【フリー句 自由連詩】
「踏切越」の巻
若い日は踏切越に見える坂 青島 巡紅
落ち葉をひとつ拾いたくなる 金澤 ひろあき
ドア閉める車に残る落葉かな 巡紅
キツネがくれた一万円札 ひろあき
千円と間違え釣に出した一万円 巡紅
風が吹いたらもうかるお話 ひろあき
雨降っても乗る人増えないタクシー 巡紅
瀬戸大橋を歩いて渡ろう ひろあき
写真のために止まれない大橋 巡紅
UFOと心霊同居する月夜 ひろあき
月夜だったら違ったかも白夜のデート 巡紅
お別れは花のはじめの頃だった ひろあき
病葉に息かけてふりむかず 巡紅
待望のオオクワガタを手に入れて ひろあき
カブトムシ大発生で名にしたビートルズ 巡紅
青春は音のコピーで明け暮れる ひろあき
楽団曲になっても歌声聞こえる 巡紅
アルプスを越えて亡命する一家 ひろあき
〝Bless my homeiand forever〟現実にはならないように 巡紅
閉ざされた世界に黙示録を置く ひろあき
預言書と未来は別と頑張れ若者 巡紅
新しいワインを入れる革袋 ひろあき
古代の手紙ーワインをもっとおくれ 巡紅
海原こえて伝わる響き ひろあき
中国でも日本でも自分たちの先祖がアメリカへと言う 巡紅
行き先は星占いで決めていて ひろあき
明日天気になれと靴ぬいで蹴る 巡紅
準備している自慢の水着 ひろあき
日焼けの肌は若葉の下に 巡紅
ピアスが光るハロウインの月 ひろあき
零時迷子になるカップル 巡紅
朝露に少し残り香ありました ひろあき
ゴミ袋の南瓜と蝙蝠の飾り 巡紅
三十六計夜逃げした家あとしまつ ひろあき
秘密の恋は幽霊と共に朝日に消え 巡紅
菜の花バックにエンドのマーク ひろあき