパピーという名前で、10年間ほど一緒に暮らした。死んだ日も、こんな寒い日だった。しばらくして、
  春の虹おまえといっしょにいた時間   
 こんな句を供養に作った。墓は大きなしだれ桜の下にある。

西山寮詩会作品 17年1月

2016-12-22 18:35:06 | 日記
【西山寮詩会作品】            2017年1月
にんにくの風邪肩こりの鬼退治    金澤 ひろあき

寒かろし母の自転車ブレーキ音    野原 加代子
秋見つけ阪急に乗り独り旅
秋日和一人佇(たたず)み何思う
紅葉や我の心に陽が眩しくて
銀杏(いちよう)並木歩きて思う冬来たし

老いるとはかくなるものとは知らざりき看取りし母にひたに詫びる   田中 静子
太古には海の底にぞありしという西山峰にアンテナ立つも
思わずに古きどてらに顔埋むライター煙草亡夫(つま)残しいて

時代祭孫の上下(かみしも)晴れ姿        塚本 一枝
網野から宅急便でかにが来た
うす味は母の血圧思ふ娘
見返りの阿弥陀様も紅葉狩り

かしの実のおちる社や里の秋     奥田 一枝
秋風も老の怪我の身なぜてゆく
障子辺の夕日かげ短しつるべおとし
柿の種をポット土に入れる子秋しぐれ

熱き茶をすすりて冬の山めでる    高田 みさお
灯をつけて隣も同じ秋すだれ
一つ家に標札ふたつ秋桜
栗の実の三重に五重にはじきけり

気を付けて団栗落ちし径歩む     宮崎 清枝
夕立の止みて夕べの虫しぐれ
曲がる腰のばして一歩秋の風
デイ行は心の糧や今朝の秋
祭笛聞いて離れて七十年

木犀がどこからともなくにおって来る 井上 昭子
散歩しておそなへの花つんで来る

知らぬ母心にえがく寒き日や     畑 ヨシ枝
青く澄む大空仰ぎ秋深む
咲き残るコスモスに舞ふ白き蝶
初曾孫産まれて楽しや秋日和
温もれる砂利の上飛ぶ蜆蝶
穭田(ひつじだ)に穂の出揃いて風に揺らぐ
金木犀各庭に咲き匂ふ路

 全国有料老人ホーム協会主な入選作 これは去る十一月十日の京都新聞に記載されていたものですが、もう一度お目を通して下さいね。
                   能勢忠三
ポックリと逝きたいくせに医者通い
希望なし目標なくて自由あり
あれよあれそれよそれよと答え出す
猫までが妻のまねして俺またぐ
やっと立ち受話器を取れば電話切れ
ボケも良い昨日のケンカもう忘れ
金がいる息子の声だが電話切る(頼りがいのない子には世話にならないかわりに、財産もわたす気もないといふところでせう)
はなれ住む子らに病む日も無事を書く
親よりも先に逝くなと百の母

鬼退治

2016-12-22 11:11:11 | 日記
鬼退治
              金澤ひろあき
 知り合いの青島巡紅さんが、フェイスブックで、手作り料理をあげている。けっこうマメに作っていらっしゃる。
 先日ニンニクを丸ごと使ったメニューだった。
 ニンニクを熱し調味料を加えるというシンプルだが、体があたたまりそうな一品だった。
   にんにくの風邪肩こりの鬼退治   ひろあき

フリー句自由連句「髪なびく」の巻

2016-12-21 08:10:31 | 日記
 フリー句自由連句 「髪なびく」の巻

髪なびくホットパンツがバイク駆る 青島 巡紅
ポケモンGOの友に呼ばれて    金澤 ひろあき
中心温度に負けて凍りつく壁    青島 巡紅
杯を満開の花にあげてみる     ひろあき
乾杯とあげた名前を忘れてる    巡紅
その昔の彼女の名前思い出す    ひろあき
名前飛び越え時の落とし穴     巡紅
地雷原しらぬが仏で通過する    ひろあき
年取った男は皆パリスとして黙す  巡紅
知らん顔して女は月見する     ひろあき
処女懐妊を三度したサメのメス   巡紅
二百十日の海がとどろく      ひろあき
ピラミッドで見つかった巨大帆船  巡紅
太陽の下の水着がまぶしすぎ    ひろあき
ヌーデイストビーチが広がれば   巡紅
求めあうアダムとイブの始原から  ひろあき
結び付くから世界が広がる     巡紅
やがて来る夜明けを信じ舞っている ひろあき
南中時には暁を求めて足を速める 巡紅