伊藤彦造 追悼展 いってきました

伊藤彦造　追悼展にいってきました。

弥生美術館は、東大のある本郷の住宅地にあるのですが、かなりまよいました。駅から１５分くらい歩いたでしょうか？「弥生美術館」と小さな看板に沿って歩いていくと、３階建ての本当にこじんまりとした西洋館。これが弥生美術館と併設の夢二美術館なのでした。玄関右手には美術館経営のつたの絡まる喫茶店もありました。かわいいですね～。

なかは、こんな外れた小さな美術館なのに、若い女性でいっぱいです。みな熱心にみている・・・・。

伊藤彦造さん、つい最近までご存命だったと、この展覧会ではじめて知りました。（平成１６年没　１００歳）片目を若い頃に失明されたことも・・・。

ダイナミックな構図に、流麗な線、毒を含んだような妖しい男女の視線・・・。少年小説や時代小説の挿絵で、波乱万丈の物語を繰り広げるに、まさにうってつけと思われました。意識を異世界にワープさせてくれる圧倒的な表現に脱帽。

併設の夢二も見てきました。こちらも異世界なんですが、どこか現実の生活を裏返したような感じ。風俗画として見られたりすることもあるので、どこかこの世界とつながっている感じ。危ういですね～。

紙の細工物のような女のぼうっとした表情をみていると「3歳までは夢の中」ということばが浮かんできます。あどけない幼児の表情・・・。

★テレビ番組の紹介もしてありました。

○「フリスタ」　※東京最新トレンド情報番組
　８月２４日（木）　テレビ埼玉
　　７：３５～７：５０
　　～現在開催中の展覧会と、カフェ「港や」が紹介されます。～

○「迷宮美術館」～竹久夢二が描いた女のすべて～
　８月２８日（月）　ＮＨＫ ＢＳハイビジョン
　　２３：００～２３：５９
　９月３日（日）　ＮＨＫ ＢＳ２
　　２３：００～２３：５９
　　～当館所蔵の夢二作品が紹介されます。～

○「美の巨人たち」～竹久夢二―水竹居～
　９月９日（土）　テレビ東京（テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州)
　　２２：００～２２：２５
　　～当館の代表所蔵作品「水竹居」と、夢二の画業等が紹介されます。～

最後に「水竹居」の画をみました。夢二晩年の傑作だそうで、この絵はなんだか少し生きてるように思いました。番組みてみようかなと思います。