(「バックパッカーの旅」カテゴリーは大学生時代の回想シリーズです。本文中の名前はだいたい仮名です。1Bバーツは当時3円程度。前回までの話はこちら)
高地にあるカレン族の村では夜寒すぎて、ほとんど眠れないままに朝を迎えた。
ふらふらと早朝の村を散歩。
散歩をしていると、村の幼稚園にたどり着いた。
ここはバナナゲストハウスの寄付で建てられたとのこと。日本人経営で日本人ゲストが多いバナナゲストハウス、私たちのような日本人客が少数民族の村訪問を体験させてもらってツアー料を支払い、その売上からの寄付で幼稚園ができる。私たちは貴重な経験をさせてもらって、子どもたちはよい教育を受けられる・・・昨日の子どもたちの様子を見てモヤモヤしていたものが少し晴れた気がした。
トレッキングツアー2日目、出発。
2時間歩き続けて大きな滝に到着。昨日の滝の何倍も大きくて綺麗な滝壺があり、今日こそ入りたかったのに着替えが足りず泣く泣く諦めたさらに歩くこと1時間、昨日のセルフ式ガソリンスタンド前の売店で「バミー・パッ(焼きそば)」の昼食を食べて、いよいよメインイベントのラフティングへ・・・
3〜4人ずつ細長いイカダに船頭さんと乗って1時間のラフティング。最初こそ大人しく川をくだり始めたものの、途中から船頭さん同士が水の掛け合い、イカダからイカダに飛び移る、竿で押してお互い転覆させるなどなど遊び始めて、帰る頃には参加者全員ずぶ濡れ
しかし、(欧米人とかが乗っている)他のイカダの客は全く濡れておらず、『バナナゲストハウスの客は落としていい、とか絶対言われてるよね』とみんなでワイワイ騒ぎながらゲストハウスまで帰った。
ラフティングの川の両岸には象がいたり、桟敷でタイ人が飲み会をしていたり、(明らかにわかる)オカマさんが水浴びをしていたり
・・・これは仕込みなのと疑うくらい盛りだくさんの情景が広がっており、まるで遊園地のアトラクションのようだった