小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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雪喧嘩

2005年01月15日 23時46分59秒 | 新潟県中越大震災・地震
「ちょっと聞いてよ~!」と友達が興奮気味に電話してきました。
自分たちがきれいに雪かきをしたところに○○さんと△△さんがドカドカ雪を山のように捨てるというんです。
私たちは重い流雪溝の蓋を開けて雪を捨て、いっぱいいっぱいになったらスコップでザクザクとシャーベット状になった雪をほぐしてなだらかにならし、なるべく流れやすいようにしたあとにまた新しく雪を捨てにきます。
それは時間もかかりめんどくさいのですが、人に迷惑にならないよう処理しているつもりです。
しかし世の中いろんな人がいるもので【自分さえよければいい】と思っている自己中な人もやっぱりいるんです。

先日その現場を目撃した友達は面と向かって文句を言ったそうです。
「あの、私たち流雪溝開けて雪捨ててるんですけど・・・」って。
するとその心ない人たちは屁理屈こねて反撃してきたらしく。
ひとりきりで雪かきしていた友達は腹のムシがおさまらず、ソッコー私に愚痴ってきたというわけです。

私は「わかんない人には何いってもむりむり。ほっとけほっとけ。喧嘩してもソンソン!」と一応なだめたつもりなんですけど、友達は ムカツクー!を連呼。

これぞ雪喧嘩なのです。
いい人ばかりじゃありません。
きっちり自分のとこだけしかしない人。
共同で使うとこまでしてくれる人。
いろいろです。

自分勝手な人はほっておくしかないです。
いや、ほんと。
怒っても損だから。

いつも雪かきしてる人は決まってます。
私はそんな人といっしょに雪かきするのが楽しい。
雪かきって重労働だけどやり終えたあとはスッキリするし、ほんとにいいコミュニケーションの場だから。

これじゃマッチョになっちゃうわ!
腰ひねりながら捨てるのよ!!
笑いながらの雪かきはほんと楽しいもんです。

このあいだ5時間ぶっ続けで雪かきしていると、その友達が車の中からオレンジジュースを出してくれてごちそうしてくれました。
ほんとに美味しかった。
そんな人には自分が雪かきしてても「あの人のとこもついでにしてあげよう」と思うし、これが近所付き合いなんだと思います。

みんな生活にゆとりがなくイライラしています。
でも、こんなときだからこそ、不快な思いはしたくないしある程度のことは【スルー】することも必要だと思います。

みんな現実を見なければならない時期にさしかかってきたということでしょうか。
渋滞、大雪・・・・苛立ちが追いうちをかけますが、大切なことを忘れてはいけない!と強く思った出来事でした。