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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

PINK FLOYD/a momentary lapse of reason(鬱)

2018-01-12 00:22:14 | free form space

プログレバンド、ピンクフロイド。アルバム「ファイナルカット」で、もうすでにこのバンドでは全てをやり尽くした!という理由で1986年、中心メンバーのロジャーウォーターズが脱退。
これでバンド解散かと思いきや、なんと翌年いきなり発表されたのが写真のアルバム「鬱」
ここからロジャー対ピンクフロイド残党メンバーらのバンド名使用に関するロック史最大の法律対決が勃発。
それはそれとして、このアルバムは結局、世界中で大ヒットを記録するわけです。
でも中身の方、クオリティ云々別としてデビッドギルモアのソロ色濃厚な作品です。
実際、後日デビッド曰く、ニックもリックもほんのすこしプレイしただけで、あとのドラムはセッションプレイヤーで、キーボードはデビッド自身がリックに似せて弾いたのだそうです。
そりゃあ、ロジャーが怒るのも、わかるような気がします。
ロジャー曰く、これはゴーストライターやゲストミュージシャンを集めて作った偽フロイド!とのこと。
リックは法律の関係上、正式メンバー扱いではありません。
更にロジャーが怒るのは、自分のソロアルバムにプロデュースしてもらいたかったボブエズリンを、ピンクフロイドにとられてしまった!という経緯もあります。
さて名物ともいえる芸術的アルバムジャケットデザインですが、これまたロジャーと仲たがいしていたトームトーガソンが復帰。合成写真を使えば安価で手軽に実現できたものを、わざわざ2日間をかけて数百という病院ベッドを3.2キロにもわたって並べたのでした!これ、アルバムを手にする度にしばらく見入ってしまいますよ。これに関してもロジャーは「なかなかによくできたニセモノ!」と一刀両断。
収録内容はというと、取るに足らない曲もあるけど、プロモーションビデオやシングルなどとも連動した曲などが思わせぶりな歌詞やタイトルと相まって、相変わらず独自な世界観を描き出しています。多分、この後に実現するワールドツアーも念頭に置いての制作だったのでしょう。これにて、彼らは莫大な利益を得るわけだ。元ロキシーミュージックのフィルマンザネラも作曲に参加。歌詞の内容はデビッドの心象風景から、中には明らかにロジャーを題材にしたかのようなものまであります。
またゲストミュージシャンも、今までとは比較にならないほどに多数起用しています。
まずはロジャーのパートのベース担当は売れっ子職人トニーレビン。
他のパートにはジムケルトナー、スティーブフォアマン、トムスコット、カーマインアピス、パットレオナード、ビルペイン、マイケルランドウなどなど…。

結局は長い時を経てロジャーとメンバーらは合流してライブイベントに出演して話題となりました。あれはまさに奇跡とも言える大事件でしょ。メンバーらが丸くなったのか、はたまた色々と大人の事情と思惑が見え隠れもしますが、アルバム制作やツアーは無し。デビッドも、「もうピンクフロイドとしての活動はない!」と言い切っちゃいました。
そんなこと言いながらも、再結集あるんじゃないの!?なんて気楽に考えていたら、リックが亡くなってしまうのです…。

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