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京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

大夕立

2025-08-27 12:55:30 | 俳句
大夕立より二学期の始まれる  金澤ひろあき
※8月25日。夕方に雷雨。1時間で102ミリ降ったという。学校の玄関が池になった。

竜巻

2025-08-26 07:57:56 | 俳句
竜巻
      金澤ひろあき
一日中雨に竜巻注意報
海上に二つ竜巻決闘する
竜巻が竜巻呑んで天に帰す
同じ巻き竜巻も朝顔も
竜巻に乗るイカロスの背を追って
屋根瓦盗人竜巻かっさらう
怪談の次は竜巻注意報

箸休め

2025-08-25 11:21:32 | 俳句
箸休め百合の香りが語りかけ 金澤ひろあき
※句会で使わせていただいているお店にて。

いけず石

2025-08-22 14:46:06 | 俳句
いけず石
       金澤ひろあき
 京都の露地などで、塀の外に石などを置いてあることがある。車などがぶつからないようにするためらしい。「いけず石」というらしい。「いけず」とは、いかにも京都らしい。
  こおろぎや通せんぼするいけず石  ひろあき


冠句エッセイ 広重のブルー

2025-08-22 11:08:22 | 俳句
冠句エッセイ 広重のブルー
             金澤ひろあき
 若い頃に、絵をかじったことがある。写生した絵にはもの足りず、ピカソや北斎が好きだった。ダリの絵の不思議な着想に魅せられた。
 自分が描く時も、わざと歪みを入れたり、構図を大胆に組み替えたりすることを好んだ。
 六十を越えてから、それまでじっくり見なかった広重を観た。何気ない風景、庶民と思われる旅人が宿で飯を食べているような、どこにでもありそうな風景。描かれている人々は美男美女ではない。それが深いブルーと相俟って、何と美しいことか。
 こういう美を、私も句で描けたらというのが、願望になった。
  水に寂ぶ 広重版画濃いブルー ひろあき
※四条大橋から三条大橋を望む。三条大橋は旧東海道の終着地。(京都側から言えば始発ですが)