恐怖のオオススメバチ駆除の達人、悩みは後継者

日曜日の夜、ふと見ていたテレビ番組、”日曜ビッグバラエティ”（テレビ東京系）。
テレビや新聞のニュースでよく耳にする「オオスズメバチに刺されて、○○さんが
死亡」というニュースの犯人、オオスズメバチの駆除の達人の事をやっていた。

私は生まれも育ちも都会育ちなので、もともとオオスズメバチだけでなく、
ミツバチ、アシナガバチでも私の側に飛んできたら、ただ逃げ回るだけの
全く「か弱い男」。（苦笑）
そもそも、それらのハチの区別すら満足に出来ない。
「蜂の一刺し」の怖さをテレビや新聞で知って、ただ恐怖に慄いているだけなのである。

「蜂の一刺」と言う言葉も、私が若い時に起こったあの田中角栄のロッキード事件の
証言者、”榎本美恵子の蜂の一刺し発言”が私には一番印象があるくらいだ。
その時に私は、蜂で刺すのはメスだけで、そして一刺ししたらそのメスの蜂は
死んでしまうという事を知った。

多分私がたまに見る蜂は、アシナガバチかミツバチであろう。（多分）。
テレビでやっていたが、オオススメバチはアシナガバチやミツバチとは比較に
ならないくらい獰猛で危険であるらしい。
確かに、「ミツバチやアシナガバチに刺されて死亡しました」というようなニュースは
私はあまり聞いたことがないし。

その獰猛で危険なスズメバチの駆除の達人が、私の住む愛知県のお隣で近くの
岐阜県可児市にいるみたいだ。
この達人さん、１５年前くらいからスズメバチ駆除を本格的にやり始めた。
達人さんの家にはミツバチも飼っており、その近くにスズメバチをおびき出す為に
ペットボトルで作った囮小屋がぶら下がっていた。
そのペットボトルの囮小屋に、スズメバチも餌を目当てにやってきている。
私から見れば、なんとも怖い事をしているものだと。

スズメバチの働き蜂は、この囮小屋から餌をゲットし、それを自分達の女王蜂が
待つ巣にその餌をせっせと往復して運んでいる。
達人さんたちはこの働き蜂が巣に帰っていくのを追跡して、巣の在り処を
探し当て、地中に埋まったスズメバチの巣を一気に掘り出しスズメバチを
駆除してしまう。

餌の運搬で巣と達人さんたちの家を往復する時間を、ストップウォッチではかり、
スズメバチの巣が達人の家からどのくらいの距離があるかも推測。
それだけでは巣の場所を特定できないので、　囮小屋で餌をあさっている
働き蜂に、なんとスーパーのレジ袋を切って短冊にしたものを、スズメバチに
くくりつけて、どの辺の森の中に入っていくか解りやすいようにしていた。

ザリガニの肉をスズメバチに差出し、スズメバチは一生懸命ザリガニの甲羅から
肉を離そうと必死につついている。
そのつついている間に、スズメバチに短冊を糸で結びつけると言う、私には
信じられないような勇気あることをする達人さんだ。

達人さん曰く、「スズメバチが餌をつついている間は餌に集中しているので、
大丈夫！」。　たしかにテレビでもそれは正しい事が証明され、無事に短冊を
スズメバチに結びつけるのに成功していた。

私は、このスズメバチの習性（餌をあさっている間は安全）を発見するまでに
何人の人がスズメバチの被害にあったのだろうかと思った。

双眼鏡で往復する働き蜂を見続け、スズメバチの巣の在り処を特定するのだが。
一山二山越えたところまで追跡するのは、なかなか簡単なことではない。
スズメバチは空中を飛んでいけるが、人間は地面の道のあるところしかいけない。
そこで知恵を出すのが、さすが達人。
スズメバチの帰巣本能を利用するのである。
自分の家の囮小屋で餌を咥えた働き蜂を「タモ」で捕獲し、特定した森の近くまで
「タモ」に入れたまま車で移動し、そこから働き蜂を放すのである。

そして森に入っていった働き蜂を追いかけて、大体の巣の場所を特定。
ここからがまた凄かった。
森に入った達人は、何やら耳を澄ましているのである。
それは耳を澄まし、スズメバチの羽の音が何処からするかを探し始めていた。

そしてついにスズメバチの巣の場所を特定したら、なにやら宇宙服みたいな
防護服を着た完全武装で巣を地中から掘り起こし、巣とたくさんのスズメバチを
一斉に捕獲してしまう。
それにもこれ専用の掃除機でスズメバチを吸い込んだり、あるときは
手製の花火みたいな煙幕発射装置から煙幕弾を巣の中に打ち込み、
スズメバチを気絶させてしまう。

テレビを見ていて、「本当に勇気ある達人さんの仕事だなぁ～」　と
「やはり達人さんだけあって、色々知恵を絞って、工夫をしているなぁ～」と
感嘆した私。

この岐阜県の可児でもそうらしいが、蜂や蜂の子を食べる習慣が
この可児。多治見恵那とか長野県の方にはあると聞いた。
私は愛知県だから今まで食べた事は無いが。
良くわからないが、「へぼ」とかテレビではテロップが出ていた。

まぁ～ホント、凄い事をする達人さんだ。　だが、この達人さんにも悩みが。
息子さんはもう結婚もして立派な家庭を築いているらしいのだが、
この達人さんのスズメバチ駆除の技を継承する気はないらしい。
だから、この達人、息子夫婦に男の子が生まれたら、この孫に
是が非でも、この達人技を継がせる意向みたいだ。

それにはまず、生まれてくる子が男の子になる必要がある。
多分、この達人さんの創意工夫の精神からすると、ちゃんと男の子が
生まれるように「巧い方法」でも編み出しそうな気もするなぁ～　（笑）

テレビでは紹介はしていなかったが、私は蜂の社会を羨ましく思っている。
それは、権力者は女王蜂であるが、働き蜂は皆メスである。
オスは一切働かず、一回の女王蜂との交尾だけに人生（蜂生かぁ）を
賭けて生きている。
オスは働かず、エッチだけに全精力。　まるでユートピア＾＾

あ、エッチを出来るオスはただ１匹のオスだけか。
ということは殆どのオスはエッチも出来ずに人生（蜂生）を終わっちゃうわけか。
これも競争が激しすぎるなぁ～～～～。（苦笑）
　


　   世の中にはイロイロな　”　オヤジ　”さんが、ブログを書いてますね～＾＾