シカゴが1969年にデビューした際には「the chicago transit authority(C・T・A)と名乗っていました。
セカンドアルバムからは現在のバンド名chicagoに変更。
写真はその唯一のCTAアルバムです。
写真左上は日本最初の発売時の物で帯は上部キャップ方式。
新人が2枚組でデビューということで相当に話題になりました。
前例としては最近ミツのお気に入りでもあるフランク・ザッパ1966年デビューアルバム「フリークアウト」くらいのもの。
レコード会社内部においても、まったく将来どうなるのかもわからない新人バンドが2枚組なんて・・・という予算&セールス面での不安、しかも直前に発売されたビートルズの通称「ホワイトアルバム」2枚組に対抗するかのような真っ黒いジャケットとは思い上がりもはなはだしいと相当反発があったようです。
いざ蓋をあけてみれば大ヒット作、コアなファンに言わせれば最高傑作、今でも必ずステージで演奏される代表曲目白押しという、まあ当のシカゴに言わせれば当然の成り行きという自信があったのでしょう。
2枚組も必要性に駆られた結果とのこと。
1枚には収まりきらないから自然発生的にそのような型に収まったらしいです。
写真上部真ん中はマニアの間では今でも高値で取引きされているQUADRAPHONIC。
日本発売はされていません(同レーベルのバンドやミュージシャン達は日本盤でも発売されていたのに・・・・)。
レーベル面は高級感溢れるゴールド。
写真上部右はこれまた日本発売されていないコアな1枚「ORIGINAL MASTER RECORDING」
レーベル面は白。
写真中段左は通常のアメリカ盤、レーベル面は赤で「360 SOUND STEREO」表示、レコード袋は真っ白い紙製。
写真ど真ん中は同じくアメリカ盤ですがこちらのレコード袋は紙でも数多くのレコード盤広告入り。
レコード番号は同じでもデザインが違います。
またジャケットの紙材質も違います。(一方はつるつるした質感に対して、もう一方は荒くザラつき気味)
写真中段右は貴重なイギリス盤。
レーベル面はオレンジ色。
写真下段左は日本再発盤。
当時のファン達は2枚組のボリュームゆえの価格3600円が相当にきつかったのですが、この緑帯になってからはオイルショックのあおりをうけた塩化ビニールの高騰で更なる値上がりで4000円に。
しかもLPサイズ2枚折りだった豪華歌詞&解説書も1枚ものの縮小版に簡素化・・・・。
最後の盤は日本再々発売でもありアナログ最後の物。
レーベル面はそれまでの白とオレンジのコントラスト・デザインからブルーの雲海フォトに。
プロデューサー ジェームズ・ウィリアム・ガルシオ
エンジニア フレッド・カステロ
オール・ブラス・アレンジメント ジェームス・パンコウ
レコーディング 1969 1・20-31(!!!) NEW YORK
LPならではのジャケットに見るロゴの細部にわたる芸術的なる美しさはCDでは絶対に体現できない優越感というもの。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます