ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

ドクターコール

2009-11-05 13:03:05 | 日記
今朝、通勤電車が突然駅と駅の間で停車・・・
どうして~と思っていると、前を走っている電車で急病人の方が出たので、とのこと。大丈夫だったのでしょうか・・・・



飛行機に乗っていると、「ドクターコール」がかかることがあります。
「機内で具合の悪いお客様がいらっしゃいます。医療関係者の方は・・・」というあれですね。ドラマなんかではよく見ますが・・・実際そう多くはないのか??私は医師になってから2回遭遇しているのですが、CAの友達には「それは多い」と言われました

私が遭遇したドクターコール・・・
国際線で1回。飲みすぎた若い男性が着陸時に血圧が下がって意識消失・・・というケースで、空港の医務室まで護送しました。
国内線で1回。高齢の男性の意識消失で、おそらく脳出血だったのかと思われますが、同時に乗っていらした内科のドクターが、病院までの護送を申し出て下さったので、私は降機時まで付き添って別れました。


日本における医師の人口比は1000人に2人。学会など飛行機での移動の機会が比較的多いことを考えると、500人クラスのジャンボジェットには、だいたい1人以上の医師が乗っていると考えてよさそうです。
実際、学会シーズンの週末に東京~地元路線に乗っていると、あっちにもこっちにも知り合いのドクター・・・内科から外科まで、総合病院ができるくらい医師だらけの便、なんてときもあります
それでも・・・ドクターコールがかかると、ドキドキ、します。
飛行機内の救急キットにはびっくりするくらい物が入っていないし・・・
私は外科系で、救急もやっていましたが、内科系の疾患や、患者さんが妊婦さんや赤ちゃんだったら・・・やっぱり自信がありません・・・立ち上がったのが私ひとりだったら心細いな・・・とか。

細分化された専門ばかりをやっているドクターに言わせると、
「具合が悪い、だけじゃなくて具体的に言ってくれないと立ち上がりにくいよ~」とか「専門外だったら何もできないので、最初からしらんぷりする」なんて方もいますが。


もし、自分や家族だったら・・・
閉鎖空間の中で、具合が悪い、とても不安なときに。
機内での治療や投薬はできなくても。
医師や看護師の資格を持つ人がそばにいてくれたら・・・
着陸や病院まで付き添ってくれたら・・・
それだけでも、少しの安心は差し上げられるかと思って。

ドキドキ、しながらも。
次にまた、ドクターコールに遭遇した時にも
きっと、「ハイッ」って元気よく、立ち上がると思います
コメント (2)
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