花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

昆虫観察カメムシ目セミ科編、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、他

2021-09-04 | 昆虫
9月に入り気温が一気に下がり昨日等は10月下旬の気温になりました。
あれだけ煩く鳴いていたセミもパタリと鳴く声が聞こえなくなりました。
ツクツクボウシ等は秋でも鳴いていたと思っていたので、
八王子の本日の最高気温が21℃前後で朝夕は、20℃を下回っています。

セミの活動温度は?
羽化して活動できる温度は、25℃~30℃大体これ位のようです。
ツクツクボウシやアブラセミは25℃以下では鳴かなくなるようです。
ヒグラシは朝夕鳴きますので25℃以下でも鳴いています。

セミはオスが鳴いてメスを呼んでいるんです。
セミの種類により鳴く時間帯が大体決まっています。
ニイニイゼミは一日中、ミンミンゼミは午前中、アブラゼミとツクツクボウシは午後、
ヒグラシは朝夕と大別されます。

今日の午後、雨が降っているベランダのデッキ板の縁にアブラゼミがいました。
当然気温は20℃位なので、動けませんでした。
手に取ると翅をバタバタしますが飛ぶ元気がありません、雨の当たらない場所に移してあげました。

前振りが長くなってしまいましたが、セミを撮った写真を並べてみます。

ニイニイゼミ
セミ科セミ亜科、大きさ(翅端まで)32-40mm、時期 6-9月、
灰褐色のまだら模様が特徴の小ぶりのセミ。
ほかの種類よりやや早く、6月頃から見られる。サクラの木によく集まる。
木の皮に紛れてなかなか見つけにくい。 
ニイニイゼミの抜け殻は、小さくて泥付きのような感じで分かり易いです。


ミンミンゼミ
セミ科セミ亜科、大きさ(翅端まで)57-6mm、時期 7-9月、
黒地に緑色の斑紋があるセミ。
ミーン、ミンミンミンミーーと鳴く。関東以北では平地で見られ、西南日本では低山地に多い。
 

アブラゼミ
セミ科セミ亜科、大きさ(翅端まで)53-60mm、時期 7-9月、
茶色のまだら模様の翅を持ったおなじみのセミ。
真夏、いたるところに現れ、ジージーと油が煮えたぎるようにうるさく鳴く。 
至る所に止まっているので一番目にします。
セミは鳴いていれば完全にオスと分かりますが、
鳴かないのは、メスと言ってもオスが鳴いていない時もありますから本当は分からずです。
 
抜け殻も大雑把に大きさ、色つや、形等で種類を見分けますが、
右:アブラゼミの触角。太く、毛が多く、根元から3番目の節が長い。鼻のような部分に黒い模様がある

オスかメスの違いは、   左:オスは、おしりの突起が1つ(すべてのセミで共通)
メスは、おしりの突起が2つ(すべてのセミで共通)  等で判別できるようです。

ヒグラシ
セミ科セミ亜科、大きさ(翅端まで)39-mm、時期 7-9月、
褐色地に黒色と緑色の斑紋があるセミ。体色には変異が多い。
山地の薄暗い林に多いが、都会の公園にもいる。
おもに夕方と早朝に「カナカナカナカナ‥」と哀調のある声で鳴く。夜間には灯火にも飛んでくる。
朝夕のセミのコーラスを聞いていると遠い昔を思いだします。 カナカナセミと呼んでいました。

ツクツクボウシ
セミ科セミ亜科、大きさ(翅端まで)40-47mm、時期 7-10月、
細身で黒っぽく、緑色の斑紋があるセミ。
姿よりも「オーシィ・ツクツク・オーシィ…」という鳴き声で有名。都市周辺でも普通に見られる。 
人の気配に敏感なので、どこにもいるわりには姿を見ることは少ない。
夏の終わり頃に個体数が増えて鳴き声が目立つようになるので、秋を告げるセミとされる。


それでは、セミは何を食べて生きているのでしょうか?
セミは、樹の幹や枝から樹液や、又は草の養分を吸うようです。
せみは、樹液を吸う長い口(口吻:こうふん)が特徴である。UPにしたら分かりましたか?
セミの寿命は、昔は1~2週間と言われていましたが、その後調査で1ヵ月程度と言われています。
勿論、鳥や外的要因でそれより早く亡くなるのは多いです。
幼虫の地下生活期間は、調べて見ても結構バラバラですね、7年以下と言われていますが、
その環境により変わってくるのかもしれません。
ツクツクボウシ 1~2年、アブラゼミ、ミンミンゼミ 3~4年、
ニイニイゼミ、クマゼミ4~5年、等となっています。
海外では、素数ゼミと呼ばれて素数年ごとに大量発生するセミがいるようです。
長いと13年周期、17年周期に大量発生のようです。

子供の頃の夏休みのに羽化する状態に感動したことがありましたが、
こちらでは真面目に取り組んでいませんのでまだ撮れていません。
これ以外にも日本にセミの種類のいるようですが、この辺りでは見掛けないですね。
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