ちいさな幸せみっけた

「ちいさな幸せ」を幸せと感じられますように。

◆東京タワー◆

2006年03月15日 | BOOK観察
「恋はするものじゃなく、おちるものだ」。ふたりの少年と年上の恋人―恋の極みを描く待望の長篇恋愛小説。

著リリー・フランキーのほうではありません、江國香織さんです
(リリーさんのほうも近々読んで見たいと思っています!)



この作品は、公開時に映画館で鑑賞しました。

→その時の感想はコチラ

「とても美しい映画」
と言うのが率直な感想で、とにかく映像から登場人物から音楽まで・・・すべてが美しい

しかし、正直言って感情移入はあまり出来なかったんです。
「美しいがストーリーはただの単純な不倫映画」としか思えなかったのであります。

そして原作。
やはりとても美しい作品です。
前半、やはり美しすぎてあまり身近には感じられず、まさに空想の中のお伽話を読んでいるかのように思えて感情移入できずにいました。

頭の中では当然、「透=岡田くん」、「詩史さん=黒木さん」
そこまでは良かったんですが・・・
もう一組のカップルは離れて欲しかった

しかし後半、徐々に登場人物おのおのに感情が移ってゆきました。

透と耕二。

とても対照的なこの二人。
個人的には透には魅力は感じず、いつも耕二のような人に惹かれてしまう私です。
たとえそこに本物の愛を感じられなくても・・・
(だから幸せになれないんだ!

映画ではコメディーにしか思えなかった耕二たちの恋愛は、なんだかとても興味深く、どこかわかるような気がしてしまいました。
話としては透たちよりもおもしろかったです。

透の母 詩史 & 透 詩史の旦那

修羅場はいつかと思っているうちに終了・・・結局小説には描かれていませんでした。
映画で付け加えられたストーリーだったんですね。
確かに小説の終わり方では、映画だとどことなく腑に落ちない、後味の悪い作品になっていたかと思います。
それよりも、明らかにハッピーエンドで終わったほうが、観ていて気持ちがいいと思います。

この映画って原作を読まないとなかなか登場人物たちの気持ちを理解できないのではないかと思います。

そして、原作を読んだところで再びDVDを鑑賞してみました。

ということで、

次回に続く

コメント (2)
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