THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,197 雪明りの路オールディズライブ15 小樽市公会堂 大ホール(ザ・パーティーズ 編)

2023-03-11 13:14:52 | Live Set List



12,7:30~8:00
「ザ・パーティーズ」
この「雪明りの路ライブイベント」の主催バンド。
だからメンバー達はSTAFFも兼任しています。
ご苦労さまです。
もちろん地元の小樽を中心にアクティブに活動中。
出場回数は13年連続13回目。
STAに次いで2位。


さてさて、ライブ・レポートに入る前に・・・・・。

このバンドが結成された時からのオリジナル・メンバーで、サウンドの中心人物でもあったリード・ギタリストのモンプチ・マスターが一昨年の秋に亡くなられた・・・・。
月日の経つのは早いものだ。

ライブ会場で会うと必ずニコヤカに会釈してくれて、私のような若輩者にでも丁寧に色々なお話を聞かせてくれました。

決して口数の多い方ではありませんでしたが、ステージでの落ち着きはらった燻銀のプレイスタイルにはいつも唸らされました。

愛器のフェンダーUSAカスタムショップ製品エリック・クラプトン・モデルのストラトキャスター・ブラッキーがとてもよく似合う物腰の優しいプレイヤー。

誰からも愛される温厚な人柄が大好きでしたね。

何でもござれのジャンルなんてお構いなしバンドなのに、全てにおいて見事に弾きこなし、時折凄まじいギターソロなんかも披露していました。


STAメンバーの会場入りが大幅に遅れてしまったために、パーティーズのライブを延々と引き伸ばし、遂にはモンプチ・マスターの爪が割れてしまったこともあったのだ・・・・。

ひたすらにお詫びしましたが、苦笑しながらもおかげさまでイベントは事なきを得たのでした・・・・。

思い返すとホノボノとしたエピソードも多々ありますが、それらは後々ゆっくりと機会があれば公開していきたいと思います。

モンプチマスター、長い間、本当にお世話になりました。

素敵な音楽と共に、安らかにお休みくださいませ。

 そういうわけでして、色内で営業していました人気店モンプチ・スナックは残念ながら閉店してしまいました。

ザ・パーティーズはマスターの意思を引き継いで、新たなメンバーを迎えたとのこと。
抜擢されたのは、小樽界隈では有名なバンド、蘭島発動機ギターのユリくんだ。
彼ならばマスターの後継者として申し分なし。
テクニック、センス、ステージング、知識、人柄、そして溢れるような漲る若さもあります。
正にシンデレラ・ボーイを地で行く快挙。
この日のユリちゃんは、眼鏡を装着。
黒いフェンダー製Tshirtが羨ましいなあ。
図柄はテレキャスとtweedアンプ(写真参照の事)
使用ギターも、シャツと同じフェンダーのナチュラル・ボディカラーのテレキャスター。
メイプル指板。
ボディカラーと同じ革製のストラップ使用。
これでザ・パーティーズの将来も安泰。
きっと、マスターも大喜びのことでしょう。
練習場所も以前はモンプチ店内などを利用していたそうですが、今は蘭島発動機が所有するプライヴェート・スタジオが拠点になったそうですよ。
理想的な展開だ。

で、去年からニュー・パーティーズお披露目された。

 それでは改めてザ・パーティーズ、久しぶりのライブ・レポートに突入しますよ。
皆さん、よろしくね~!!!

****いよいよもってトリ前の時間帯となりました。

覚悟して臨むように・・・・・夕暮れ時にピッタリの大所帯の連中だよん!!****

STAの前に控えしは・・・・・・・って、今更説明するのも野暮ってなあもんですなあ。
今度お送りするジャンルは、オールマイティーにはっちゃける内容で網羅!

いつもならば、飲んで歌って踊ってるオーディエンスでイキまくりのぶっ飛び状態なのですが、今回は感染防止のため慎重かつ抑え気味な各自パフォーマンスです。(マスク装着はもちろんのこと、入り口で検温、手の消毒は絶対に必要。
バンド入れ替え時にはホール左右の大型ドアを開けて換気)

 

もう数え切れないくらい、このバンドの演奏は見てきたんだけど、何度体験しても夢の世界に導いてくれるほどに癖になっちゃうよ。

メッセージ「今年もパーティーズと一緒に楽しみましょう!!!」
全くそのとおりだ。
異議なし。
了解です。

このイベントの仕掛け人でもあり小樽音楽界のご意見番、サイトウ氏率いるパーティーズ。
バンド名に相応しいお祭りバンドだけに、一切気兼ねしないでお任せしていきましょう。

 もはやお馴染みのメンツだけれども、改めてメンバーを紹介だ。

編成は・・・・・・紅一点のキュートなナオちゃんがキーボード&コーラス(YAMAHA MODX6)。
ファッションリーダーでもあります。
バンドのマスコット的アイドルの存在感を遺憾なく発揮。
ラブコールが、常に彼女へ向けて飛んでいます。

毎度黒いシャツと黄色いネクタイがお似合いのテヅカくんは、塗装の剥げ具合も年季が入っているフェンダーUSAジャズベースでプレイ(3トーンサンバースト。
ローズ指板。
コーラスも兼任。
黒いキャップはフェンダー製!
サングラスも含めてネクタイ以外は全身黒で統一。
彼のこだわりどころだね~!
グッとボディが引き締まって痩せたようだ。
コツを教えてくれい!)。

孤軍奮闘のギタリスト・ニシやん。
以前にも使用していた懐かしきストラトキャスター(明るい赤のボディ。メイプル指板)でプレイ。

リードヴォーカルは、司会者から素早く着替えたお洒落なピンクのジャケットが一際鮮やかなサイトウ氏(受付担当の素敵な奥様が先日パソコンで検索したら、必ずLA&ソウル・オリンピックの柔道で金メダルをとった同姓同名の故・斎藤仁氏が出てくるのだそうです。
私が会場到着時にも丁重なるご挨拶を頂戴いただきました)。

パーカッション担当は、エルビス・プレスリー崇拝者でもある新メンバーの白マスク姿でマーちゃん。
スポークスマンでもある、いつも陽気で社交的なマーちゃん。
なんと、ボンゴを中心に粋なプレイで奮闘していましたよ。
このスタイルがすこぶる若々しいんだよね(オフステージ時ではカラーバリエーションも豊富に、シュアー骸骨マイクのデザインがいくつも施された黒トレーナーをサラッと着こなしていました)。

そしていつもかわいらしい息子さん同伴のドラマーみっちゃん(お子さんはどう見ても完全なるパパっ子だね)
最後に先述のユリちゃん(唯一、黒マスク姿)が加わっての総勢7人組。

パーマネントな編成が羨ましい・・・・。

 
この日のライブでは、選曲にウイットとユーモアをさりげなく加味して世相の流れも鋭く狙っているね。
今回は他にもオールディズのリクエストが多数飛び交っています。
なんたって多種多様なるレパートリーが膨大故に、30分の枠では到底収まりきらないという嬉しい悲鳴をあげています。
ただ、残念ながらこの日は時間が押し気味なので、4曲もカットされてしまったのさ・・・・・(´;ω;`)

まずは、オープニング前に斎藤氏からパーティーズの近況報告も兼ね今後の小樽ライブイベントについてのご挨拶とご報告
(新しい屋外会場の予定地についても告知あり。
これは朗報!
大歓声が沸いた。
まあ、果報は寝て待て、だね・・・・)。

「ワイワイガヤガヤと騒いでもらいたいところではありますが、このような状況ゆえにグッと我慢しつつもノッてください。
観客席も1つ2つおきに座ってもらっております。
運営してくれている小樽教育委員会の職員の皆様、ご苦労様です。
広い会場ですからディスタンスもバッチリ。
おそらく来年になってもこの環境はあまり変わらないと思います。
お気楽ライブ、雪明りの路、そして今夏7月の浅草橋オールディズ、8月の北運河サウンドエナジー、マリンウエーヴ、天狗山山頂、銭函市民センター、小樽市民会館と市内のあらゆる箇所で少しずつライブイベントを開催していく予定です。さあ、それでは、そろそろとまいりましょうか!」

スタート・チューンは、合いの手も軽妙に「星降る街角(敏いとうとハッピー&ブルー)」
1972年発売。
コテコテのムード歌謡曲で、和気藹々。
古くから日本国民に愛されている、スタンダード・ソング。
語りかけるような淡々とした序盤から、一挙にヒート・アップするサビのボーカルを、想い込めてせつせつと歌いこなすサイトウ氏には興奮を禁じ得ません。
どちらかというと、パーティーズのバージョンは、シンプルだけど斎藤氏の個性的な泥臭いヴォーカルを反映してか、多少アクの強い拳や節回しを強調しているようです。
もちろんそのほうが即座に勢いが増し、ゴージャス感がふんだんに散りばめられていて正解だよ。
ステージも客席も見慣れた面々ゆえに、いい意味ユルユルでの空気感が素敵だ。
アクセントとしての、マーちゃんによるギロやボンゴが効果てきめん。
それに便乗したかのように、STAのタッキーはしょっぱなから、客席からノリノリでハミングしながら腰をくねらせている。
手にはマラカス、タンバリンと、次々に持ち替えてステージ上の演奏に合流する始末。


「続いてドンドンと踊ってもらいましょう!
40年前の曲をお送りします。
リアルタイムで知っている人にとっては強烈なる懐メロ・・・・・・
ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザースのデビューシングル1980年4月21日発売。
7月25日発売のファーストalbum「アクト1」に収録。
オリコンでは2週連続で、シングル、カセット、LPの3部門で1位をマーク。
関西方面から徐々に火が付きはじめて、遂にオリコン週間1位を記録。
ザ・ベストテンも同様。しかも、10週連続オリコン1位だ!)」
累積セールスは162万枚。
ありとあらゆるチャートで1位を独占し、音楽シーンの頂点を極めた時期だった。
これこそまさしく、ダンシング・ナンバーの極めつけ。
危険な恋に溺れる夜…意味深な歌詞。
既存のフォークやロックとは一味違う、ブルース歌謡的な要素も備えている。
もんた曰く「アレンジはあえてダサくし、今ない音を狙ったのだそうだ。
この日のライブでは、選曲にウイットとユーモアをさりげなく加味して世相の流れも鋭く狙っているね。
サイトウ氏は虎視眈々と、ソウルフルな一度聴いたら忘れることのできないハスキーボイスで、会場内を熱く染め上げる。
マーちゃんの振るシェイカーも光ってる。


「まだまだいきますよ。
しっかりとついてきてくださいね。・・・・・アンチェイン・マイ・ハート(レイ・チャールズ)」
STAも、この曲はレパートリー。
ただし、ジョー・コッカーのヴァージョンであります。
サイトウ氏らは、相当前からこのジルバを取り上げていたので(前身のクラッシュビート時代から)、すっかりとお手のもの。
手馴れているのだ。
まるで自分達の楽曲みたいに、ソウルフルなテイストを加味しています。
ニシヤンも余力を振り絞って、渾身のギターソロを轟かせる。
リズミックな落ち着いた雰囲気で、しっとりサウンドを演出するという配慮だ。
ここは筋金入りのツワモノ揃い。
しばらく棚上げ状態だったところを、ここ3年前くらいからこれが復活したのですね。
心境の変化っていうやつかな?
何だかんだいいながらも、相当に思い入れがあるのは明らか。
パーティーズ・レパートリーの中でも、クセになりそうなくらいに定番中の定番。
ミッチャンのドラミングも、もはや体の隅々にまで滲み込んで血肉と化しているのでしょう。
毎度お馴染み、華やいだ燻銀の光景ですがね。

 
「こんなところに爪楊枝が落ちているよ・・・
(と言って床から拾い上げる)
ヨッチ、ダメだよー((´∀`*))
さあ、気分を入れ替えつつも次です。
ここでオールディズの、スペイン語代表曲に参りましょう!
大丈夫、習ってきたらさあ・・・・」
間髪入れずに、4曲目は「ラバンバ」(アルバム、リッチー・ヴァレンスに収録)
このライブ・イベント常連の「パンドラーズ」とも曲が被った。
そこでも解説していましたが、改めての引用を施してみたいと思います。
これは元々、メキシコの民謡。
それをロック調にアレンジしたもの。
ロックの原点の一つとも言われている。
1958年11月12日リリース。
ビルボードホット100では、22位が最高ランク。
でもこれは、リッチー死後の話なんだよね・・・・(´;ω;`)。
それ以降、リッチーは神格化された。
往年の悲劇のスター、リッチー・バレンス永遠の代表作。
彼は若くして、飛行事故で亡くなったんだよね。
映画化にもなって、大ヒットしたなあ・・・・。
ロス・ロボスがカバーして、リバイバルヒットした。
これは、ビルボードの1位をはじめ、世界中でチャートの1位を獲得した、ただ一つの「ラバンバ」
これも近年組み入れたレパートリーでしょう。
懐かしいなあ・・・。
パンドラーズのメンバー達は皆、若いのにこんな大昔の曲に取りつかれているなんてひじょうに素敵な事。
で、ザ・パーティーズの面々は大人の落ち着き払った余裕の表情でグッとシックに再現していました。
それにしてもサイトウさん、さりげなくステップを踏むのが上手でビックリ。
ダンス教室の経営者で、コンテストでは審査員を務めているんだから当たり前なんだけどね。
マーちゃん、ここではボンゴを叩きながらも、不敵な笑みを浮かべつつの応酬。
ポーカーフェイスのみっちゃんは黙々と、正確無比なるバックビートを延々と刻み続ける。
しなやかなステックワークは特筆もの。

アットホームな雰囲気漂う中での、メンバー紹介をさりげなく挟みつつも・・・・・
 
「さあ、皆さん、朝まで踊りたいですよね!・・・・
朝まで踊ろう(1977年9月21日に舘ひろしが発表。作詞も自身で担当)をお届けします。」
実はこの曲、これまでに3回もシングルリリースされている。
舘さんはわりと渋い声のイメージがあるけど、この曲の頃は割と高いキーで歌っています。
モテモテで絶大なる人気者のナオちゃんには、幅広い層のファンたちがズラッと熱い視線を送っています。
 もうサイトウ氏は、ダンディな舘ひろしに陶酔するほどなりきっています。
こうなったらひたすらに、ナルシスト・モード全開で突入。
この調子で、今度は「泣かないで」もお願いしたいな。
世のマダム達は大喜びなのでは。
それとも、クールスのデビュー曲「紫のハイウエイ」がいいかも(この作者は矢沢永吉さん)ね。
しかし、聞き慣れた楽曲オンパレードなんだけど、全然だれる事もなくいつも新鮮な響きを伴って琴線を震わせてくれるんだから心憎いバンドですね。
もはや脱帽の領域だ・・・・。

次に何がはじまるのか、ワクワクだもんね。

「はい、アンコールの声援、ありがとうございました・・・・
しっかりと、お応えしますよ。
あのね、パーティーズのいいところは、全てが3分以内に収めているところです。
皆さんのことを考えてね。
イエ~イエ~!!
泣いても笑っても終曲。
覚悟して臨むように・・・・・
それでは声援にお応えしまして(笑)
次はダンスパーティーでも重宝されたキング・オブ・ロックンロール、エルビス・プレスリーの曲・・・・ハウンド・ドッグ」 
最後はこの猪突猛進な熱情で締めくくり。
マサとっておきのお気に入りソング。
1956年7月13日に発表されたシングル。
ビルボード誌では、同年8月18日に、チャート11週連続という驚異的な記録を出し、この年の年間ランキングで第1位となった。
原曲は「ビッグ・ママ・ソーントン」が歌ったブルース。
titleは俗語で、意味は「女たらし」
パーティーズは、ステージングも万全の体制だ。
一気に古き良き昭和の時代が蘇る。
気分だけでも、タイム・スリップさせてもらおうよ。
パワフルで逞しい、骨太の男臭さが満載さ。
酸いも甘いも噛み分けた、人生観が滲み出る悩殺系オーラを発するサイトウ氏は、会場を見渡して心から満足そうに雄叫びをあげています。
転調後のステージ上ではニシヤンのギターが、マシンガン連射にようにフレーズを弾き飛ばす。
ユリくんもふてぶてしくって、いい表情をしているよ。
残り時間をフルに活用して、バッチリと燃焼します。
魂の叫びで大団円。

「ありがとうございました!
ザ・パーティーズでした!!」

観客がステージに向かって、数発のクラッカーを放った!
「パーン!パン!!」
心地よい疲労感がそこかしこに漂っている。
その甘い余韻に酔いしれてみるのも一興だ。

個人的には、まだまだたくさん聞きたい曲があるんだけれども、その楽しみは次回までに持ち越しとしましょう。

 
会場内に流れるBGMは、エルトン・ジョンの「クロコダイル・ロック」
この場には、ふさわしい効果だねえ。

 
****いよいよバンド数は1つとなりました・・・・・
ここからも、ちょっと一筋縄ではいかないツワモノ集団が、締めくくりに向けて登場しますよ!!
当然のごとく・・・・それはあいつらです!!!((´∀`*))****

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