今回もミヤマクワガタに登場してもらおうと思いましたが、また例によって長期脱走中なので残念ですが・・・。
でも家のどこかに潜んでいて(たぶんブラインドかカーテンかソファーか玄関あたり)深夜に照明めがけてブンブ~~ンと威勢良く飛び回って現れるはずです。
スタジオもメンバー達がゾクゾクと入室してくるとさすがに暑くなってきました。
壁には左から壁設置式扇風機、エアコン、そして空気清浄機(STAはスタジオ内で喫煙する者はいませんが、ヘヴィースモーカー・バンドが入ってきたらフィルターはすぐに汚れて赤ランプが点滅します・下の写真参照)。
更には床にも扇風機が。
これはケンが使用、マサは隣のスタジオからもう1台の扇風機を拝借。
6人が集結のスタジオ・リハーサル。
毎度のことながら、ライブが終わると、即、次のライブ用セットリスト候補が配布されて意見調整後(MCの場所やタイムも)、音合わせに突入。
最初はああでもないこうでもないとお互いに牽制し合って試行錯誤の繰り返し。
2回目の顔あわせでは前回の反省点やテコ入れ箇所をいじり始め、3回目からは今までの腹八分目モードからライブモードにシフトチェンジ、そして最終リハーサルでは本番さながらのゲネプロ気分で望む・・・という具合。
まあ、1回の練習でまたすぐにライブ、すごいのになるとリハなし、ぶっつけ本番なんていう時もありますのでケース・バイ・ケースという事で。
シンが初ボーカルを担当するSTAにとっても1年以上ぶりの曲をしょっぱなに力点をおいて演奏。
2番のボーカル後、トロンボーンソロの間のキーボードワークをノブとシンが2パターンのアレンジ比較で検証。
シンのボーカルのボリューム調整をミキサーに一番近いマサが今回は行い2テイク目は気持ちいいくらいに抜けと返り・音量がよくなったよ。
もちろん前半の1時間はケンがドラムでシゲはトランペット担当。
2週続けてエンデイングの回数が噛み合わなかった曲も今回はバッチリ。
マサがシゲにトランペットの最後の部分についてアドヴァイス。
50分経過した頃にケン自らシゲにドラマー交代を希望。
そのままケンはセットしてあったパーカッションに移動。
演奏中、ノブと並んだケン、2人でニヤニヤ・・・どうやらボンゴのプレイで笑いをとったらしい。
で、シゲのドラミングが火を噴いた。
ここ2週間のドラミングの倍はパワーが増したようだ。
本人は、まだまだこれしきといったところでしょうか。
マサからリクエストしてあった「とにかく細かいことは二の次、思い切り遠慮しないでロックして!」を言葉通りに再現してくれました、嬉しいなあ。
どんどんと加速、ヒートアップしていくスティックさばきに皆も触発されます。
荒削りながらも曲の核心に一歩近づいたようです。
シゲの去年の大怪我や長いブランクが心配だったけれどもそれも取り越し苦労だったようです。
意外や意外、誰もが泣かされる難曲もシゲにとっては普通みたい。
その日のミスや不明点は着実に次回には克服してきて引きづらないで見事にクリアします。
でもやっぱり3曲メドレーソングはさすがに落とし穴の連発なので皆でバラバラに分解してみては繰り返し繰り返し理解を深めていきます。
時にはテンポダウンで合わせてみてバッチリはまればノーマル・スピードでもう1回。
地道な訓練がものを言います。
誰もが嫌な顔一つせず真剣そのもの。
全員のフレーズがぴたっとあった瞬間、それまでの悶々とした空気が消し飛んじゃいます。
以前にも書きましたが今月のライブではケンとシゲの2人が昼夜にわたってドラムを担当します。
この2人、まったくタイプの違うドラマーでして同じ曲を演奏してみてもその異なるキャラクタープレイにはこちらサイドも大いに学ぶべき点があります。(同箇所のフィルイン比較なんて好例でしょう)
ケンは歴代のSTAドラマーの中で最もダニー・セラフィンを熟知している男。
そして時としてスタッフやパーカッション担当として他のドラマーの叩いている姿を最も間近で見つめ続けてきた男でもあります。
だからケンがドラマーに復帰するたびにそれまでのドラマーから吸収したベスト・ポイントが意識的なのか無意識なのかプレイに着実に反映されていてそばで見ていて笑っちゃうほどです。
その成長ぶりはノブやミツも太鼓判を押すほどでここ数年はマルチな活躍ぶり、さすがSTAのジェームズ・ウイリアム・ガルシオ。
かたやケンが敬愛しつつ一目置く打楽器プレイヤー、シゲ。
ケンは多くのものをシゲからも学んだようですが、そのシゲはジャンルをより好みせずにとにかく貪欲、チャレンジ精神旺盛。
その目標に定めたものが高難易度ほどに燃える男です。
村上ポンタ秀一を心の師と仰ぐシゲはそのスローンの高さ、グリップ姿にも反映されています。
常に己を冷静に客観視するクールな姿勢は現在もまったくぶれていませんね。
これは簡単そうで凄いことだよ。
この2人による今後のSTA打楽器界隈が興味津々だという噂です。
そういえばダニー・セラフィンのドラム・スタイル、特にバスドラ・キックペダルの癖というか特徴話もタメになりました。
休憩の合間には相変わらず皆で最近のコレクション話。
エリック・クラプトン、フランク・ザッパ、キング・クリムゾン、ピーター・アースキン、バディ・リッチ、ジャコ・パストリアス、スタッフ(スティーブ・ガッド、コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル)、エアロスミス・・・ETC。
ノブが中古楽器店で発見したというヨーロッパ版スペクターの各スペックについてそれを見てきたマサと何やらヒソヒソ。
そしてマサの旧知の仲間でもあるEX・パンタロンズのキーボーディスト、ヒロシ君がスタジオに表敬方面。
ピンクフロイド・プロジェクトライブのお知らせも兼ねて遊びに来ました。
「札幌にもコアなプログレ・ファンってけっこう潜伏してるんだよ(マサ)」「今のSTAはもろにプログレッシブ・ロックでしょう!久しぶりに見聞きしてみて((((;゜Д゜))))したよ!!(ヒロシ)」
なるほど・・・そうかあ、やっぱりねえ。
ニューロック、サイケロック、アートロック、ジャズロック、クラシックロック等色々と騒いでいたあの時代の音楽は都合よくジャンル分けされていたけれども皆が皆実はプログレッシブ(前衛的)だったよね。
ミツも数年前に同じこと言ってたし。
さあ!今月も小樽屋外ライブに萌えましょう!!