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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL、188 LIVEHOUSE・STAR LIGHT 「LIBERATION・54」(REMIX編)

2022-05-19 14:12:06 | Live Set List
****ずっと熱きサウンドが吹き荒れていてご機嫌だよん。

曲者集団がこの後にも続々と登場しますよ。

長丁場、要覚悟のうえでライブレポート読破へと臨むようによろしくお願いいたしまする!!****

 

2,16:50~17:20

BGMとして会場内に流れているのはシカゴ普及の名作「素直になれなくて」だ!!

「REMIX」

「ホットタイム」「モダンタイム」共にSTA企画「リブレーション」に出演したリミックスが一昨年の2月・小樽公会堂雪明りの路5、9月浅草橋・北運河合同イベント、去年7月の小樽・浅草橋オールディズナイトに次いで9たびSTAとタイバンでの登場!(3年前の浅草橋オールディズ・ナイトもインパクトがあったなあ)

鉄壁な和洋織り交ぜたROCKバンドは常に不動の4人組だ!

このバンド名の由来は・・・「色々な曲をごちゃ混ぜにする・・・というそのままの意味。ハードロック、アニメソング、昭和歌謡、パンクなどジャンルの壁も軽く超越して遊び心満載です」

なるほど・・・何度見ても愉快痛快に面白いことは保証します。

こういうチャレンジ精神は立派でも、いざ取り組もうとするとセンスとテクニックがまるで伴わなくって、ものの見事にずっこけてしまうというもの。

そういう甘い考えの頭でっかちなバンドは、うんざりするほどにたくさん見てきましたら・・・・。

理想と現実は大違い。
中には勘違いして悦に入ってる輩もしょっちゅういるけれども、そんなのはそこいらへ放っておこう。

でもこのバンド、リミックスはバッチリと演じてくれましたよ。

見るたびにどんどんとクオリティが向上しているんだから戦慄が走るほどだ。

より緻密に複雑化しているし。

実際に会場のあちこちから、感嘆の声が漏れていましたよ。

オモチャ箱、ビックリ箱を連続してひっくり返したようなヒトトキを今回も過ごさせていただきました。

 メンバーの構成・・・・・リーダー&ギター&ボーカルはミッドナイト・クライシス、元ミドル亭のミュージシャン。全身黒尽くめのコントラストが鮮やかなKNIGHTイトウくんです(ナイトは騎士の意味ね。愛器は涼しそうな水色のボデイカラー・ギターを使用。今の季節にはちょっと寒そう・・・・。

メイプル指板。これは3年前の12月、モダンタイムにてギタリスト上村くんとマサは自信をもってタイラーだと思っていたら、本人に確認してみたところ斉藤楽器のオリジナルなんだそうです。ビックリ!)

ナイトくんはゆうに100本を超える貴重なるギターを所有しているのだとか・・・驚愕のコレクターだ。
ちなみにストラップも水色で統一するというコダワリぶり。

 麗しきボーカルはスレンダーボディが一際目を引く元気一杯で陽気なお洒落美女のメメ嬢。

元モデルだそうで長身且つスタイル抜群なのも頷ける。

どうりで煌びやかなるアクセサリーと派手なギンラメ衣装も堂々としていてとってもファッショナブル。
普通の女性ならば勇気がいるところだけどメメ嬢はサラッと着こなしていてとってもお似合い。
銀のラメヒールもタイトな黒スリムジーンズもスラリと伸びた脚線が鮮やかに生えて目に眩しく光る。
マサは以前に「今期待の新進女優、松本穂香ちゃんに似ているね!」と言ったら大喜び(ホットタイムでのこと)。

でも本人は「バービーボーイズの杏子に似てると言われた」とのこと。(この日出演のブラック★リストにも興味津々)
なるほどねえ。
それもうなずける美魔女。

この日のイベントでは4バンドに個性の異なる素晴らしい女性シンガー達が在籍。

目にも耳にもグッとくる競演と相成りました。

お得感満点。
ラッキーなひととき。
男どもよ、うかうかしてはいられないよ~~!!

ちなみに彼女は筋トレが大好き。

ちっとも苦にならないそうで辛いどころか楽しくって仕方がないそうです。
羨ましい性格だ。

時間さえあれば自宅でもバーベルを持ち上げたりして料理もモリモリと食しているのだとか。

だからどこをとっても無駄のない引き締まった体型を維持し続けているのです。

背筋も間近で見せてもらったけど凄い迫力!

MC中でもそこを強調して誇示(写真参照!!)。
実はこの日もジムに行ったあと、格闘技のレッスンを受けてから会場入りしたのだよん!
驚愕でしょう。
それでいて爽やかこの上ない。疲れ知らず。
だから変な野郎が言い寄ってきても平気のへっちゃらさ。
強烈なるキックをお見舞いしちゃう。
更には鋭いヒールまで履いているしね((´∀`*))

そして何よりもメメちゃんは歌うこと、ライブ、そして対バン、会場の雰囲気が心底好きで好きでたまらないのだそうですよ。

毎回会うたび嬉しそうにステージを見つめ続けている。

それはどんなジャンルのバンドに対しても同じ目線なのだ。

この日も開演前から会場入りしていたよ。もちろん最後の最後までね。

熱心に勉強して、ありとあらゆるエッセンスを吸収するべく真剣な表情も時折見せていますよ。

その横顔は羨ましいくらいに参考になる。

浮かれ狂ってしまらないライブを繰り返している奴らに、メメちゃんの爪の垢を少しは煎じて飲ませたいほどだ。

 
1タム仕様のドラムはマズくん。

以前彼とマサはなんとなく会ったことがあるなあ・・・と思っていたらスタジオでも別のタイバンでも何度も会っていたさあ。

特にナンバー9というバンドは「リブレーション」にも参加してくれてすこぶる鮮烈だった。
そこのメンバー達の近況も聞いたんだけど、めっちゃ懐かしかったなあ。

 そして以前からマサとは名刺交換もしてシカゴ、ブラスロックの話題で意気投合している真っ赤なアラバマ・シャツ姿のニヒリスト・ニシヤンがベース。
いつもは白ボデイカラーのフェンダージャパン・プレシジョンを使用しているのに、この日はエピフォンのEBベースを持ち込んできた!
聞いてないよ~!(上島くんへの追悼も込めて・・・・)
例の赤いボディはまさにジャック・ブルースを彷彿とさせられる(本家はギブソンだけどね)
あんたも相当の好きものだねえ。
マサがステージ脇でそれを初めて見かけたとき「何これ!!??」と騒いだら
不敵な笑みを浮かべて「ふふふ・・・いいでしょう!」だとさ。憎いよ、このお!!

とにもかくにも貴重なる1本だ。

これがまた貫禄タップリにブリブリといい音を出していたよ。

ライブ直前、ベーシスト然として、真剣な表情でチューニングやチェックに余念がなかったです(シールドのトラブルが勃発したけれども純平くんの素早い対処で事なきをえました。さすがだ)。

近寄りがたいほどの個性的なオーラを発散。

でもナイトくんと時折会話している姿を見ると「まるで兄弟みたい」とSTA女性メンバーが述べておられました(笑)

そうなんだよね。

このバンドを初めて見たのは3年前の7月、小樽・浅草橋オールディズナイトのステージ(残念ながら現在活動停止中のミッドナイトクライシスはもっと前から見ているけれどね)。

衝撃度抜群で改めて西やんとマサが、ステージ裏にて再度話し合ってSTAへの加入が決定した次第(当初はパーカッション。次いでギタリストへ。器用なマルチ男だ)。

縁とは奇成るもの。

ナイトくん同様、彼もミッドナイト・クライシスに在籍。
つまり西やんはSTA も含めてこの日2バンドでの出演!

珍しくも、STAメンバー中掛け持ちは西やん、リエちゃん、アキちゃんの3人だった。ヴァイタリティ溢れる連中だ!

いつもだったらもっと当たり前のように掛け持ちは数人いるんだけど、これもコロナの影響かなあ・・・・。

追記・・・西やん、あろうことか去年のライブで曜日を勘違い・・・・・のんびり昼まで自宅でくつろいでいたとのこと。
リミックスのメンバーとのやりとりで思い違いが発覚して速攻で飛び出してきたんだそうです・・・・なんだかなあ・・・・(笑)。


まあいずれにしても皆、ライブ中毒に侵されているご様子だ(笑)。

よほどの好きものでもない限り、そこまではできないでしょうよ。

俺!?絶対にそんなことは無理だあ・・・・不器用なものでして・・・・。1球入魂タイプだもんなあ。

 
さあ、彼らからメッセージが届いております。

「原点回帰!・・・・温故知新・・・・それって楽しさ?限りなくストレートに、そしてシンプルに・・・・・

鼻歌が突然変異。なんでもかんでもリミックス。

この曲にあの歌詞?あの歌この歌なんでもいつのまにかREMIXメドレーリレー!?((´∀`*))
怒涛の連結がやめられない、止まらない。

目まぐるしい流れにどこまでついてこれるか?

うなずけた貴方はよほどのマニアか玄人です!
他にもたくさんレパートリーあり。どんどんと進化中ではありますが次々と忘れていきます・・・・(汗)」

 
前置きが、かなり長くなりました。

せっかくなので、これまでのリミックス・エピソードも特別に織り交ぜ、お送りしていきたいと思いますのでよろしく!!

さあ、はじまるよ!!!!(しかし、30分というごく限られた時間で、よくもまあこれだけの曲目をメドレーにしたものだ。ただただ脱帽・・・・)

裏話をば・・・・実は彼ら、いつもライブのセットリストを急速にまとめ上げるんだそうですよ。
メメちゃん曰くこのバンドはいつもそうなんだとか。
ちっとも慌てふためいたりはせずに、余裕の表情を維持。
ライブ後にいきなりニシヤンとマーズくんが太陽にほえろ尾行のテーマを即興で演奏したりもしていた。

したたかなる集団、恐るべし・・・。

これで思い出したんだけど、彼らと親しく知り合う前の小樽運河プラザホールに於ける対バンでもニシヤンがセッティング中、長い夜のベースリフを弾いてSTA全員&ミキサー三輪くんがざわついたことがあったっけなあ・・・・(笑)
そういう男なんですよ、彼は。
自分たちよりも前に出演した対バンのレパートリー中、最もおいしいリフをサウンドチェック中にさり気なく弾いて遊んじゃう。

本当ならば今年2月27日の日曜日、小樽雪明りの路でSTAと対バンだったリミックス。
それはコロナの影響で泣く泣くキャンセルしたから、去年の11月20日(土)ピグスティSTA主催「リブレーション」以来だよ!!

マサのアナウンスに導かれてナイトくんのMC。
「1曲目といっても長いです。
いっぱい詰まっています。中には1フレーズのみなんてのもあります。
楽しんでいってください。」
そうなんですよ、ノンストップのメドレーで16分だよ。
1曲で持ち時間の半分以上。
こんな対バンは初だ。
リミックスの集大成。
題して「私はQT眠れないロングスキップにSPINNINGバビロン」
なんじゃあこりゃあ!!??
聞いてみて納得だよ
LET'S GO!!!・・・・・


おお・・・・・この不気味で妙にワクワクとアドレナリンが吹き出しそうなイントロに導かれて始まったのはオープニング「ブラックアウト(開巻からいきなりスコーピオンズ黄金期のヘヴィーな代表曲が飛び出した!掟破りのジャーマンメタル攻勢から幕開け)」

しかも、それだけでは収まらない・・・・・・徐々にヒートアップするビートはもしかしたら??・・・・・・

ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」バージョン「ハイウェイ・スター」だあ!!

でもそれはほんの序章にしか過ぎなかった。

あっという間に「私は嵐(SHOW-YA)」へ突入!!

ジャパニーズ・レディース・ハードロックバンドのアンセム!

血沸き肉躍る申し分なき采配。

相変わらずヤンチャな暴れん坊どもだ。

早速ここはメメちゃんの真骨頂。

愁いを含んだ不敵なる笑みは常に絶やさない。

すっかりとぶっ飛んでしまったよ。

その流れからお約束ともいえるリッチー・ブラックモア必殺のバロック風によるクラシカル展開もスリリングな攻撃で「紫の炎」波状攻撃開始。

驚愕の2連発速弾きソロを、情け容赦なくもう早ぶち込んできた。

さりげなくナイトくんはリッチーのふてぶてしきポーズをサラッと決めながらもアームダウン「ギュイーン・・・・」。

もうこれ一発で観客達はステージに釘付けだ。

息も絶え絶え・・・・。いやはやなんとも勘弁してくれよ・・・・(笑)。

思いっきり伸ばした長い手足を駆使して明るく華麗に舞うメメ嬢が、本家イアン・ギランばりにかっこよくシャウトをぶちかましてくるのかと思っていたら、いきなりキュートな「キューティー・ハニー」に豹変だ。

こいつは掟破りのアレンジ・テクニック。

セクシー・モード全開のアニメ・ソング代名詞だ。

倖田來未の出世作だよね。

多分そちらのテイクを参考にしたのかな。

西やんいわく「ハイウェイ・ハニー」なんだってさあ(ナイトくんは「私はハニー」と命名していたよ・・・・まあどちらも甲乙つけがたいから採用します・・・・・笑)

相変わらずひねりにひねりまくりの構成術。

ナイトくんはこのような仕掛けを、バリエーションも豊富に日々練っているんだそうです。

膨大なる引き出しを所持する油断大敵な男だ。

予備知識を持って構えていたけれども、全然無意味だったさ・・・・。空しく完敗・・・・・・・。

 場面一転して、ダメ押しとばかりに引き続き、新兵器のメガトン級縦ノリ脳天直撃弾「ウオーク・ジス・ウエイ(エアロスミス)」。

ビートがどてっぱらを突き破る勢い。

失禁するほどに。

息も絶え絶え・・・・。

泣く子も思わずヘッドバンギングしながらお漏らししちゃうよん。

破壊力タップリ。

さあ、ドンドンとぶちかましてもらいましょう。

マサが必死にアイフォンでベストショットを狙っていたら、メメ嬢がビシッとこちらを指差して極上のスマイルを決めてくれた。

さすがわかってらっしゃる!

どんなポージングも自然にはまってる。

華があってドキドキときめいちゃうよん。

 間髪入れずにメドレーで、お次のナンバーは往年のフュージョン系サイケデリック・ハードロックフリーク達がひれ伏してしまう「スピニング・トーホールド~ファンクスのテーマ」

またまた色々と趣向を凝らしてきたね。

ネタには全く困らない。

ナイト君の溢れ出る才能には脱帽だ。

このインストには思わず血沸き肉躍るよ。

永遠のジャパニーズスーパーギタリスト、武田和夫率いるクリエイション初期のお馴染みリフがトリッキーに炸裂。

ナイト君も当然カリスマの武田和夫氏に心酔していた口でしょ!

時代を軽く超越して今でも渋好みの根強いファンが増殖中なんだよね。

理屈抜きで骨抜きにされちゃうような、痺れるお約束のフレーズだ。

とにもかくにも、「あ!あの曲だ!」と思いを巡らせていたら、すぐに違う曲に移行しているから油断も隙もあったもんじゃあないよ!!(笑)

硬軟意識しての音楽バトル大会。

こんなバンド、他には絶対存在しないよね。

 「バビロン」

歌姫、中森明菜さんが1985年に発売したダンサンブル・シングル。

アルバム「ビター&スイート」に収録。

ただ単に曲を引っ張りだしてきて適当に捏ね繰り回すのではなく、ちゃんとメメ嬢のイメージに沿った構成で進行しているところなんてさすが知能犯。

これって結構歌いこなすのって難しいよ。

それを不敵な笑みも交えつつ、カッコよくしなやかに指の動きまで交える振付まで添えて披露。

それだけにとどまらず、随所に鋭いトリックを忍ばせている抜かりなさ。大したものだ。

手拍子も要求!ボーっとしてるんじゃあないよ!とチコちゃんに怒られるよ(笑)

いきなり息の根を止められるんだから。

・・・・・・なんじゃらほい。

西やん、ハーモニクスを発してド派手にボディを揺らしトレモロ効果を狙う。

心憎いパフォーマンス演出だ。

バッチリと思惑どおりにはまって、翻弄されつつもニンマリしている観客の姿を見つめつつ内心「してやったり!」なんだろうね。

何でもござれのバンドらしいベストなセレクション。

無駄な抵抗はやめようっと。

「・・・・・というわけで、ポンポンとノリのいいやつでいきます!まだまだ続きますよ!!」

マーズくんのドラム・スティックがハイハット・カウントを打ち鳴らす。

桑田バンドの「スキップ・ビート」だ。

しかもスーパー・フライのヴァージョンだというんだからこれまた芸が細かい。御見逸れしました。
2020年2月の小樽雪明りの路「公会堂」以来の復活レパートリーだ。
よく覚えているでしょう( ´艸`)

ハッピーモード全開。
満面笑顔のメメ嬢が「HEY!HEY! 」とコール&レスポンスの要求。
それに呼応するかのように拳を振り上げる人が多数散見。

あららら・・・・ここでもお茶目なひねりを加えた曲に連結。

な、な、なんと今度は御大・泉谷しげるの「眠れない夜」に雪崩れ込み。

この強引なまでに目まぐるしくブレンドしちゃう発想力は、一体全体どこから湧いてくるの?と思わず聞いてみたくなっちゃった。

「ダンシング・タイムですよ~!」の1・2・3・4号令と共に「ウオント・ビー・ロング」(バブルガムブラザース)だあ!彼等のブレイクするキッカケとなった名曲。  
ナイトくんはギターにコーラスにと八面六臂の活躍。
黙して語らずの多才な男だ。

マズ君が豪快に全身全霊を託して叩き込む。「ワンモア・タイム!」の雄叫び。
綺麗で黒いストレート・ロングヘア姿のメメ嬢はステージ映え満点。

これは「スキップじゃ眠れないビー・ロング」と西やんが命名。

マルチプレイヤーの西やんはフィンガーでもフラットでもベースピッキングはお手のもの。

スムーズなプレイで縦横無尽に指板上を駆け巡る。

余裕の表情で虎視眈々と構えつつね(本人曰く「いかにもギタリストらしいベースラインだね」と言われるそうだけど、そうかなあ・・・・・ベーシストのお手本のように見事映えるんだけど)。

マズ君もテクニカル且つ歯切れの良い刻みで、変幻自在にリズムをキープし続ける。

腰にさりげなく手を添えて、妖艶なポーズを堂々と構えるメメ嬢も華やか。

近寄りがたいほどのオーラを放ちつつね。
フィニッシュは再度「ウォーク・ディス・ウェイ」からの「スピニング・トウ・ホールド」に戻ってようやくゴールイン。
装飾音にニシヤンのハーモニックス「ピッコーン」でダメ押し。
ふう・・・・凄まじきものを目の当たりにしてしまったわいなあ・・・・。

ライブ後にナイトくんやメメちゃんに聞いちゃったもんな。
「よくあれだけの曲目を覚えられたね」
「ニシヤンが安定して牽引するから大丈夫」
頼もしい存在と互いの信頼関係がものを言うお手本だ。
見習いたいねえ。

当然のごとく大拍手が沸き起こり、いついつまでも鳴りやまない。
「多分20曲くらい入っているかもしれません。(当の本人たちもよく把握しておらんのさ)」

リスペクトとコミカルさをたっぷり込めて、懇切丁寧なるメンバー紹介もこなすメメ嬢。

「パワフルなユルキャラ・ドラマーのマーズくん。

彼は3年前に、雪で滑って転んでドラマーの命ともいえる指を骨折しちゃったんですよ。

今でも指が曲がっています・・・・。

そんでもってうちのお笑い芸人でミスター・ベースマンの癒し系ニシヤン。

ギターは我等がリーダーでございますナイトさん。

YEAH!!そして歌わせてもらっているのが私メメでございます。

私のカーナヴィは古いので、ここに来る時の表示がおかしくてまたもや4キロぐらい先に行っちゃいました(笑)・・・・・

私の趣味は筋トレでして、とにかく時間があればバーベルを持ち上げています(と、ムキムキの背中と両腕を堂々と披露)」

ナイト君のMC「メメちゃん、もうすっかりと汗かいてる~!私はリミックスのアレンジでステイホームの間、煮詰まってしまいました・・・・・」

「リーダーの趣味はキャンプ。
あれ、いないなあ・・・どこに行っているんだろう?と思ったら豪華な自前のキャンピングカーでお出かけ。

生粋のアウトドアマンなんですよ・・・・・というわけで、まだまだ飛ばしていきますので、よろしくお願いします!

ポンポンとノリのいいやつでいきますよ~!」

客席から口笛がピューピューと吹き鳴らされる。

「まだまだあるよ~!!
でも、次はボウっとしながらも遊ばせてもらいます。
我々にとってはひじょうに珍しいブルースのバラードを。
いきますよ。
練習自体はこのご時世だけにあまり入れなかったので完成度はこれいかに・・・・?」
ナイトくんの命名は・・・・「ペンギンにビール?
クールダウンにブルースをメモリー
BLUES FROM THE MEMORY」
なんとなあく伝わったかな?このニュアンスは・・・・((´∀`*))

・・・・スィート・メモリーズ・・・・

(1983年8月1日リリース。14枚目のシングル。当初は「ガラスの林檎」のB面だったが、コマーシャルソングになったとたんに人気が高まり、急遽両A面で再発されたという逸話あり。本人もファンの間でも非常に人気のある曲)

思い切り弾けまくった後には、グッと雰囲気を変えてシックに泥臭く迫ってきましたよ。
誰の胸にもホノボノと染み入る永遠不滅、珠玉のバラードと異色のコラボレーションだ。

ここでは静かにジックリと、とろけながらも痺れてみましょうよ。

イントロで奏でられる、美しく澄み渡るギターの旋律が無性に泣けてくるなあ。

もうこれだけでも鋼の涙腺が崩壊寸前だ。

青春時代の甘くほろ苦い思い出が蘇ってくる。

やや抑え気味なバック演奏に絡む、ナイト君渾身のピッキングハーモニクス&ボリューム奏法による哀愁のギター・ソロも、アダルティックで渋く響いてくるなあ。
咽び泣きのトーンが鋭く突き刺さってくる。
ここぞという時に美味しいところをかっさらっていく燻し銀プレイヤーならではの真骨頂でもある。
種明かし!
知っている方は思わず唸っちゃいます。
曲は永遠のアイドル松田聖子、プレイスタイルはどっぷりとクリエイションに浸かっているのだ。
一見、違和感満点の取り合わせも、リミックスにかかるとあらあら不思議。
見事な大作の変身だ。
大した連中さ。
よくもまあこんなアイデアを思いつくものだ・・・と感心どころかあきれ返っちゃうほど。
もはや脱帽の領域です。

紅一点のメメ嬢もそれに負けないくらい、感情移入して熱唱を繰り広げてくれます。
チャレンジ精神旺盛なリミックスに乾杯。
隠し玉は底なしだ、ゾゾゾゾッ~~・・・・(-_-;)
ネオン・ステイックや扇子を頭上高く左右に揺らしていたオーディエンスが、美しい旋律にのって華麗なるチークダンス。


「ここからうるさいドブネズミの曲です。元気出していきましょう!!」

マーズくんのドラム・スティックがハイハット・カウントを打ち鳴らす。

お馴染みザ・ブルー・ハーツの「リンダ・リンダ」だ。

リミックス流のスペシャル・ヴァージョンだというんだからこれまた芸が細かい。

御見逸れしました。

Yプロジェクトの伊達男、マッツもここにいたならばきっと狂喜乱舞でしょうよ。

自由奔放、すでにお手上げ状態。
もう好き勝手にしてくれい!(笑)

まさにライブにはもってこいのナンバーが一気にスパーク。

下手に改まった能書きなんか、この激しいサウンドの前では木っ端微塵に消し飛んでしまう事でしょう。

メメちゃんは悩殺ポーズを連発で決めて、オーディエンス達を怪しく誘惑しながらも弾けまくる。

満面笑顔のメメ嬢がコール&レスポンスの要求。

 あららら・・・・ここでも捻りを加えた曲に連結。

な、な、なんと今度はヒトミの「ラブ2000」に雪崩れ込み。

2000年発表のアルバム「ラブ・ライフ」に収録。17枚目のシングル。オリコン週間ランキングでは5位を記録。

Qちゃんも愛聴していたことでも有名ですね。

この強引なまでに目まぐるしくブレンドしちゃう発想力は、一体全体どこから湧いてくるの?と思わず聞いてみたくなっちゃった。

どうやらナイトくんの辞書には「煮詰まる」「マンネリ」という言葉は載っていないようだ。

ほんでもってこの曲があるということはコアなファンならばご存じの曲が控えている・・・・。

「このまま熱くいきます。ダンシング・タイムですよ~!」の1・2・3・4号令と共に様式美の金字塔「スピード・キング」(第2期ディープ・パープル)だあ!

ヘヴィメタルの夜明けともいえる狼煙はここでしたたかに放たれた。  

 再度「紫の炎」が現れて締めくくり。

近寄りがたいほどの存在感を放ちつつね。

締めくくりではエリック・クラプトン「レット・イット・グロー」のフレーズが顔を覗かせる。

燻し銀の進行。
アルペジオはゼップの「天国への階段」にそっくり。

ニシヤンいわく「コード進行は全く同じ」とのこと。

そうかあ・・・・・そういう曲をツギハギしたらこのリミックスのようになまら面白いレパートリーが生み出せるわけだ。

大きなヒントを提示していただいた。

終盤では、迂闊にも不思議とエクスタシーへ達してしまった。

再び西やん曰く題して「リンダ・ラブ2000」とのこと。洒落がキツイなあ。

 

観客は曲が、終わったのかどうかよく理解できなくってしばらくの静寂。

そりゃあそうだよね。先行きが読めない演奏なんだからさあ(笑)

確かに終わったと理解できたら「YEAH!! 」と怒涛の大歓声が沸き起こった!

 

「ありがとうございます。あっという間だね。制限時間も一杯、いいよ・・・・・最後です・・・・」

お次に控えしはテレビドラマの主題歌「太陽にほえろ」

一体全体リミックスにはどれだけの秘密兵器が存在するの?

まだまだ氷山の一角なのは間違いない。

井上堯之バンドといえば真っ先に脳裏に浮かぶあのフレーズ。

そして各個性派の刑事たちが大都会にそびえたつビル街を疾走するシーンもね。

何度聞いても鳥肌が立ってきちゃうよ。

不思議と全然古臭さが漂ってこない。感無量の極致・・・・。

多くの世代に支持されるインストウルメンタル。

もしかしてこれは去年の7月に小樽浅草橋で初お披露目されたヒロちゃん率いる「太陽ホエールズ」をヒントにオマージュしたのかな?

 そこからドレッシーに着飾ったメメちゃんのテーマソングともいえるお約束「どうにも止まらない」(山本リンダ)。

いよっ!待ってました!の掛け声があちこちから飛び交いそう。

これをやらないと絶対に許されないからね(笑)。
今も増殖中の熱烈なるファン達からさ。
ステージからおろしてもらえないよ!

ハーフアイドルで売れていたリンダちゃんが、いきなりセックスアピール振りまいて世の男どもをノックアウトした、ラテン系パーカッシブグルーブの衝撃的な歌。

でもメメちゃんが歌うと、ちっともいやらしく感じないところが好感もてるね。

これは人徳というもの。

ありとあらゆるキャラクターを嬉々としながらもノリノリにこなし続ける。

ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウオーター」や、キッスの「デトロイト・ロック・シティ」がチラホラと顔をのぞかせていた。

気のせいではないよね。誰かフォローしてくれよ。

あれ!このソロ、リフ、メロディ・・・・たしかあれだよね?なんて記憶を辿っている最中にもう変わっているんだもん。
これも計算のうちかい?

もう、いけずやなあ・・・・。

もう頭の中がグシャグシャに混乱するほど曲が入り乱れはじめてうねっている。

題して「太陽にどうにも止まらない」・・・・受ける・・・・。

 「ヘイ!ヘイ!」と観客との駆け引き・・・・・・と思いきや再び嬉しき裏切り行為に及ぶのだ。

ブルースフィーリングに満ち溢れた「ジャンピン・ジャック・フラッシュ(札幌にも1度だけきてくれたローリング・ストーンズ)」にヘンシ~ン!。

1968年5月24日の黄金期に発表された伝説のブルージーなチューン。

全英チャートでは見事1位を記録した。

当然ながらもバカ受けです。

オーディエンスもそろそろ慣れてきたのか対応力がついてきたみたいだ。

この曲を嬉々として演じ続けるリミックスのメンバー達。

ミックとキースのキャラクターも絶品だし、ぶっ飛びのカッティング奏法も革新的だった。

もちろんチャーリー・ワッツ追悼の意味も込められているのでしょうね・・・・。

さぞかしスタジオで纏め上げる最中もワイワイと賑やかに盛り上がったんだろうなあ。

アラララ・・・・?「ロックンロール・ウィドウ」(1980年5月にリリースの山口百恵30枚目シングル。アルバム「メビウス・ゲーム」に収録。阿木陽子・作詞、宇崎竜童・作曲。オリコン週間チャートでは最高3位を記録)

和洋問わず、時代もジャンルもお構いなしだからね~。

原曲の持っている美味しいところを微塵も損なうことなく、究極のツギハギプレイで一緒にトリップだ。

半狂乱の快感地獄にドップリと溺れちゃうのも一興。

 
そうかと思えば今度は昭和歌謡曲の世界に乱入してきて沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」。

「ズリーとストリッパーズ」を意識しての采配か?!

「ジュリー~~!」と腰をくねらせつつも身悶えしちゃいそう・・・・。

全く次に何が飛び出してくるのか予測不可能なトランス状態。

こうなったら、ドンドンと期待に胸を膨らましちゃおうよ。

 とどめとばかりに大黒摩季の「ゲンキダシテ(1997年3月26日発表の超スタンダード。16枚目のシングル。トリプルプラチナ受賞。オリコンチャート5位を記録)」でパワフルに、かつしっとりとエンディング。

これはメメちゃんのリクエストなのかなあ??・・・・

もしかしたら今回のライブ用に仕込んだバージョンなのでしょうか?。

毎回度肝を抜かれるほどの連続だけど、さらなる高みへと浮上した感あり。

完璧だ。

ナイトくんの頭の中に渦巻いているアイディアを、ジグソーパズルのようにああでもないこうでもないと、はめ込んで構築した結果がこれだ。

多分、秒単位で計測なんかもしたのでしょう。

血と汗と涙の結晶。

四六時中アイディアを練っているんだろうなあ・・・・・・湯水が湧き出る如くドンドンとね。

ナイトくんのバックボーンが垣間見えたようで、すこぶる嬉しいよ。

何はともあれ一致団結して才能開花だね。
大成功!

内情は自らひねり出した複雑奇怪(!?)なアイディアに一歩つまずくと混乱をきたしそうにもなるのだとか‥‥それもわかるような気がするよ。

メメちゃんはそれら黄金の楽曲群をメンバーたちから逐一丁寧に解説してもらい、一切聞き漏らさぬようどん欲に学んでいるのだとか。

まあ、かしこまった能書きを語るよりも、はじけまくりの笑顔を振りまきながらステージ狭しとばかりに縦横無尽、軽やかに、ステップ踏みながら歌うメメちゃんを見つめていよう。

たまりませんなあ!!

彼女はライブはもちろんのことスタジオでも毎回笑顔を絶やすことなく熱心に取り組んでいるそうです。

オフステージでも「今後は英語の歌詞にもっと磨きをかけてチャレンジしたい」と純粋なる乙女のような瞳を輝かせながら意欲を語っていましたよ。

そこいらにゴロゴロと転がっているユルユルでやわな連中よ、見習いたまえ。

根っからのシンガー気質。
スポットライトを全身に思いっきり浴びながら歌うという使命を帯びて、この世に誕生したかのようだ。

 西やんはSTAギタリストの時にはメンバーサイドに向き合ってプレイするけれども、ベースの時にはガバッと大股開きで構えるんだね。
2つのスタイルを持つ男。(立ち位置も左右逆だし)

エンディングでは驚愕のギターフラッシュでフィニッシュ。

「ありがとう!!!!リミックスでした!!!!!」


全然飽きることもだれることもなく、あっという間に過ぎ去ってしまったリミックスのエキサイティングなエンターティナーショーでした。
もうお腹いっぱいで2~3バンド分のライブを見終えた錯覚に陥ってしまうほどの贅沢気分。
まだまだレパートリーは豊富なようだけど、この続きは次回のお楽しみということで。

ひとまずはお疲れさん!!!
爽やかにバッチリとやったね!!!

大団円を迎えてもリズムセクションは、したたかに「太陽の/にほえろ」の隠れた名曲をさりげなく演じていたよ。
それに気付いた人は何人いたのかなあ・・・・・?((´∀`*))

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