本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

シチズン サーモセンサーのメンテ

2010年12月19日 16時28分45秒 | 腕時計
 私の趣味のひとつに、70年中期~80年代前半に発売されたデジタル腕時計の収集があります。全部で50個くらい持ってるかな。

 これもオーディオと同じく単なる懐古趣味。この時代のデジタル腕時計は価格も高く、作りも丁寧でした。

 今日は、1982年にシチズンから発売されたサーモセンサーのメンテ(というかニコイチ)を行いましたので、その顛末を・・・


 さて、この機種は「温度も測れる」というのが売りの、いわゆるデジアナタイプの時計です。そのメカニカルなマスクから今でも人気があり、数年前にデザインを新たにして復刻されたので、そちらを持っている方も多いのではないでしょうか。かく言う私も持っている一人ですが、ここはやはり当時モノを持っていたいのが人情。で、ヤフオクでジャンクを2個入手。一つはデッドストックで外観はものすごくキレイですが、液晶漏れを起こした完全不動品。もう一つはアナログ部分のみ不動で、外観が傷だらけのもの。
 
 ※写真を撮るのももどかしく分解。バラけているのがデッドストック品(黒い文字盤)。右上のものが傷だらけ品(白い文字盤)。傷だらけ品は社外品のベルトでした。

 まず最初に、傷だらけ品から液晶を剥ぎとり、デッドストック品へ付け替えてみることにしました。これで動けばデジ・アナ双方の動く、新品同様のブツが出来上がるからです。

 液晶漏れを起こして真っ黒。


 傷だらけ品も分解。液晶を剥ぎとります。こっちはキレイ。

 
 上がデッドストック品の液晶。電極もやられてます。
 

 剥ぎ取った液晶をデッドストック品に組み込んで電池を入れてみましたが・・・やっぱり作動しませんorz・・・ 電池漏れも起こしていたので、ムーブメント自体がやられているようです。


 仕方なしに作戦変更。液晶を元に戻し、傷だらけ品のムーブメント自体をデッドストック品に移植することにしました。文字盤も取り替えるので、針を外さなければなりません。これ、外すのはいいけど、取り付けるの超メンドーなんだよね。


 針を付けるだけで小一時間かかりましたがなんとか完成。不動のアナログ部分はこの際目をつぶります。


 当時のポップが残っていましたので取り付けてみました。このまま店頭に飾られていても不思議でないほどになりました。針動かないけど・・・