THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(シュガーレス編)

2022-11-12 17:16:41 | Live Set List

****3,14:50~15:20****

「シュガーレス」

札幌からの参加で日本が生んだ大御所・安全地帯の5人組によるコピーバンド。

もはや彼らに関しては説明不要なんだよね。

なんとSTA が彼らと対バンを組むのは去年7月18日(日)小樽・浅草橋以来だ。


ここでひと際ユニークなるバンド名の由来を説明します。

「世の中そんなに甘くない。

健康の事を考えて、砂糖を控えめにする」という意味なんだそうです。

人を食ったようなセンスあふれる意味を含んでいるのだ。

ちょっと聞いた感じでは非常にロックっぽいバンド名なんだけど、その実態は大違いでとってもユーモラス。


このバンドとマサとの付き合いも相当に長い。

なんたって10年を軽く超えてるもんね。

面白いのは最初の頃は必ず小樽ライブイベントで対バンしていたということ(だから勝手に私は小樽のバンドだと思い込んでいたくらい)。

それを切っ掛けに親しくなってからは「STA企画リブレーション」にもたびたび参加してくれるようになりました。

だからステージングの細部までをも知り尽くしているつもりだったんだけど、今回は新たな趣向を加味させてきたようだ。

なるほどなあ・・・したたかなる猛者集団。
そして、去年7月のセット・リスト中、だぶりは1曲のみと言う妥協なき徹底ぶり。
一体全体、彼らの持ち曲ってどれだけあるんだ!!??


ここのところはあまりご一緒する機会が激減しているような気がしていたんだけど、それも単なる思い過ごしだったようだ。
まあ、コロナ禍もあったことだしなあ・・・・。

(調べてみたら、ただ単にイベント参加の曜日違いでニアミスしていただけのようで、ずっと元気に活動中!良かったよ)

別のプロジェクトでもある「テケテケ」「アズマッシーズ」「北風ピープー」などを見ていたからだね、多分。

 

それではシュガーレス5人の皆さんを紹介します!(以前はエレキギターがツインだった)このバンドもこの日は男性3人のメンバー達がマスクを装着。

残念ながら1人は欠場なんだそうですよ・・・・。

中心人物でセンターをキープしているのはもちろん花形タッキー(VO&ホワイトボディカラーのフェンダー・ストラトキャスター。いつもはアコギ専門だったので、思わずマサは「これ、買ったの!?」と聞いちゃった。実は以前からの所有品なんだそう。ローズ指板)

ベーシスト&コーラスはトッシーくん。愛器のブラックボディ・ヘッドレスベースで時にはサムピッキング・プレイが飛び出すテクニシャン。これはフェルナンデスだよん。

頑強なるドラマーはアスリートとしての顔も持つアキタヤ・エージくん。

グレーの帽子がトレードマークのエレキギター&コーラスはコダマッチ(去年はレスポールスタンダード、ボディカラーがレモンドロップのギターを使用していましたが、今回は目にも鮮やかでステージ映えするオレンジ・ボディカラーのストラトキャスターに持ち替え。メイプル指板)。

キーボード&コーラスは紅一点で、毎度おなじみの我らがキョンキョン。

皆それぞれにTシャツ、サングラス、アロハシャツ、キャップ、ジーンズというラフなイデタチで快適に涼しそう。


そろそろ客席もほどよく埋ってきたね。
ちゃんと感染対策も施されていて、一定間隔での着席も徹底的に守られてる。(注意書きされた用紙がきちんと数か所おきイス背もたれに張り付けられている)

STAのエイベッツ出演は3度目だけど、すべてにおいて今回が最高だよ。
動員数、スタッフ、対バン、そしてオーディエンスなどなど・・・・。
コロナ感染数が第8波の影響で急激に記録破り上昇で開催やバンド、客入りをとっても危惧していたんだけど、そんなこと
全くの取り越し苦労だったようだ。
良かったね!

司会者が付くものと思っていたけど、なし。
キョンキョンが「タッキーは結婚式や催し物で依頼されて、よく司会を担当しているから次回はどう?
快く引き受けてくれるはず!」とのこと。
実はマサもタッキーが司会者だと勝手に思い込んでいたくらいだ。
そういうわけで、来年以降はタッキーの司会者姿が拝めることでしょう!

そんな彼らから、メッセージが届いています。
「2006年3月に結成、フォークソングを中心としたアコギ2台で、男性2名、女性2名のアコースティックグループとして誕生。
7月にドラムとベースが加入して安全地帯のコピーを演奏するようになる。
女性メンバーがキーボードを弾くようになり、その後、キーボードがもう1台とダンサーも加入して、現在の活動に至ります」
歴史が深いなあ・・・・。


というわけでして、観客動員数は圧倒的に1番を誇るシュガーレス!

早速いってみよう!!

 

「それではシュガーレスの皆さんです!」

ドラマティックなイントロに導かれていよいよ始まった。

「オンドラム、アキタヤエイジ!!」

ハイハットによる4カウント。

バスドラムが正確なテンポで踏み鳴らされる。

そこからリズムセクションの相棒でもあるベースが被さりフランジャー効果を施したゴキゲンなギターから、お約束のオープニングナンバーは「真夜中すぎの恋」へと雪崩込む。

1984年4月16日発売の安全地帯による5枚目スタンダード・シングル。

アルバム「安全地帯Ⅱ」に収録。

陽水&玉置浩二による共作。

なぜだかオリコンチャートでは20位なんだね、不思議だ。

名曲中の名曲なのに。

まあ、チャートなんて単なる目安なんだけど。

しかし、いつ聞いても、中々にオシャレな歌詞とアレンジだ。
タッキーは最前列中央に陣取る女性ファンを直々に指さして「美しくなれ~♪」
憎い演出効果を狙う。
いつも以上に張り切って元気一杯のタッキー。
綺麗で広いステージだけに大張り切り。
ジャンプしたり、ドラムに駆け寄ったり、両手を高々と振り上げてみたり、両サイドの弦楽器プレイヤーの絡んでみたりと縦横無尽の活躍。
見違えるほどに怒涛のステージングを下手袖でコメントすると「やはりライブだからねえ」とまんざらでもないような不敵な笑みを浮かべてた。

ドラマーは、時にはセーブ気味に全体を盛り立てる典型的職人派。

ボトムをしっかりと支え続ける。

やっぱり、歌ものバンドは、こうでなくっちゃあねえ。

ゴージャスな編成ゆえに、ヴァリエーションも豊か。

少し早めのビートで繰り広げられる抑揚の付け方も絶品。

全体を包み込むシンセサイザーの定番音色が爽やかすぎる。

重厚なコーラスとの掛け合いやギターも美しい。

盛大なるフィナーレでもバッチリとまとまりのある所を見せつけてくれましたよ。

タッキーがメンバー紹介を挟みながらハミングを織り交ぜる。

それに呼応するかのように各メンバーが順々にチラリとソロを披露。


「はい、みなさん、こんにちは~~!!
このセリフは誰かみたいですね。((´∀`*))
今日はお忙しい中をこんなにもたくさんの皆さんに集まっていただきまして感謝しています。
エイベッツ、最後まで盛り上がっていきましょう!!・・・・!!!」

ここでも本来の持ち味でもあるシュガーレスのサウンドをじっくりと披露。「マスカレード」(1984年リリースのアルバム安全地帯Ⅱに収録。1984年7月25日発売の6枚目シングル。オリコンチャートでは最高59位を記録。)

名曲というものは発表から何年経過しても遜色なく輝いているのですね。
ちっとも古臭さを感じさせません。

ミュート気味のギターとリム・ショットのドラムスが味わい深く響いてきます。
サスティーンが思い切りかけられたギターも効果を発揮していて印象的。
例のかっこいいシェイプのヘッドレスベースでサムピッキング。

しっとりとしたバラードもノスタルジックで出色の出来栄え。

いやらしいくらいに狂おしく、なまめかしいくらい官能的に迫るタッキー真骨頂のヴォーカルが思いっきり炸裂だ。
張りのある伸びやかなる喉は益々磨きがかかった感あり。

甘美なきまでに切なく耳元で囁きかけるように・・・・。(MCも同様だった!)
中間部分ではフロントメンバー全員が両手を掲げて手拍子を要求。

声援も盛大かつ極控えめにかかります・・・・・。

「はい、どうです!?
皆さん、楽しんでいますかあ!?
ドンドンと続けていきましょう!・・・・
それでは次の曲にいきます・・・・ちょっと知らない人も知っているふりして聞いていてください((´∀`*))
・・・…ブルーに泣いている」

これ、シングルカットはされていない。
近年のシュガーレスはヒット曲ばかりではなく、マニアックで隠れた名曲やライブの人気曲なども積極的に織り交ぜてきている。
活動年数が長くなってくると色々趣向を凝らすチャレンジ精神もムクムクと沸いてくるものだ。

オリコンチャートでは最高3位を記録した1984年12月1日発売の3枚目アルバム「安全地帯Ⅲ~抱きしめたい」に収録。
3分23秒

それにしても、何度聞いてもタッキーの感情移入に満ち溢れたボーカルは天下一品ですね。

いや益々エモーショナルな度合いが増してきた。

恐るべしタッキー。
ギターのストロークも効果てきめんの様相を呈している。

キョンキョンのキーボードも極控えめながら好サポートで、いい仕事をしているよ。
グッときちゃうね。

大人の世界を音で奏でてくれる貴重なるバンド。


4曲目は「じれったい」

安全地帯15枚目のシングル。

1987年4月21日リリース。
アルバム「安全地帯Ⅳ~月に濡れたふたり」に収録。

オリコンチャートでは最高2位を記録。

ウキウキワクワク漲るパワーバラードソング。

序盤ではドラマティックなアンサンブルですが、徐々にそれも熱を帯びだし、ギターによる歯切れのよいコードカッティングが全体を力強く牽引。

この手のタイプの曲でも才能あふれる玉置浩二氏。

引き出しの多さは無限大。

こういう人のことを正真正銘の天才肌というのでしょうね。

シュガーレスの面々もこの頃に差し掛かってくると、肩もほぐれてきてリラックスムードで華麗なるハーモニーを提供。

ちょっと複雑な展開の曲でも余裕の表情でプレイ。

貫禄たっぷりに披露してくれました。

タッキーも安心して延び延びスタイルで渋い喉を聞かせてくれます。

また一つ新しい扉を開いた瞬間を目撃だ。


後半戦で満を持して飛び出したのが史上空前永遠の大ヒット曲「ワインレッドの心」

これは、4枚目のシングル。
不動の人気を決定的づけた燦然と輝き続ける代表作品だ。
1983年11月25日リリース。
週間オリコンチャート&ザ・トップテンでは堂々の初1位を記録!。
アルバム「安全地帯Ⅱ」に収録。
売り上げ枚数は71,4万枚。
シンガーソングライター玉置浩二の底力を見せつけられたようなアンセム。
作詞は盟友・井上陽水!
プロデュースとアレンジは大御所・星勝。
どれだけ多くの人々がこの曲に励まされ泣かされ嫉妬したことでしょうか・・・・。
大人の男女間に揺らめく危険な恋模様を芸術的に描きあげている。
これこそプロフェッショナル・ワールドの極致。
それまで何故だかヒットに恵まれていなかった安全地帯・・・・・
玉置浩二氏本人が「歌謡曲っぽくて売れそうな感じの曲」を目指して生み出したという曰く付きで大当たりの傑作。

さすがのシュガーレスも、このターニング・ポイントだけは絶対に外すことは許されないね。((´∀`*))
怒られちゃうよん。
まあ、玉置浩二の曲ならば、どこに組み込んでも全く違和感はないけれども・・・・。

いかにも臨場感を煽るべく仕組まれたような設定の作りは申し分なしだ。

タッキーの感情移入溢れるボーカルは天下一品ですね。

普段オフステージではおとなしくもにこやかなタッキーも、ステージでは、男の色香が匂い立つほどにダンディーなふるまい。

サビのパートでも遊び心も交えて、粋なくらいに決まっている。

シュガーレスもスピード感あふれる迫力のプレイで聞き手にアドレナリンを注入してくれたよ。

大手を振って皆で大合唱といきたいところなんだけど、それもできない我慢の世の中だ・・・・あああ、腹立たしい、コロナの奴め。


 さあ、多彩なる表情の珠玉なるナンバー目白押しでしたが、もう泣いても笑ってもラストソングの時間となりましたよ。

「どーだい」

タッキーが思いっきりのシャウトでタイトルコール!

これも安全地帯はシングルカットしてはいない。

いかにもライブ映えを想定して制作されたかのようなナンバーだ。

1986年12月14日発売のアルバム「安全地帯Ⅴ」に収録。

オリコンチャート1位を記録。

この日のシュガーレスは今まで取り上げなかった曲が目白押しだ。

イントロのエレキギターによる斬新的でメロディアスな音色も、グイグイと圧倒的に迫ってくる。

果てしなく貪欲的なるキーボードやコーラス・ワークも充実しているもんね。

どんなに勢いある実験的でヘヴィーな曲調だろうと、ツボを心得たグッとくるフックとラインは決して失われない。

転調後も強引なまでにノリノリで引きずり込んでくるパフォーマンスは勉強になります。


完全燃焼でメンバーの誰もが満足げでニコヤカだ。
全身汗びっしょりにステージを後にする。
心地よい疲労感に満たされている。
またすぐにでも見たくなるようなライブだったよ。
本当にお疲れさまでした。

前半のトリは我らがSAPPORO TRANSIT AUTHORITY。
それはこのブログの主役ゆえに最後にタップリとお届けしましょう。

追記・・・・シュガーレスのリズムセクションからSTAに新たに加入した心強きドラマーの事を聞かれた。
現在、札幌音楽界の多方面でも話題騒然の出来事だ!
そのくらいに有名人のモッチン。

ロビーでビデオカメラと3脚を手に歩いていたマサ&アキ。
するとタッキーから「シュガーレスのライブも撮影してくれない?いつものカメラマンが急に来れなくなってさあ・・・・・」
アキが撮影して無事にキョンキョンヘ送ってあげました。

入れ替え時間は10分。
ロビーでくつろいだり、トイレタイム。
明るくなった客席では受付にて受け取った白黒折り畳み式パンフレットを開いて読んでいる方もお目当てのバンド記事を見つけてニンマリ。
換気ももちろん大切だね。
残りは5バンド。
各30分の大熱演。





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