小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

いつまで続く?

2006年10月31日 08時15分12秒 | 新潟県中越大震災・地震
明け方に地震があった。
いつもなら熟睡中の子供が「地震?」とすぐに反応するほどだった。
調べてみると

震度2 新潟県 新潟県中越 小千谷市 小千谷市城内 小千谷市土川
震度1 新潟県 長岡市 魚沼市 長岡市千手 長岡市小国町法坂 魚沼市今泉

このあたりでしか揺れてない。これも中越地震の余震なのだろうか。
背中全体に揺れが伝わるので3くらいに思えた。
眠れなかった日々を思い出した。
小さなストレスもたまりたまると疲れるね。
中越地震、本当にしつこいよ。

秋山郷

2006年10月30日 01時54分30秒 | 日常
日曜日。
どっか行こう~。どこ行く~?
津南のせっつぇもん市に行ったあと、せっかくだからと秋山郷(長野県との県境)まで足をのばしてみました。

どこをきりとればいいのか悩みました。
どこをとっても絶景なのです。(曇ってるので写真はイマイチですが。)
ワインディングロードをうねる私たちは万華鏡の中にいるようであり、渓谷にびっしり張り付く落葉樹は紅海の繊細な珊瑚みたいに見えました。(空が水面ですね)


夫も山の人ですが、「小さいころはこれ(紅葉)が当たり前だと思ってた。」なんていいます。
大自然の豊かさが日常すぎて、そのありがたさにまったく気づいてなかったのだそうです。
秋山郷も紅葉が素晴らしいことは知ってたけどわざわざ来ようなんて思いもしなかった、と。

「なんでこの10年間ここに来なかったんだろう?もったいない!」と夫が帰りの車の中で言いました。
でも今まで3人の子供を育てること、生活することだけで精一杯で、紅葉を楽しむ余裕なんてなかったんですよね。
おむつしてる子は車に乗ってるとすぐ飽きますから(^_^;)
両親をこんなところに連れてきたら喜ぶだろうなぁ。

「山源木工」さんのところから蛇淵の滝までのんびり歩きました。
行き交う旅人が子供に向かって「がんばって歩いてるね~。」と声をかけてくれます。
また家族の写真を撮影しようとしていると、通りがかった人がツカツカと近寄ってきて「あなたも家族の中に入りなさい」とシャッター押しをかって出てくれます。(1枚撮っていただきました。)
山の旅人はあったかい人が多いですよね。

おぼえているでしょうか。
新潟県津南町とか長野県栄村という地名を。
今年の1月に記録的な大雪が降ったのはここなのです。
5メートル60センチですよ。
「除雪はやっても無駄」と思うそのおおらかさ(笑)
もちろんその厳しい冬を迎える前は充分な冬支度をしているわけですね。
山の人をなめてはいけません。

茶屋から川にのびてる滑り台。
雪を落とすためのものですね。
薪もたくさん。
ここにはこうしてゆるぎない山の人の暮らしがあるのです。



津南観光物産館にあった「おやじ秘伝の辛口味噌」。
思わず買ってしまいました。
右は「山源木工」さんの柿の形の菓子入れ。
かわいいでしょう?
義母と夫の叔父用に2つ買いました。


これはうちのこどもたちに。
あっというまになくなりそう





体験と教訓を発信~小千谷総合病院看護部長さん

2006年10月27日 04時35分26秒 | 新潟県中越大震災・地震
震災から2年が経ちました。
1年目2年目は生活することだけでいっぱいいっぱいだったけれど、3年目に差し掛かった今、私たちはこの体験を新たなる被災地のために役立ててもらうべく、震災記録をまとめたり語ったりする、そういう時期なのかもしれません。

今朝(27日)の朝日新聞(新潟版)の朝刊に小千谷総合病院の看護部長さんの記事が掲載されています。
震災時、小千谷総合病院の看護師さんたちが素晴らしい対応で患者さんを一階ホールに避難させたことは地元では有名な話です。
また小千谷病院の看護部のすごいところは震災から1ヶ月半後の大変なときに看護師ひとりひとりにアンケートをとったり「語る会」を開いて家庭と仕事・地域の狭間で揺れるつらかった気持ちをはきだす場をつくる、など、ケアをする側(看護師)のこころのケアもちゃんとしていること。アンケートも一度のみならず3ヵ月後、7ヶ月後、1年後と定期的にとっており、これは今後も継続して行うそうです。

看護部長さんには日本災害看護学会でご一緒したときに「こんなに素敵な女性が小千谷にいたのか!」と感動すらおぼえました。
休日返上の講演もいとうことなく何十本とこなされ、空いた日にはボランティアまでされています。
震災のおかげでまた一人素晴らしい方に出会ってしまいました。
今度はプライベートでゆっくりとお話したいです。

この記事は全国版では23日の夕刊に掲載されました。
地震が起こったときに病院で何が起こったのか、どんなふうに患者さんの命を守ったのか、震災前に知っておけばよかったと思うことは何だったのか、看護師の苦悩など。
日本全国の医療従事者や人の命を預かる仕事についている方に見ていただきたい記事です。

逆なで

2006年10月27日 02時18分56秒 | 新潟県中越大震災・地震
「新潟県中越地震から2年」というテーマで、この一週間各テレビ局や新聞社が特集を組んだ。
山古志、小千谷市塩谷、川口の中山間地の現状と妙見の土砂崩れ現場で救出された男の子の成長ぶりや、復興防災イベント、合同慰霊祭に焦点をあてているメディアが大半だった。
報道している内容はどのメディアも大差はなかったが、2点、非常に不快だと思ったことがあったので触れておく。

■目を覆いたくなる映像

23日夕方(午後5時56分前)の放送にて。(民放)
全村避難の山古志住民が2004年11月に一時帰村したときのVTR。
はじめて家に戻る住民を背後からテレビカメラが追っかける。
いっしょに連れて逃げられなかったペットが気にかかっている住民。
犬小屋の向こうをそっとのぞきながら飼い犬の名前を呼ぶ。
そこにあったのは変わり果てた愛犬の姿。
ごめんね・・・と顔を覆い、泣き崩れる住民。

のぞくシーンと泣き崩れるシーンだけで充分ではないか。
犬小屋の向こうまでうつす必要はあったのか。
たとえうっかりうつりこんだにしてもよくもその残酷なシーンを編集して流す気になったもんだ。
取材に協力してもらっている被災者の気持ちになれば、そんなデリカシーのないことなどできるはずがない。
私はそのシーンを見た瞬間に「うわっ」と目を覆いたくなり、不快な感情でいっぱいになった。

■おまえに何がわかる?

今朝(26日)の某情報番組(ワイドショー?)にて。
山古志の取材は一年ぶりだというリポーター。
仮設住宅から山へ帰った住民にインタビュー。
「なにもないけどやっぱり山がいい。」と小さな庭で家庭菜園をしているおばあさんの笑顔の映像のあとで、国道291号線の橋の絵にデーンとかぶせたのは画面からはみでそうなほどの「700億」というテロップ!
そこでコメンテーターがひとこと。
「あの・・これ・・国や県はほんとに山古志に帰りましょうっていってるんですか?700億なんてつかって無駄なことするよりそのお金を被災者に公平に配分するなり、(被災者を)まとめて平場に移転させるべきだと思いますけどねぇ。」

情けなくなって静かな怒りがこみあげてきた。
でも都会の人間はこういう合理的な考えの人がいるのも事実。
官僚の中にもこういう考えの人は多い。
薄っぺらい取材が露呈したことに本人たちは気づいてないのだろうが、あまりにもお粗末すぎて一日中もやもやした気持ちが残った。

また秋田生まれで豪雪を知ってるO倉さんが反論・解説してくれなかったのも悲しかった。

中越の中山間地の人たちが今朝の番組を見ていないことを祈る。

夢咲きほこれ(~つながれみんな~)

2006年10月23日 13時18分29秒 | 新潟県中越大震災・地震
小千谷市総合体育館で行われたイベント
夢咲きほこれ(~つながれみんな~)in小千谷
に行ってきました。

会場に着くとすごい行列。
この日はBSNラジオ公開生放送もあり、前川清がゲストで訪れていました。
イベント会場でもその模様は流され、福山雅治作詞作曲の名曲「ひまわり」も聴けました♪
大満足。


実行委員長からの挨拶。
「地震はつらく悲しいことだったけれど、悪いことばかりではなく、大切なことに気づかせてくれたりたくさんの出会いをもたらしてくれました。
人と人とのつながりを拡げ、小千谷にいい風を吹かせましょう。」とお話されました。



アルミ缶が車椅子にリサイクルできるというのでスーパーの袋2つ分持っていきました。
(すべてのどごし生ちょっと恥ずかしかったw)
こどもたちは環境クイズに答えたり廃油石鹸をつくったりしながらスタンプラリーを楽しみ、抽選会では小千谷産の銘菓詰め合わせセットやそばなどをゲットしてきました。


スタッフのおねえさん(爆)です。
楽しいイベントを企画してくれてありがとう~





フリーマーケットも大盛況でした。
早めに行ったので可愛い子供服をたくさん買いだめすることができました。(ほとんどが100円新品は200円ウレシー)
写真はあかつきボランティアネットワークのボランティアさんによるブース。
絆Tシャツが目立つので塩谷を支援しているボランティアさんたちや中越復興関係者などもちょこちょこ立ち寄っていました。
昨夜は塩谷の古民家・芒種庵で楽しい宴が繰り広げられたようですね。
おやじさん。お誘いいただきありがとうございました。
(家族サービスのため私は不参加。残念です

地元のこどもたちによるよさこい、ヒップホップダンスで元気をもらい、南ぬ風人まーちゃんバンド&ブドゥリ太鼓のライブでは心温まる唄が身体に染み入るようでした。




ヒップホップグループもまーちゃんのライブに乱入
ほのぼのしてて楽しかったです
写真左端の男の子。
ゴリラになりきってますね



会場のおっぢゃんしょもいっしょに歌い踊りました。






ふるさとを愛する気持ちを再確認できたとても素敵なライブだったと思います。
スタッフの方々。本当にお疲れさまでした



中越大震災から2年~あの日の小千谷の写真

2006年10月21日 09時45分45秒 | 新潟県中越大震災・地震
震災から2年。
それぞれの思いがあります。
10月の23日前後の土曜の午後5時56分。
10月23日の同じ時間よりもより印象的です。

これは2年前の錦鯉の品評会の看板です。
小千谷でこの看板をみかけるようになったら「あぁ10月になったなぁ・・・」と感じます。
品評会は毎年10月の最終週末に行われます。
地震にあったのは10月23日。あと一週間で錦鯉が世界中に出荷されるはずでした。




2年前の写真を見ていたら車中泊をしていたときの写真が紛れていました。
狭い車に5人。長い長い夜でした。
10月23日21時55分撮影。





朝が来たのが本当に嬉しかった。
(左)10月24日7時24分撮影
(右)10月24日7時23分撮影






(左)10月24日8時28分撮影
近所の人に見せてもらってむさぼるように読んだ新聞
(右)10月24日8時21分撮影
アルビ牛乳。冷たくない冷蔵庫から引っ張り出して子供に与えました。
夏だったら腐ってたとおもいます(^_^;)


(左)10月24日6時35分撮影
真っ暗な玄関で「どれでもいいから履いて出なさい!」と履かせた長靴。
トレーナーは親のものです。
(右)10月24日7時13分撮影
地震に遭ったときにごはんは炊けていました。
炊飯器ごと車に持ち込み、車の中でおにぎりをつくりました。




(左)ジャスコ小千谷店 11月6日撮影
(右)原信西小千谷店 10月24日15時00分撮影






(左)はじめてもらった救援物資は子供のいる家庭優先で食パン一斤。(翌日午前11時ごろ)
午後4時ごろにはおにぎりとお茶が届きました。
(右)11月2日朝の救援物資






10月24日16時28分撮影
(問題の福山雅治よりやきそばの証拠写真)







(左)10月25日8時28分撮影(桜町)
(右)10月24日15時03分撮影(本町)







(左)11月4日に原信西小千谷店舗前でもらった水。
(右)この日原信店内のトイレがつかえて感動しました。






他県から警察・救急車・自衛隊・災害復旧の車両が応援にかけつけてくれました。
これらの車両が一斉にいなくなった12月22日。失恋したときのようにさびしかったことを思い出します。






震災復興イベント in 小千谷

2006年10月19日 12時58分25秒 | 小千谷(新潟)
2006年10月22日()
小千谷市総合体育館 コミュニティブラザ(屋外広場)
にて震災復興イベントが開催されます。

夢咲きほこれ(~つながれみんな~)in 小千谷 

スタンプラリーに参加して応募すると、イベント後半の大抽選会で
魚沼産コシヒカリ5キロ(2口)
そば券
ちぢみの里入館券
エストエスト!のジェラート券
銘菓おかきあられ菓子詰め合わせ
その他たくさんの賞品が50人以上に当たるそうですよ~

【第一部】
■11:30~17:00
フリーマーケット&スローフード
 「マイ箸」「マイバッグ」持参のご協力をお願いします。

■12:00~14:00
環境ワークショップ
ゲームや体験をしながら楽しく遊んで学ぼう!
アルミ缶800kgを集めて車椅子を贈ろう! にあるアルミ缶を持ってきてね
環境にやさしい廃油石鹸、アクリルたわし作りを体験しちゃおう!
リサイクル紙でブーメランを作って飛ばしてみよう!

【第二部】(無料ライブ)
唄って踊ってみんなハッピー
■14:15~
地元の元気な子供たちによる
よさこい
(舞ふぶき 鼓 遊舞キッズ いろは組 YOSAKOIチーム城内)

■14:45~
地元の「8スクール」による
ヒップホップダンス

■15:15~17:00
唄と踊りと沖縄三線

南ぬ風人(ぱいぬかじぴとぅ)
まーちゃんバンド&風人ブドゥリ太鼓


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このイベントを開催するにあたりがんばってこられた実行委員の方々の思いが企画趣旨にこめられています。
こちらもぜひぜひご覧ください。


秋ですね~

2006年10月10日 08時00分47秒 | 携帯から
3連休いかがお過ごしでしたか?新潟は天気が悪くちょっともったいない感じでしたが、今日はうってかわって雲ひとつないピーカンです!気持ちいい~!我が家は3連休で新米ゲット。毎年知り合いの田んぼからわけていただく極上米です。古米食べおわるまでは我慢我慢。いや、やっぱり我慢できずに炊いてしまいそう~。

アナログ月間

2006年10月07日 16時36分09秒 | 携帯から
マイマシンと距離をおくようになって3週間。パソコンがなくてもなんとかなるもんだ。ブログを更新しなきゃ!とかレスしなきゃ!という自分が勝手につくりあげた呪縛からもすっかり解放されて気楽虫。アナログの世界に戻ってみたくなってメアド知ってる人にわざと手紙なんか書いてみる。自分で自分に酔い痴れて涙ぼろぼろ。いまの自分めちゃ滑稽~とおもいつつ、はまりそう、アナログあそび。地震のときも、超アナログ生活に舞い戻って、でもそのおかげでなんかみんなで声かけあったりして、それが涙がでるほどうれしかったりしたっけな。