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京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

南観音山つけ句

2022-07-29 07:51:34 | 俳句

南観音山つけ句
 後祭祇園囃子も奥ゆかし 金澤ひろあき
 ※後祭りは数が少ないせいか、人出も前祭ほどではないのです。ゆっくり見ることができて、かえっていいかも。写真は南観音山です。

腰痛

2022-07-28 07:47:40 | 俳句
腰痛
            金澤ひろあき
 どういう訳か、今月は腰痛が二回来ました。
 原因は体のゆがみなのか、クーラーの冷えなのか。とにかく体が曲げられず、困ったもんです。
  腰痛の押しても痛い引いても痛い ひろあき
  仕事ひといき腰痛のやつやって来た
  招かざる夏のお客は腰痛め
 狂句を並べても直りません。
 同じ職場にSさんという人が来ています。バレエもやっている方ですが、椅子に座ってのストレッチでお尻をリラックスさせ、腰痛を治す方法を教えて下さいました。
  ごまかしの小さな湿布腰に貼る  ひろあき
  腰痛の押しては引いてストレッチ
  身の内の痛みも仲間なのかなあ
 おかげでだいぶマシになりました。皆様もお気をつけてお過ごし下さい。


フリー句「手を叩く」の巻

2022-07-27 07:53:08 | 俳句
フリー句「手を叩く」の巻
手を叩く勢い勇んで帰れぬ鯉  巡紅 
餌をあげては喜ぶ親子     ひろあき
おんぶしてケータイいじるお父さん 巡紅
玩具箱いい年をして夢もある  ひろあき
枝の先風の子守唄聴く蝉の殻  巡紅
レトロなバスが避暑地の高原  ひろあき
ゴッホの星月夜が大空にある  巡紅
安らかな眠りが世界包む時   ひろあき
小腹が空いてバナナと缶ビール 巡紅
劇団のシナリオ悩んで書き上げて ひろあき
言辞施の不要な時も心の奥   巡紅
一休のとんち涼しい風通る   ひろあき
逃げずに心の声聞けば打ち水  巡紅
宵山に初めて恋の浴衣着る   ひろあき
山鉾を撮りに行きたし墓参り  巡紅
カメラのかわり数珠を手にして ひろあき
クマゼミを解体運ぶ蟻の群れ  巡紅
樹木葬魂風になっている    ひろあき
恐竜の足跡残こる谷間の百合  巡紅
温泉も湧いてひなびた宿もあり ひろあき
友に買うアンモナイトのネクタイピン 巡紅
花の頃には一緒に来たいね   ひろあき



船鉾

2022-07-26 07:56:09 | 俳句
船鉾
         金澤ひろあき
  船鉾の三年越しの船出かな ひろあき

 祇園祭は行きたいけれど、コロナは怖い。そこで宵山の早朝に行きました。人が少なくて、ゆっくり見ることができました。
 鉾は動く美術館ですね。



2022年7月 京都童心の会 通信句会作品

2022-07-25 07:55:51 | 俳句
2022年7月 京都童心の会 通信句会作品

この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。
特選句の選評をいただけるとありがたいです。
1 梅雨空の昼寝羽根生える
2 イマジン聴く丸い猫
3 雲入平安貴族晩春樹木
4 そぼ降る顔の端くれ
5 露草と堕ちる夜展覧会最終日
6 野菊のごとく男は黙って戦争へ行ったか
7 君が代やまだ泳ぎつかない兵がいる
8 男と馬ばかり出てくる民話侵略でした
9 侵略は進出でしたと案山子も立て
10 泣く子と憲兵には勝てぬと雉は去った
11 軍艦が乳房の上に浮かんでいた(沖縄・ひめゆりの塔)
12 歴史を煮込むと戦争が黒光る
13 修羅の世へおなじ涙を溜めてゆこう
14 子供3人五十越え 歩幅半減
15 金も銀も銅も同じ重さを背負う
16 また1センチ越された孫のつむじ
17 新聞が捲れる暴挙のニュース
18 駄句すら悩みの種汗が止まらない
19 猛暑と闘う蔓を伸ばすアサガオの執念
20 上には上95歳のシニアの一投
21 アニサキスに挑戦青鯖の目の光
22 何が何でもと思うほど遠ざかる着地点
23 風吹きて百合香りしや匂いかぎ
24 川沿いでねむの木通り暑さ耐え
25 夏帽子孫汗かきし歩きして
26 花菖蒲仏壇供えし母の顔
27 青田に風通り抜け通勤路
28 七月やペチュニア植えし汗かきて
29 夏帽子友と水やり草花植え
30 七夕は思い出も嘘も美しき
31 七夕の前に恋する人に逢う
32 文学論 恋に背伸びをしてました
33 つきまとう蛍疎まし老いの恋
34 梅雨晴れや一番シャイなシャツ乾く
35 子供番組子どもと見た日かき氷
36 コンチキチンうしろ姿の女髪
37 夕焼けに「アンパンマーン」と一斉に
38 戦場は鴉の宴 散乱し
39 初蝉や気温三十九度予報
40 安らぐ店 半ズボンで来て足くずす
41 盛んな火 母となる日を決意する
42 盛んな火 平和と書いて献灯する
43 ふたり影 やがて重なり月涼し
44 七夕や子の短冊のくさび文字
45 紫陽花や洗濯物の生乾き
46 枠に触れ体熱冷やすアルミ窓
47 廃村は蛍の穴場人だかり
48 雨上がりムクゲの花の道一面
49 アガパンサス水かけあそぶタライかな
50 肩灼ける影を選んで稽古道
51 一株に一個のぼり仕立てのメロン狩り
52 段丘の縄文遺跡栗の花
53 灼け石皿国宝土偶に会いたいな
54 正教会息を切らしてチャチャ登り
55 五稜郭幹肌赤し松の芯
56 赤煉瓦日傘で踊るオルゴール
57 コウボネ群分けてこぎゆくカヌーかな
58 縄文の海の道なり軍艦も
59 溺死した鼠を流す便器かな
60 蝉喰らう蟷螂の背に鶏の影
61 テント張り腰を伸ばせば雁が飛ぶ
62 川の音湯を沸かす間にミルを挽く
63 空梅雨の雲の多さに肩の凝る
64 一瞬の永遠の如く水底の紅葉
65 ふと失くしたものを想う博物館のミイラ
66 山羊の親子は絶壁を踏破する
67 夏休み子供探検隊に休みなし
68 今逝きますと少年となる父母の前
69 引越の荷も解けぬまま明け易し
70 舟屋出るエンジンの音明け易し
71 短夜や舟屋泊の釣の旅
72 海荒れて浜豌豆を襲う涛
73 若狭物の大鯖並ぶ錦かな
74 鯖寿司の秘伝酢加減塩加減
75 竿仕掛換へて釣堀釣果なし
76 椎の花匂ふ神奈備八幡宮
77 浄土宗開祖の伽藍夏木立
78 雲覆ふ舟屋の入江梅雨に入る
79 冷房のおかげで生き延びる夏三つ月
80 正月のお鏡さいごきな粉もち
81 新ウイルス若者たちよ負けないで
82 永明は90才16頭の父さんパンダ
83 ひとときの涼をたのしむカップ氷