2017,2,12(SUN)
エンペラー(小樽市色内1-13)
もはや恒例となった、小樽冬の風物詩「雪明かりの路」ライブイベント。
ザ・パーティーズ率いるリーダーのサイトウ氏がライフワークとして長年にわたり開催運営している、道産子ミュージシャンならば誰もがご存知のビッグ企画。
もう9回目を迎えるのですね。すごいなあ。
初回からずっと会場は元ダンスホールだったエンペラーを拠点に行われていたのですが、去年初めて場所を小樽公会堂に移して開催されました。
真冬に山の上にある会場で、凍った坂道を運転するのを恐れている人もいました。しかも場所が街外れ・・・。
そこで再び、ここエンペラーに帰ってきましたよ!
やはり長年使い慣れたステージだと、しっくりきますね。ダンスフロアもあるし、カウンター付き。なんといっても街の中心に位置しているだけに、これは誰もが大歓迎。
やはりエンペラー最高です!
さて、当日は好天に恵まれて絶好のライブ日和。
道は雪が溶けてグチャグチャでしたが、猛吹雪に見舞われることを考えればシアワセ。
今年は2月の4,5,11,12日の4日間のイベント。
外には雪明かりの路を訪れた観光客で、どこもかしこも溢れかえっています。
会場エンペラーも外にまで爆音が轟いていて、良い景気づけになったでしょ。
昼に懐かしのエンペラーへ到着すると、続々バンドマン達が器材を手に搬入作業中。
早速2階のホール内へ入り、サイトウ氏はじめパーティーズのメンバー達、カウンタースタッフの皆さん、ミキサー主任のミワくん、司会進行のシンちゃんらにご挨拶。
のんびりとソファーに腰掛けている暇はありません。
楽器ケースを開いて準備に勤しんでいると、すでに開場時間。
早くも客席が埋まり始めています。
さっきまで冷え冷えとしていたホールも、どんどん熱を帯びてきた。ワクワク・・・。
スタッフ達も一瞬たりともジッとせず、あちこち走り回っています。ご苦労様です。
この空間で道内一円から集結した膨大なる数のツワモノ集団が、火花散る熱演を繰り広げてきたわけです。
主なところを紹介すると・・・・
小樽の永ちゃんことマッツのY-PROJECT。
フミオくんの妖艶なるボーカルが素敵なアンクルキャッツ。
ルチュ&アヤの昭和歌謡が華やかなBEER PLEASE。
ご存知ヒコによるチューリップカヴァーTAKE OFF。
問答無用のテツがトリオで魅せるOLD★JUNKY・・・・ETC・・・
ねっ!バラエティーだね。
最終日も負けてはいられません。
トップのバンドやカラオケ・シンガーのみ軽くリハーサルをこなして、開演の時を待ちます。
1、ライスアンドチキン
1:00~1:20
トップ出演ゆえに唯一リハーサルはこなしているとはいえ、プレッシャーは計り知れないものがあるでしょう。
札幌からやってきた、Jロックを中心に繰り広げる4人組。
3年連続の3回目だそうです。
司会担当は、お馴染みのシンちゃん。彼のこなれたトークで一気に場が和んでくるのだから不思議なもの。
いきなりぶちかましてくれたのは、4カウントから「ファンキー・モンキー・ベイビー(キャロル)」だ!
早々と開場入りしていたケニー&アベ御両人は、すでにステージフロントでダンスに興じています。
彼等の姿が見えないと、どんなに盛大なるイベントも活気半減しちゃうのです。
パーティーズのメンバー達も観客接待しながら、ライブの盛り上げ役を買って出ています。
ドラマーのセッキーも写真撮影に奔走。
あれ!?ドラムが紅一点ショーコちゃんでしょ!
去年12月のGhip以来のご対面。
彼女は前日にもTAKE OFFでこのステージで叩いていたそうで、超売れっ子のドラマー。
札幌のシシド・カフカです。ホール備え付けのシルバーカラー・パールドラムセットで、一生懸命に男顔負けパワフル・リズムで支えています。
会場からも「可愛い!」の声援が飛び交っています。
ショーコちゃんも、シンバルの連打でそれに熱く応えます。
ヴォーカルのムックがMCも兼任。「ありがとうございます。改めまして・・・・ライスアンドチキンです。小樽に来るとついついやりたくなっちゃう、ちょっと古い曲を・・・・僕はちょっとはけますが・・・・インストウルメンタルでヴェンチャーズのダイヤモンド・ヘッド!」
ここでリズムに誘われるかのように、一挙にダンサーが倍化しました。
トリオ編成になっても、勢いは一向に衰えず。
サンバーストのストラトキャスター(ローズ指板)で主役に躍り出たヨウヘイくんが、嬉々としてフレーズを奏でます。
ブラウンのアイバニーズ・ベースをプレイするKJは(ローズ指板)着実にボトムから応戦。
(マサもアイバニーズを所持しているので、ちょっと2人でその弾きやすさで盛り上がりましたよ)
爽やかに曲が終わるとムックが「本当は僕もギターで参加したかった・・・・メンバーからも要請を受けていたけど・・・・諸事情により・・・実はギターが弾けないのです(笑)。さて、ここ最近小樽でも評判をとっているアニメ・ソングでコロ助の英語バージョン・・・・マイ・ファースト・キス(ハイ・スタンダード~キテレツ大百科 はじめてのチュウ)!」
この辺に差し掛かると、最初の固さもほぐれてきて、ぎこちなさもすっかりと消えていました。
スピード感に満ちたこの曲のおかげなのかな?
ギター&ベースの「チュー!」コーラスも絶妙!
体も温まってきたところで、更なる盛り上げのために切れ味鋭い「終わらない歌(ザ・ブルー・ハーツ)」
もうこうなったらしめたもの!
ショーコちゃんもしきりに後方から手を振る。
ジャパニーズ・パンク・シーンの伝説ソングが明るく軽快に弾けて加速。
定番曲だけに本家並みのノリが大事です。
ダメオシにストレート・ロックンロール・メドレー「リンダ・リンダ(ザ・ブルー・ハーツ)」までぶちかましてきた。
若さに満ち溢れていて羨ましいね。
キラキラとカラフルな電飾タンバリンを、手にした女性客も加わってきたところでラスト・ソング。
「次で最後の曲です」
おもむろにバックの3人がサングラスを装着。
「あれ!?僕は聞かされていない・・・・聞いていなかった・・・心が弱い・・・・これはいじめです。ダメです・・・僕はめがね姿なの。5000円の品だからマジックで塗ろうかな(笑)・・・・つっぱりハイスクール・ロックンロール(横浜銀蠅)」
曲の中間ではバックビートを背にメンバー紹介。
「今日もオールディーズ・ライブ、皆さん盛り上がってますか!?」
一通りトークをこなしてから、本編に戻り無事大役を果たし終えました。「サンキュウ!どうもありがとうございました!!」
オープニング・アクトを、いともあっさりと乗り切ったこの4人組に、いつまでも惜しみない拍手が贈られていました。たいしたものだ。
あっという間の20分。
再度、司会のシンちゃんがバンドを称える中で流れるBGMは「ワンダフル・ワールド(ルイ・アームストロング)
2、BREAK THROUGH 3RD
1:30~1:55
セカンド・アクトに控えしは,札幌から4年連続4回目の登場。
さっきまでカメラマンだったセッキーが,本来のポジションでもあるドラマーに戻りプレイするフュージョン・バンド。
このバンドはSTAともタイバン経験があるので,お馴染みの顔ぶれ。でもバンド名に表記されているとおり、セッキーが言うにはその都度臨機応変に色々な編成やジャンルがあるそうです。全く器用な連中だ。
ボーカル入りのスターダスト・レビュー、そしてジュンが加わってのスクエアものまで多種多様。
歌入りも是非、今度は観たいなあ。
で、今回はオール・インストウルメンタルの4人組です。
シンちゃんからのプロフィールが読み上げられた後、セッキーのカウントから「PAL(カシオペア)」
これは仲間達という意味ですね。
「フュージョンが好きで好きでたまらない。楽しいよ!」と、心で叫んでいるかのような、爽やかテクニカル・サウンド。
ギターのイシヤンが、文句なしの伸びやかでクリアーなフレーズを紡ぎだして猛アピール。
ホール備え付けの、ギター・アンプ「フェンダー」との愛称もバッチリ。
愛器はフェンダー・カスタム・ショップのストラトキャスター(ダーク・ブルーのボディカラー。ローズ指板)。これが実に素晴らしい1本で、ピックアップ配列SSH。
ハムバッキングは、セイモア・ダンカン製をマウント。シングル2個はフェンダーのオリジナルだそうです。
バーズアイ・メイプル・ネックも鮮やかで、驚愕はペグが、コダワリのシュパーゼル。これで弦交換もスムーズで、チューニングの狂いもシャットアウトだ!。
なんと、遠路はるばる帯広から駆けつけてきた、キーボードのケイちゃんが、いきなり繊細なるソロ・プレイ。
そのままギターにバトンを渡して、バッキングに回る(ヤマハCP-5&ローランド・ジュピター50)
セッキーとベーシストのトミーによるボトムキープも、安定感抜群。
トミーは玄人受けしそうなゴールドパーツも眩い、赤いチューンの5弦ベースを使用(ローズ指板)。
ベース・アンプは、会場備え付けのヘッド「ギャリエン・クリューガー」、スピーカーは「マーク・ベース」
2曲目も難曲で「THE SKY(カシオペア)」
アクセントに特徴のある、クセモノ・ナンバー。
でも大股開きの構えで、絶妙なるトミー渾身のチョッパー&フィンガー・ピッキングが渋く光る。
会場から「セキさ~ん!!」の声援が。
ギターのサスティーン効果も、キーボード・ソロも抜群。
そのケイちゃんがマイクを持ってMC。
「こんにちは~!。イエ~!。私の語りはハイテンションだけど、すべり気味・・・・
今日の僕は疲れ気味・・・昨日ライブ・ハウスのソリッドで楽しいセッション大会にギャラ無しで参加してきました。
女子大生の・・・ええっと、JDっていうのですか・・・ドラマー川口千里さんが来店したのですが、細い体でパワフルでしたね。
皆さん、ご存知かと思いますが、我々はマニアックなフュージョンというジャンルをやっています。
あまり時間がないので、2曲続けてよろしくお願いします!・・・春らんまん」
この曲のみ、トリックスの楽曲。
ギターをメインにすえた曲ですが、そこかしこにキーボード・ソロが超絶技巧の鍵盤タッチでセンスよく絡んできます。
どのメンバーもフィンガリングが的確で、自信が漲っていますね。
かなり難易度強だとは思うのですが、皆涼しい表情を浮かべて余裕タップリ。
「DAZZLING(カシオペア)」
力強い鍵盤さばきから繰り出される、ちょっと異質なアレンジ。
ナイフのような鋭い切れ味で迫ってくる、ギターのカッティングが尋常じゃあない。
一転滑らかなキーボード・ソロをはさみこむバランス感覚、アタック音が気持ちいい~!。
「はい、え~と、さくさくといきましょうか・・・・まずはメンバー紹介!(セッキーは、株式会社社長と紹介されていました)。
セキ社長、挨拶はいいですか?最後の曲いきましょう。これまた難しい・・・ジャスト・ワン・ウェイ!今日はありがとうございました!!」
メンバーが遠距離在住しているだけに、打ち合わせやリハーサルも、ままならなかったことでしょう。でもそんなこと、微塵も感じさせないプレイはやっぱり圧巻。
キーボード・ソロに連動するかのごとく、ハデハデ照明が煌びやかに瞬く。
最後の曲だけに、セッキーも余力を振り絞ってハイハットを巧みに操る。
ブレイク箇所も、ジャストなタイミング。
メロディアスなギターソロでは、ときおり響くピッキング・ハーモニクスやエモーショナルなトーンが秀逸。
ハイポジションでの盛大なる光速弾きで、トドメをさしてTHE END。
興奮した観客の一人が、ホイッスルを高らかに吹き鳴らしていましたよ。
BGMは「明日があるさ」の英語バージョン。
3、セイラーズ
2:05~2:25
岩内からの初出演組は3人編成。といっても、このバンドは北運河サウンド・エナジーで目撃済み。
この日演奏するバンド中、一番落ち着きはらった音を轟かせて、60年代洋楽ロックをたっぷりと堪能させてくれました。
ザ・ビートルズの「カム・トウギャザー」を燻し銀のアレンジで、タメを効かせて唸るようなラインで披露。
黒ボデイカラーのベースを抱いたベーシストが(ローズ指板),譜面台に立てかけられた歌詞カードを見つつ、ブルージーな喉を震わせます。
ギターソロもムーディー(フェンダーのストラトキャスター使用。ボディカラーはキャンディ・アップル・レッド。ローズ指板)。
後半に至ってはギタリストも加わってのツイン・ボーカルに。
まさに豪華絢爛この上なき、贅沢なカバー作品。
「モノ覚えが悪くて間違いだらけで、すみません・・・・次の曲はジミ・ヘンドリクスでリトル・ウィング」
あのあまりにも有名で、革命的なギター・イントロを、忠実にここで再現してくれました。
息が止まりそうなほどに、事細かなリックが次々と指先からほとばしりでてきます。
ベーシストはサムピッキングで、泣きのギターに対抗。
丁々発止のせめぎ合いで、ドラマティックに演出。
エンディングでは、エリック・クラプトンのデレク&ザ・ドミノスの豪快にうねりまくるバージョンで終了。
甲乙つけがたいほどに両方のテイクは人気がありますから、合体させたのかな?
3曲目は、このバンドの真価が一番発揮された場面ともいえる、フレディ・キングの「セイム・オールド・ブルース」
ドップリとブルース・ワールドを「これでもかあ!」というほどに濃厚プレイ。
ギタリストがスライド・バーを使用して、フレット・ボード上を官能的に上下します。
けっこう年齢層の高い応援団が大挙駆けつけてきて、テーブル席で静かにお酒を美味しそうに飲みながら、皆演奏を見つめています。
「ありがとうございます。最後になります・・・・・トリオでやるのは、あれですが、皆さんご存知のサンタナ初期の傑作ブラック・マジック・ウーマン!」
おおお!!とどよめきが起こりましたね。その人達の青春時代は70年代前半なのは確実です!(笑)
ラテンロックの金字塔ともいえるこの曲は、オリジナルがピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マック。
セクシーな伝家の宝刀ギター・ソロに観客も悶絶寸前・・・・。
と一転、曲調が激しく情熱的に豹変。じらしにじらしつつも、元の構成に返って熟練の技を多発でライブを終えました。
司会のシンちゃん「セイラーズに改めて大きな拍手をお願いします!」
BGMはシュープリームス「ストップ!イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」
4、S・Y・Z
2:35~3:05
札幌からの初参加バンドで6人組。
編成は・・・・永ちゃん役のVO,ツインギターで1人は、3トーンサンバーストカラーのストラトキャスター(ローズ指板)。アンプは会場備え付けのフェンダー。
もう1人のギタリストもストラトキャスターで、ブラックカラーボディ(ローズ指板)。同じく会場設置のマーシャルアンプに直結。
ドラマーは、ヘッドセットマイクをつけてコーラスも兼任。ベーシストは、オレンジ色のジャズベース(ローズ指板)。紅一点のキーボードは、コルグを使用。
というわけで、100%矢沢永吉のトリビュート・バンド。
絶大なる人気を誇る、永ちゃん&キャロル。
E.SANADAに、マッツ率いるY-PROJECTなどなど、北海道界隈には他にもたくさんのカバー・バンドが存在します。
またそれぞれに、思い入れが半端ではないですよね。
スーパースター永ちゃんは永遠に輝き続けこれからも、刺激を受けたミュージシャン達が続々と誕生することでしょう。
で、このS・Y・Zも気合いの入り方が、そうとうなもの。
シンちゃん「それではご紹介します!ノリノリアゲアゲで聞いてください!S・Y・Z!!」
この瞬間からヴォーカルにスィッチが入った。
「ロックン・ロール!皆さんはじめまして!カヴァチからレイニー・ウェイ(CBSからワーナーへ移籍後初のアルバムに収録)!!いくぞ!いいネエ、参りましょう!!最高!オールライト!!」
何から何まで矢沢のパフォーマンスを研究してきたのが、如実に伺えるほどになりきりポーズも様になっています。
矢沢節炸裂。文句なしの堂々たるステージング。
そしてスタジオ・バージョンにはない、ライブ用のボーカルまでご丁寧に挿入
「風よ、風よ吹け。もっと心に~。雨よ、雨よ降れ~。あいつに伝えてよ。カモン・ベイビー!ベイビー!お前がこの街を出て~夢の、夢の中でいつまでも、この胸に・・・」
とにかく分厚いボーカル、しなやかな仕草、鋭い目つき、言葉のイントネーションから口癖が永ちゃんにそっくり。
「最高!どうも~!S・Y・Zです。ロックンロールに感謝しようぜ。ごめんね、ガラが悪くて(笑)。気持ちは優しいのです。今夜はオールディズ・ナイト全開という事で、キャロルもやります!イエー!ファンキー・モンキー・ベイビーいきます!!」
ここからステージ前は、ダンスフロアに大変身。
3トーン・サンバーストのギタリストはウッチャンパートを担当。
後半の、一度ブレイクして転調するところで「今日、みんな最高!」と客席を指差して、煽りまくります。
「続いてルイジアンナいきます!1!2!~~」
会場のあちこちが、ツイスト天国と化しています。
「もう一丁、ワンモアタイム!」
粋な現象が勃発しました。あちこちから「永ちゃん」コールが沸き起こったのだ!
我々の父親くらいの男性も熱狂コール。
「お父さん、最高!!(笑)エエ~改めまして・・・・まだまだやります。小樽、盛り上がっていきます。後ろの方、聞こえないよ!イエイ!一服してから、それではいきます。」
ミディアム・テンポだろうが、へヴィーな曲だろうが、小樽のオーディエンスはいっさいがっさいお構いなしに、それぞれのスタンスでライブを堪能しています。
チーク・ダンスのカップルも登場。
ハンドマイクに上下黒のWスーツ。もちろん髪型はリーゼントのボーカルは声量が衰えるどころか、益々ヒートアップ。
「それでは残り2曲。ノンストップでいきます。
飲んでる?ちゃんと??早速いきます・・・・どう?どう?それでは・・・止まらないHA~HA!!
何か投げる物あったら一緒に参加してください。」
ツインギターの利点をフルに活用した曲で、火花散るほどにレッド・ゾーンへ突進。
待ってました!とばかりに「HA~HA」の掛け合いであちこちから、天井高くまでタオルを放り投げる者が続出(私も参加!)。
「のってる?小樽最高!」
メンバー全員が汗まみれ。パン!パン!とクラッカーが炸裂します。
「え~それでは、最後の曲にまいります。アゲアゲでお願いします。」とクラッカーから飛び出したキラキラテープを首に絡めたボーカルがトラヴェリン・バスをシャウト
「ルイジアナ!」ドーン!
ステージサイドからはスモークがモクモクと焚かれて臨場感満点。
下半身が、白く霞みはじめるバンドマン達。
「まだまだ終わらないよ!ここからしつこいよ、うちのバンドは!!え~、それではね、お客さん元気あるかどうか、確かめてみたいと思います。それじゃあいくよ~!ヘイと言ったらヘイ。カモン・ヘイ!・・・・ダメダメ・・・・まだまだ足りないよ・・・・今度は2蓮ちゃんで・・・カモン・ヘイ!ヘイ!・・・まだまだ終わりません・・・今度は3蓮ちゃんいきます!ヘイ・ヘイ・ヘイ!もう疲れてきた?大丈夫?小樽の人、最高!」
これこそライブの醍醐味。お手本のようなもの。
すっかり会場の空気を掴み取って、自由に操っていますよ。勉強になるねえ。
「ありがとうございました。どうも!皆さん、ありがとうございました!S・Y・Zでした!!」
BGM「ヤングマン(ヴィレッジ・ピープル)」「ダンシング・クイーン(ABBA)」「ラヴィン・ユー・ベイビー(KISS)」
5、AS/MASSYS
3:15~3:45
札幌から、5年連続5回目の出演バンドは9人編成。
ジャンルは、お得意のPOPミュージック・・・なんてもはや、説明必要なしでしょう。
STAとは札幌でも小樽でも、数え切れないほどにタイバンを組んできた仲。
バンド名は今までにも何度となく説明してきましたが、北海道弁の「あずましい」から。「落ち着いて心地よい」という意味から付けています。
編成は・・・・ドラマー、トランペット&コーラスのあっちゃん、ボスのキョンキョンはボーカル&コーラス、タッキーは黒のエレアコ・ギターを白ケーブルで接続してボーカル、ギタリストは黒いストラトキャスター(ローズ指板。白いカールコードがなんともお茶目)、女性キーボード奏者が2人、そしてコーラスレディがもう一人、最後に長髪を後ろで束ねた職人風ベーシスト(黒ボディ、ローズ指板)。
やっぱり4人も女性メンバーが在籍していると、みるからに華やかですな。そしてここで初めて、管楽器が出てきました。
司会進行役のシンちゃんが紹介した途端に、バス・ドラムのバックビートがタメ気味にキックされます。
「BE MY BABY(ザ・ロネッツの日本語バージョンというところがユニーク)」
切ない女心を歌わせたら天下一品のタッキーが、心を込めて歌います。コーラスも重厚にサポート。ウォール・オブ・サウンドを、できうる限りのシチュエーションで再現。
口笛も、ピューピュー鳴っているよ。
2曲目は叙情的な雰囲気から、場面転換して「じょいふる」
残念な事に今年に入り活動停止宣言をした三人組、いきものがかりのインパクトばっちりの曲。
タッキーの元気いっぱいなカウントから、トランペットがイントロで耳をつんざくほどに猛攻。
女性2人によるリード・ボーカルに刺激されたのか、エンペラーの空中でタオルをブンブンと振り回す人達。
コール&レスポンスも快調!
「こんにちは、アズマッシーズです!またまたやってきました!息切れして死にそうです(笑)。今回も皆さんと楽しんでいきたいと思います」
MCも数人が交代でこなしていくユニークなグループです。和気藹々と和んでいる光景に、こちらまでもが癒されますね。
モータウン、J-POPそして今度はディスコと贅沢な選曲。
まるで、かやくご飯のよう。
1ステージで数ステージ分のジャンルを堪能できるわけですからね。
「アラベスクのメドレー」が中間のヤマ場を飾るなんてゴージャス。
「フライディ・ナイト」で幕開け。
キーボードの女性もフロントに歩み寄ってきてアラベスク同様にトリオで、両手を頭上にかざして左右に振り付け。
もちろん、観客もそれに合わせてフリフリ。
徐々に、ノリがつかめてきたところで「ハロー・ミスター・モンキー」
皆さん、よくもまあ踊りを覚えているね。
感心しちゃうよ。
青春真っ盛りの頃、相当にディスコ通いでフィーバーしていたのでしょう。
役割分担もスムーズに、次々とボーカル・パートを渡しあい「フライ・ハイ・リトル・バタフライ」のエンディングでは、またもやトランペット・ソロ。
管楽器が一人というのは責任重大だけど、大役を軽々とこなしていますね。しかもコーラスまでやっちゃってるし。
往年の「踊らにゃあ損、損!」タイムでは、誰もが体ムズムズさせられたことでしょう。
アズマッシーズの作戦勝ち。
会場のあちこちから、暗がりでも綺麗に光るアクセサリーを見て
「今年は丸いイヤリングが流行っているのでしょうかネエ?皆さん、用意はできましたか?なんか疲れた?つい言葉が出てこない・・・・来年もしかしてアズマッシーズ結成10周年?・・・・次は荻野目洋子ちゃんの曲で、ダンシング・ヒーローいきます!」
今度は懐かしの、ジャパニーズ・アイドル攻撃。
ヒット曲をただ単にセレクトするだけではなく、ちゃんとライブ映えするあたりを持ってくるところなんて策士ですね。
ベストセレクションを順序だてての配列。
老若男女が受け入れやすく、痒いところに手が届くという心意気が憎い。
5曲目「ルイジアナ・ママ」でも,それは白日の下に証明されたわけです。
ジーン・ピットニーの懐かしいスタンダードを、タッキーがまたもや日本語バージョンでお披露目。
つぼを心得た憎いばかりのセットリスト。このイベントのために特別なメニューを組み立ててきたということが如実に伺えますね。
「雪明かりの路」スペシャルヴァージョン。
メンバー紹介もタッキーが請け負っていましたが、途中からノリちゃんに委託。
すかさず会場の男性客達から「可愛い!!」の声。あれ?これってタッキーへの声援なのかな??
「お世辞でも、嬉しいです(笑)。一応メインヴォーカルとギターを担当しています・・・・。」
まだまだ交互に愉快なトークは続く。3人目のMCはトランペッターのアッちゃん。
バンド仲の良さが、垣間見える一場面。
そのアッちゃんが、最後にJ-POP大ヒット曲を歌っての締めくくり。
「ラブストーリーは突然に(小田和正)」
申し分なき流れに皆、至福の時を共有。音楽のオモチャ箱を目いっぱいに、ひっくり返したような賑やかなるステージ運びでしたね。
BGM「セレブレーション(クール&ザ・ギャング)」
「愛のコリーダ(クインシー・ジョーンズ)」
6、ナッシュビリアンキッズ
3:55~4:20
この男性トリオ・バンドは、STAと数年前にマイカルテラスでの花火大会ライブ以来のタイバンと記憶しております。
札幌からの参加で、2年連続出演7回目。
「ハロー小樽!体力・気力が続く限り、ロカビリー・スタイルをこよなく愛していきます!」とのメッセージ。
編成パートは・・・・・ドラムス、ウッドベース&ヴォーカル、オレンジ色のグレッチを構えたギタリストもヴォーカル兼任。
人数がロックンロールを演じる上で、最小の3人パートゆえにステージの隅々までを縦横無尽に使いこなしています。
開巻の「リック・イット・アップ(エルビス・プレスリー)」からフルスロットルで一切手加減なしに突っ走っています。
なんと幻の名器「ローランド・テープ・エコー・チェンバーRE」を繋いでいるではないかあ!?
激レアの高価品ですよ、これは。
温かな深みある響きの秘密は、ここにあったのですね。
1・2・3・4~!のカウントからはじまった「アイ・二ード・ユア・トウナイト」も、もちろんエルビス・プレスリーのご機嫌なナンバー。
とにかくロカビリー・スタイルは1曲1曲がシンプルな3コードで無駄なく完結するので、矢継ぎ早にまくし立てるかのごとく連射攻撃ライブ仕立てが痛快。
「何年も前にも言ったけど、あのザ・ビートルズがバンド名にカブトムシとつけたのは(実際にはBEETとBEATをひっかけているけど・・・・)
彼等が敬愛してやまなかったバディ・ホリーのバンド名、クリケットからきています。クリケットの意味はこおろぎ。つまり自分達もバディにちなんで昆虫から命名したというわけ。
昆虫由来、大好きなロックンロールでオー・ボーイ!(バディ・ホリー&ザ・クリケッツ)」
事前に予告していたとおり、早速ギター弾きながら客席に乱入しつつのカッティング。ウッドベースもクルクルと回転。
あの巨大な楽器のシェイプ特性をフルにいかして、面白いように操られている様は見応え十分。
「ブライアン・セッツアーが大好きなので、彼のバンド時代初期のヒット曲をひとつやらせてください。
ストレイ・キャッツで・・・・ロック・ジス・タウン!」
ギターとウッド・ベースが横並びにプレイ。
本当にセッツアーに心酔しているんだねえ。
ナッシュビリアンキッズ結成のキッカケともいえる原点が、ストレイキャッツなのは一目瞭然。
ストレイキャッツが出現した途端、物凄いロカビリー・ブームが吹き荒れたもんねえ。
「小樽の皆様はすごくノリが良いですね。ちなみにギターの私は岩内出身です。
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツで・・・・ロック・アラウンド・ザ・クロック!」
もちろん全てがナチュラル・トーンゆえに、今の時代ではかえって新鮮に耳へ飛び込んできます。
1954年発表、まさにこの曲がロックンロール誕生の瞬間なのです。
こてこてのロックンロール・オンパレードだったので、ここいらで洗練されたポップスの原点ともいえる、ニール・セダカの「恋の片道切符」
に酔いしれてみる、というのも一興。
余談ではありますが・・・この曲のイントロを聞くたびにシカゴの「イントロダクション」3番の歌直前を想起しちゃいます。絶対にこのイントロを参考にしたと思うんだけどなあ・・・・。
ライブも終盤に差し掛かってきました。
「カモン・エブリヴァディ(エディ・コクラン)」
恒例パートチェンジの時間だよ。
「今年初ノリということで、盛り上げていきますので、皆さんシャッターチャンスを逃さないように(笑)」
これはプレイヤーがライブ中に、白熱してくるとウッドベースのボディ上に乗っかってそのまま曲芸プレイすることを言っているわけです。
更にはウッドベースを会場狭し!とばかりに引きずり回したり、益々過激に回転させたりと、いつも以上にアクションが目立ちます。
それと連動してスモークがモクモク~~。
「スモーク・オン・ザ・エンペラー!!」
意外な曲で終焉を迎えました。
唯一、日本の曲で「朝まで踊ろう(舘ひろし)」
彼等の、バックボーンが大体透けて見えてきましたよ。
ポニーテールのギャルがここで踊ってくれてたら、さぞかし男性陣の熱視線を独り占めし、大もてだったことでしょう!
BGM「シャウト(ティアーズ・フォー・フィアーズ)」
「ミスター・ロボット(スティクス)」「カモン・アイリーン(デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ)
7、RE:COVER
4:30~4:50
この頃になると、ステージ近辺の温度は急上昇してサウナ状態。
タバコの煙も交じり気味なので、換気扇を作動させてみましょう。ウチワでパタパタ扇いでいるお客さんもいます。真冬だけど準備万端。
この熱気・・・・よく心得ていますね。
待ってました!満を持して地元小樽から参上したのは,3年連続3回目の5人組でリカヴァー。
バンド名からも察せられるように、昭和から平成までの邦楽を,単純コピーしないで、パワフルに独自でアレンジして徹底プレイするというのが基本コンセプト。
言葉で言うのはたやすい事だけど、これがなかなかに厄介な作業だと思うよ。でも彼等は全力で取り組んで、その成果を見事に披露してくれました。
司会のシンちゃんが盛大に彼等を紹介
「はい!それでは参りましょう!早いものでもう折り返し点。後半戦のここから地元のバンドが登場です!!」
メンバー中、ヴォーカルとキーボードが女性なのですが、なんと親子なのだそうですよ!
ボーカルさやさんの娘さんがアオイちゃんで、キーボード担当の初々しき高校3年生(ヤマハを使用)!
今の世知辛い世の中にあって、まことに羨ましいネエ・・・親子で一緒にライブプレイをエンジョイできるなんて、理想形です。
そのさやさんが1曲目で意外にも静かに歌いだし、ギターも抑え気味のプレイでいやがうえにも期待を抱かせて
「いつまでも変わらぬ愛を(織田哲郎)」
なるほど・・・こういう構成もありですね。
ギターは、小樽のジェフ・ベックことコバちゃんだあ!。去年の12月Ghip以来の再会。
STAとは何度もタイバンを組んでいるけれども、驚いたことに雪明かりでタイバンを組むのは初!
そんな彼は今回ブラックボディのストラトキャスターを、マーシャル・アンプにインプット(メイプル指板)。
コバちゃん、いつ見ても憎いくらいにステージ映えするよね。長身で長い足。ほど良く伸ばした髪の毛をワイルドに揺らしながら、終始うつむき加減で黙々とプレイするスタイルも定着。
トレードマークのベルボトム・ジーンズと、エレキギターがこれほどに似合う男を私は知りません。
レスポールを持つポーズもきまっているけど、今回もストラト音の極限を追求したかのように、ブライトな鳴りを醸しだしていました。黒手袋&黒スティックの緊急助っ人ドラマー・パンチくんへ指差し合図を送るコバちゃん。
「皆さん、こんばんは!会場暑いですね・・・・踊れる曲あったら、皆さんジャンジャン踊って!次の曲は・・・・踊れないかなあ・・・・愛燦燦(美空ひばり)」
これもハードロック調に模様替え。ただアレンジするのではなく、ちゃんと起承転結のメリハリが効いていて絶品の仕上がり。
ベース&コーラスのケンちゃんも大奮闘(黒ボディにローズ指板)。
もちろんここでも皆さん、涼しい顔をしてダンシング。ビックリです。恐るべき小樽ダンス軍団パワー。一瞬たりとも侮れないね。
「雪明かり会場へ行きましたか?せっかく来たのですからね。もったいないですよ、是非。次はキャンディーズ行きますよ!踊れますよ~!(笑)年下の男の子!」
キーボードとギターが交互にソロを繰り広げて、皆もピョンピョンと飛び跳ねています。
しかし、コバちゃんのプレイは、本人にも後で言ったけど、今まで見た中でも出色の完成度と風格。
その凄腕をもったいぶらずに見せ付ける男気と甘いルックスに乾杯だ!
メンバー紹介を終えて「ありがとうございます!次で最後、最後まで音楽を堪能していってください。永遠の名曲・・・オリビアを聴きながら(杏里)」
これも潔いくらいに光速バージョンだよん。妥協を許さぬこだわりのバランス感覚が、素晴らしいくらいに絶妙。
血沸き肉踊る!とはこのこと。他に賞賛に値する言葉が私には見つかりません・・・・。
イベント最終日に相応しきラインナップの1バンドとして記憶に留めておいてください。
BGM「愛と青春の旅立ち(ジョーコッカー&ジェニファーウォーンズ)」「コーリング・ユー(ジェベッタ・スティール)
8、HOT WAX
5:00~5:30
またもや小樽から、泣く子も黙るこの街の代表的5人組ロックンロール・バンドが満を持して2年ぶりに帰ってきました!待ってたよ~!!(トータルで7回目の参加)
ここからいくつかのバンドに、出演順の入れ替えがあります。
「雪明かりライブ」になくてはならない大御所バンドだけに、俄然熱気がムンムンと充満。
編成は・・・・札幌から参加のドラマー、ナベちゃん。
アップライトベース&コーラスはヘルプでヨッシー。ホットワックスは昔からかっこいいなあ・・・と彼にとって憧れのバンドだったらしく、遂に一緒にプレイするという夢が実現。
ギター(ブラウン・カラーのボディ)&ヴォーカルはリーダーのモーリー。
サイドギター(ナチュラルボディのテレキャスターはシンライン。メイプル指板)&コーラスは陽気なナイスガイ、ギダイくん。そして紅一点テナー・サックスにユミさん。
まずはオープニングに必ずもってくる「ホット・ワックスのテーマ」
これは短いインストウルメンタルで一種の名刺交換代わり。
すかさず2曲目「レッツ・ツイスト・アゲイン(チェビー・チェッカー)」
ヨッシーはいつも5弦エレキベース姿を見慣れているので、今回初めて観るアップライトによるベースプレイが、個人的にとてもワクワクで楽しみ。ヨッシーは生真面目な性格ゆえに、一生懸命取り組んだのでしょう。全く違和感なしで適応力抜群。
1音1音の粒立ちがクッキリしていて、ナイスです。まあ本人に言わせれば、まだまだ納得いかないでしょうが。
「ご無沙汰していましたあ~!2年ぶり。帰って来たぞ~!!ハイハイ、どうもありがとうございます・・・ザット・イズ・ロックンロール(コースターズ)!」
ヨッシーのグルーヴィーなアップライト&コーラス冴え渡り!
すでにステージ前方は芋洗い状態でもの凄い事になっています。
その場だけ映画「アメリカン・グラフィティ」の50年代にタイム・スリップしたみたい。
ドラムのタイトなビートに導かれて、説明不要の「ルシール(リトル・リチャード)」
メガトン・ヴォイスで男の魅力が全開。
無駄な物を一切排除した流れに、こちらはグイグイと引き込まれるのみ。
「それじゃあ、歌無しの・・・・テキーラ(ザ・チャンプスが1958年に放った大ヒット曲)」
この曲は誰も指示していなくても、自然に「テキーラ!」と叫んじゃうのです。それは大昔からずっと。
上手い曲構成だよね。シンプル・イズ・ベストとはまさにこのこと。
しかも全員が一体となって、無邪気に遊べるしね。小技をさりげなく導入するユミ嬢のテナー・サックス・ソロをバックから盛り立てるカウベルも効果倍増。
男も女も声を張り上げて、締めくくりもご一緒に「テキーラ!」
6曲目は「ペパーミント・ツイスト(ジョイ・ディーとスターライターズ。1961年に全米1位獲得)」
疲れ知らずのオーデェンスはツイストで、はちきれています。よくもまあ体力が持ちますなあ。
ムードメーカーでもあるサイドギターのギダイくんは、さすが本格派ロッカーだけに、アルコールをたらふく飲んで上機嫌。陽気に場の雰囲気を目一杯堪能。
「最後の曲いきます!ブルー・スエード・シューズ(カール・パーキンスが1956年に発売したスタンダード中のスタンダード)」
ヨッシーも一員として自然と溶け込んでいます。これでもかあ!というくらいに繰り出される味わい深き骨太3コードの嵐。
「アンコール・モード?気が早いよ~。ちゃんと時間はあるから・・・・ごめんね、いつも催促して。感謝です。せっかくアンコールいただいたので、最後に相応しい曲いきましょう!ジョニーBグッド(チャック・ベリー)」
「ゴーゴー!ゴージョニーゴー!!」ゴーゴー、ジョニーとエンジン全開のフル・スロットル。
やっぱりこの場には、ホットワックスが現れないとダメです。ブラボー・ニュー・ホットワックス!
BGM「ナイト・バーズ(シャカタク)」
9、小樽JBクラブ
5:40~6:10
またもや順番が入れ替わり・・・・。
このコーナーも「雪明かりの路」の名物と化しています。8年連続の8回目。
毎週月曜日のお昼から活動している洋楽カラオケ・サークル。只今会員も絶賛募集中とのこと。
このイベントの空気にフィットするように配慮したのか、全曲を洋楽で網羅。
生バンド演奏の間に、このような趣向があるというのも乙なもの。
オット!この「JB」の意味はあまり追求しないでね(笑)。
バンド体制のステージ上は一旦お休みして、サイド・スペースから歌詞を映し出すモニター画面機器が運び出されてきてセッティング。
熟年世代の皆様が映し出す、人生模様をしばし堪能。
「涙の太陽(エミー・ジャクソン)」
トップから気合の入った、奇抜な面々が登場。
アロハシャツのサングラスとカンカン帽、そしてミニギターをさげドレスアップして灼熱の夏を演出。
応援団の熟女たちもそれぞれにカラフルな腰ミノと腕輪、髪飾りでオメカシしてフラダンス合流。
「マスカレード(カーペンターズ)」
ぐっと抑え気味に、大人のバラードで対抗。
曲順が硬軟つけた並びで、決して観客をだれさせないよう配慮されていますね。
「白いスポーツコート(マーティ・ロビンス)」
満を持して3曲目に現れたのは我等がケニーさん。
音楽においても人生においても偉大なる大先輩です。
この選曲もマニア心をくすぐりますね!
「太陽はひとりぼっち(ミーナ)」
アラン・ドロン主演映画のテーマソングに、歌詞をのせて大ヒットした曲です。
皆、それぞれに趣向を凝らせて1曲入魂とばかりに気合が入っていますね。
「冷たくしないで(エルビス・プレスリー)」
温故知新、古き良き時代がフラッシュバックするかのように、感情を高ぶらせてくれる痛快で爽快なナンバー。
感極まりそうになりますね・・・。
「カラーに口紅(コニー・フランシス)」
そうそう、曲調もそうですが、男女交互にマイクを握って彩を添えます。各自が紡ぎ出す人生劇場には、若輩者には絶対真似のできない奥深い年輪が刻み込まれていて知らず知らずのうちにひきこまれます。
「イフ・ウィー・ホールド・オン・トウギャザー(ダイアナ・ロス)」
ゾクゾクするほどに鳥肌が立つ魂のバラード。
堂々思い入れタップリにメランコリックな要素も加味して、しっとりとドラマティックにひきつけてくれます。
歌唱力に自信がなければ、この曲を選べないでしょう。
「ラッキー・リップス(クリフ・リチャード)」
1963年に発表されたイギリスが誇る永遠のトップアイドル、クリフによるヒット曲。
最後にふさわしくザ・パーティーズの紅一点ナオちゃんがキュートにお披露目。
ここで一気に熱を帯びはじめた皆さんが陽気に順序よく、ステージ前で、一人一人が自由奔放に公開ダンス。
長文によるわが駄文を、よくぞここまで読み進めてくれたあなたに感謝します!
ライブ・レポートはPART,2へと続く・・・・
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