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網走川水系、最源流域に奇跡的に生息する希少オショロコマと地球温暖化。
20XX-7-26 (日) 曇り 一時 雨。
前項からの続きです。午前11時30分。 網走川水系支流の支流の支流の最源流域に奇跡的に生息している希少なオショロコマを見に出かけた。
従来、数ある網走川水系支流を20年以上かけてシラミ潰しに調査した結果、2箇所のみ、ほんの狭い水域にのみオショロコマの生息を認めています。そのことが奇跡的に生息している希少なオショロコマという表現の所以です。
今回はそのうちの一箇所に出掛けました。この個体群は暗い環境に棲むせいか体色は暗色調で栄養状態はよく赤点紋理は鈍いオレンジで細かく鮮やかさはない。
ヒレは赤くならず、腹部は淡く黄色に着色する。生息域が狭いせいか、ややずんぐりした体型が多い。
前項のごとく、状況的にはこの渓流に見られる多数のアメマス軍団に押され押されて、オショロコマたちが最源流域に追い込まれてしまったかに見えますが真偽のほどはわかりません。
近年、地球温暖化による全地球的な気象変動のせいで、北海道でも南方系生物の北上傾向が見られます( チョウ類、海産魚類などに顕著 )。かって寒冷気候のため稲作は不適とされた北海道ですが今や日本で最も美味しい米ができます。
渓流の水温を系統的に調査したデータは明らかではありませんが生息に低水温を必要とするオショロコマは温暖化の影響を真っ先に受ける可能性があります。
低水温を好むオショロコマはもともと水温が最も低い渓流の最源流域に生息することが多く、渓流の水温上昇が始まっても、それ以上は逃げる場所がないのです。平たく言えば絶滅の危険があるということです。これが種々の理由で現在激減中のオショロコマが絶滅危惧種VU とされる最も大きな理由かも知れません。
実際、森林伐採、砂防ダム建設、河川改修、林道建設、釣り人の乱獲、最悪はニジマスをはじめとする外来魚の放流、その他数多いオショロコマ生息を脅かす要因をはるかに凌駕して、最も壊滅的威力を発揮するのは地球温暖化でしょうか。
地球温暖化の影響がもはや取り返しがつかないほどの状況に陥るのが10年後か、50年後か、100年後か、500年後か、誰にもわかりませんが、これまで万年単位で起こってきた変化が、未曾有の短期間で起こっているのが現在の地球の状況であることは間違いないとおもわれます。
そんなことをなんとなく考えながら網走川水系支流の支流の支流の最源流域に奇跡的に生息している希少なオショロコマを10匹ほど釣っては撮影、リリースを繰り返しました。
10年ほど、ここのオショロコマ個体群の観察を続けていますが、種々の理由でこの個体群の未来はあまり明るくないと考えています。最悪のケースも考慮し、後世に残る記録としてデジタル画像記録だけはしっかり行なっておきたいと思います。
最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。
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従来、数ある網走川水系支流を20年以上かけてシラミ潰しに調査した結果、2箇所のみ、ほんの狭い水域にのみオショロコマの生息を認めています。そのことが奇跡的に生息している希少なオショロコマという表現の所以です。
今回はそのうちの一箇所に出掛けました。この個体群は暗い環境に棲むせいか体色は暗色調で栄養状態はよく赤点紋理は鈍いオレンジで細かく鮮やかさはない。
ヒレは赤くならず、腹部は淡く黄色に着色する。生息域が狭いせいか、ややずんぐりした体型が多い。
前項のごとく、状況的にはこの渓流に見られる多数のアメマス軍団に押され押されて、オショロコマたちが最源流域に追い込まれてしまったかに見えますが真偽のほどはわかりません。
近年、地球温暖化による全地球的な気象変動のせいで、北海道でも南方系生物の北上傾向が見られます( チョウ類、海産魚類などに顕著 )。かって寒冷気候のため稲作は不適とされた北海道ですが今や日本で最も美味しい米ができます。
渓流の水温を系統的に調査したデータは明らかではありませんが生息に低水温を必要とするオショロコマは温暖化の影響を真っ先に受ける可能性があります。
低水温を好むオショロコマはもともと水温が最も低い渓流の最源流域に生息することが多く、渓流の水温上昇が始まっても、それ以上は逃げる場所がないのです。平たく言えば絶滅の危険があるということです。これが種々の理由で現在激減中のオショロコマが絶滅危惧種VU とされる最も大きな理由かも知れません。
実際、森林伐採、砂防ダム建設、河川改修、林道建設、釣り人の乱獲、最悪はニジマスをはじめとする外来魚の放流、その他数多いオショロコマ生息を脅かす要因をはるかに凌駕して、最も壊滅的威力を発揮するのは地球温暖化でしょうか。
地球温暖化の影響がもはや取り返しがつかないほどの状況に陥るのが10年後か、50年後か、100年後か、500年後か、誰にもわかりませんが、これまで万年単位で起こってきた変化が、未曾有の短期間で起こっているのが現在の地球の状況であることは間違いないとおもわれます。
そんなことをなんとなく考えながら網走川水系支流の支流の支流の最源流域に奇跡的に生息している希少なオショロコマを10匹ほど釣っては撮影、リリースを繰り返しました。
10年ほど、ここのオショロコマ個体群の観察を続けていますが、種々の理由でこの個体群の未来はあまり明るくないと考えています。最悪のケースも考慮し、後世に残る記録としてデジタル画像記録だけはしっかり行なっておきたいと思います。
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