****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ
チェックも中々に手厳しく、叱咤激励を日々受けております
今後とも、どうぞお手柔らかに
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****
ステージ備え付けの機材は・・・・
ベースアンプはアンペグ
左右のPAはヤマハ製品
ギターアンプはJCMのマーシャル1ハーフ
スピーカーはトップ
ローランドのJC-120
ドラムセットはブラックのSHELL
ハイ、さてさて皆さま
6番目に出演した、このブログの主役でもある我らSAPPORO・TRANSIT・AUTHORITY
時間をグッと戻して最後にゆっくりとたっぷりお送りすることにしましょう
はい!
さてさて、いよいよもって佳境に差し掛かってきましたよ
皆さま、お次の番だよ
さあさあ、勢いにのって突入
早速いきましょうか!!
ここで満を持してSTAの登場ですよ!!
6,18:40~19:10
「SAPPORO TRANSIT AUTHORITY」
会場内に盛大なるBGMが流れ続ける中、観客とミュージシャン達は和気藹々に談笑中
早いもので残すところ、あと1バンドのみ
楽しいひと時はあっという間に経過しちゃうのさ
このバンド名を聞いたらもうすでにおわかりでしょうよ
話題騒然だけに最早説明は不要です
このブログの主役でもある我らがSTAが登場の時間であります
しかも、最も美味しい時間帯だ((´∀`))
どこで演奏しても浮きまくりのSTA
この日はそれが更に顕著だった・・・・
吹き荒れるホーンセクションという特殊な編成、しかもマニアックなジャンルでもあるもんなあ・・・・
((´∀`))
それでもねえ・・・今回の場所は、STAの拠点でもある札幌市内でして、お気に入りのキューブガーデン・ライブということでメンバー一同力が入っていましたよ
ライブハウスのメッカともいえる
ここは誰もが認めるサッポロ最高のハコですね
大所帯で色々面倒くさいバンドとしては、うってつけで申し分なしだ(^_-)-☆
機材&音響設備、スタッフ達の腕前も超一流です
だって内外問わずプロが多数出演している会場だもん、当たり前だね
(メンバー達は他のバンドでは出演経験はあるけれども、STAとしては意外にも3度目の登場さ!)
今年5月18日(土)以来の出演だ
1回目は今年1月の14日、同じく「FEEL SO GOOD」イベントだった・・・・!
何度もオファーはあったんだけど、大所帯故に中々スケジュールの都合がつかず・・・・。
だからこそ、今回のライブに賭ける意気込みも超半端なかった!
苦節19年にわたって活動してきたことは伊達じゃあない
大所帯故にメンバー達のスケジューリングは毎月大変な作業
今回も夕方以降の希望者がいた
そういう理由で、このタイムテーブルを特別に組んでいただいた次第
主催者の方々にはお手数をかけてしまった・・・・
その分はライブで存分にお返ししますよ
それがロッカーとしての仁義
というわけでして、ずっと新型コロナウィルス感染者数増大にて、近年は延々とライブイベントの中止や延期に見舞われて辟易していましたが、やっとこさ落ち着きの兆候が見えてきましたね
ここは油断せず慎重に行動しながら、モーレツに活躍してきたのさ!
我らがSTAは今年も毎度のごとく紆余曲折を経て、ライブ快進撃で目いっぱいに突き進んできた次第
いつものように一致団結しエネルギー全開でライブに邁進しましたよ
北海道唯一無二のブラスロックバンドとして100%シカゴを中心に濃厚でヘヴィーなサウンドを轟かせました
頼もしき布陣だけに、ちょいこだわりの体力勝負なセットリストを組んでね
まあ、その辺の詳細は後程ごゆっくりと
とにもかくにも、通算216回目のターニング・ポイントを迎えた感が強くて武者震いしちゃいました
新鮮な気持ちでGO!GO!GO!
ステージの入れ替えとサウンドチェックには10分が用意されている
・・・・(-_-;)
で、STAは後半の部のトップ
よって休憩時間20分を含め30分あった
余裕しゃくしゃくかと思いきや・・・・既に相当な押し状態に陥っているようなのでアっ子ちゃんからすぐにセッティングに入ってください、との通達が届いた
了解だよん!!
ここで時間の調整をはかるようだ(結局、それもあまり効果はなかったようだけど・・・・)
STAはもう常連の顔ぶれが相当に増えてきた
マサ、モッチン、アッキー、タカ、トモちゃん・・・・・
それをきっかけに全てに於いて続々と素晴らしいミュージシャンも参加
さてさて、ゴージャスなるツワモノ達
改めてメンツの紹介をば・・・・・・
リーダー兼ベーシストのマサはただ一人のオリジナルメンバー
紆余曲折を経て早19年目を迎えたSTAをずっと牽引してきた
山あり谷あり乗り越え、長年歯を食いしばって頑張ってきた甲斐があった
継続は力なりを地で行く勢いさ
ずっと頭を悩ませ続けていたテナーサックス・パートもコロナ騒動が一段落してタカが元気よく復帰した・・・・・
別格のマルチプレイヤーなのに腰の低い好青年
今回トランペットが急遽参加が不可能な事態に・・・・
ずっとトランペットのメンバーを探していたんだけど見つからず
どうしよう・・・と思案を巡らせてみた
以前にチャレンジしたトランペットのパートをミツとタカで振り分けるアイディア
それを振ってみると両者ともに快諾
早速スタジオで個人練習をし出したらしい
その後、タカから「自分がソプラノサックスでトランペットのパートを吹いてみましょうか
まだ一度も本番では吹いたことないのですが・・・・」
もちろんだよん
絶対的な信頼を受けているんだから
実際スタジオでリハしてみると全く違和感がない
これは新たな発見
心強い存在でしょう
もっと早くに取り上げていればよかったねえ
ホッとしたあ
灯台下暗しとはこのことさ
これで無限の可能性が拡大したわけですから、早くも今後のライブ展開が待ちきれませんよ
もう一人
札幌で音楽を聴く人ならば知らない人はいないと言われる古くからの知り合い、ソーエンの前ちゃん
北海道ライブ・シーンにおける巨匠かつご意見番とは彼のこと
数多くの1流ミュージシャンたちとも共演していたのだそうです
現在も凄腕どもと火花散るインプロビゼーションを展開中
ギター・パートで猛烈に奮起
彼とは長年スタジオでよく顔を合わせていた
たまに対バンも組んでいた
STA企画「リブレーション」にも出演した
その後、ソーエンのシンガー塚本くんがフラッグで付き合いがある縁でマエちゃんを紹介してもらった
完璧主義の前ちゃん故にブランクのあるギター・リハビリ期間を経てこの度めでたく合流の運びとなった次第
期待してまっせ!
髭を蓄えたパーカッションのユーちゃんはダンディーでラテン系のノリが売りのいぶし銀なナイスガイ
アッキーとはDJの先輩でもある
コミュニティーFM「ラジオ・カロス」で毎週番組を持っています
他にもドラム&パーカッションの講師や、北海道ミュージシャンサークル「エッグ」の副会長でもある
シンガーでもある奥さんは若くて美人だしなあ・・・・
バンドを膨大に掛け持ちしている羨ましきご夫婦
そしてアッキーとの縁で、頼もしきアルトサックスのトモちゃんを新たに迎え入れたことが、去年最大の収穫です
彼女はSTAに加入以来メキメキと頭角を現してきているテクニックの持ち主(ミツの折り紙付き)
サックス教室へと熱心に通って益々腕を磨いている
余裕と貫禄の演奏は必見だ
というわけで、多忙の中をなんとかスケジュールの調整をしてくれた
スタジオリハは4時間にも満たなかったけど、呑み込みが早い
本人もシカゴの演奏をとっても楽しみにしているのだそうだ
(好きこそものの上手なれ、とは昔の人うまいことを言った)
特に組曲は大のお気に入り
何という恐るべき努力家
ライブの度にファンが増殖しているモテモテのトモちゃん
チャーミングなルックスで人気急上昇中!
もう少しで新たな相棒が届くようだよん
待ち遠しいね
マサとは一番付き合いの長いのが札幌トロンボーン界屈指のジャズプレイヤー・ミツ
シカゴ好きで意気投合してからは、ずっと仲良く関係を維持している
STAのホーンセクションでは稀なこと
共通の話題は常にシカゴ
(ただしミツはⅢまでしか認めないそう)
ファイターズVSヤクルトと応援球団も違う
でも、彼のおかげで最近はよりコアな初期シカゴをセットリストに組み込むことに成功している
活性化運動絶好調さ
9月のシカゴ大阪公演もマサと共にエンジョイした
あちこちから常にひっぱりだこのミツによる、絶妙なるトロンボーンは相変わらずいぶし銀
ちなみにジャンプ競技やモトクロスバイクにも精通しているのだ
この日はシカゴのロゴが胸板に燦然と輝くTシャツをビシッと着こんできた
笑顔が可愛らしいキーボードのアッキーは男顔負けな実力派
毎度おなじみの器用なチャーミング・レディでコーラス、パーカッションも軽くこなす
キュートで華麗なるファッションも楽しみの一つ
マサとはパープル・ブリンガーも率いているアクティブなるスーパーウーマン
自身のライフワーク「マ・シェリ」も含めてね
今年からは念願のラジオDJデビューも華やかに飾った
(第1回のゲストは2週連続マサ!!
今月2回目のゲスト出演も決定済み
当然今回のシカゴ来日公演の話が中心)
何といってもすでに中核のポジションにいる彼女の尽力が大きい
ライブのオファー、メンバー探し、グループライン、フライヤー&ポスターの製作、もちろん音楽的アドバイスにと八面六臂に奔走中
((´∀`*))
心強き相棒のモッチンはマサとリズム・セクション&コーラスに専念
別格の存在でもあるドラマーのモッチンは音楽はもとより人生においても大先輩ゆえにこれからもご贔屓によろしくお願いします
彼は多方面の伝説的なる大御所とも共演
今も尚、休むことなく心境著しい
この日は長年在籍しているバンド、ランチの黒Tシャツを着こんできた
とにかく近年はS・T・A出戻り組みやニューフェイスが特に多くて、懐かしいやら、賑やかやらで盛り上がっています
(しかも各自の、貢献度が絶大!)
S・T・Aの長い歴史の重みを痛感する次第
去年の初夏から、よくもまあこれだけの人材に恵まれてきたSTAってやっぱりもってるよなあ
それ以前が霞んでしまうほどだ
その最強のメンバー達が各ポジションについて、セットアップ、ウオーミングアップ、チューニングに勤しむ
俄然、燃えてきた!
サウンドチェックも無事に終了
(もっちんのアイディアで「フリー」のホーン、コーラス、演奏の流れでダイジェスト・バージョン)
メンバー達に、マサが逐一確認をとる
事細かにマサがスタッフと打ち合わせ
そして彼らの指示に従ったところで、ほどなくして
「さあてと、そろそろいくぜい!!」
覚悟の上でご参加くださいませよ((´∀`*))
前置きが大変長くなってしまいました
焦らしに焦らされ、いよいよ参上だ
泣く子も黙って失禁しちゃう、北海道が誇るベテランロックの存在感に注目せよ
8人という剛腕揃い
来るべきその瞬間を、今か今かと待ち焦がれて感無量の極致だ
皆さん、しっかりとついてきていますか
準備万端整いましたよ
何時でもオーケーのゴーサインが出た
それではそろそろ本格的に「S・T・A」のライブ・レポートと参りましょうか
心して臨め!
必聴!!
瞬き厳禁!!
のっているね~~!
なんまら力が漲ってきたぞ
***MEMBER***
MASA・・・B CHO
MOCTHIN・・・DR CHO
YUH-CHAN・・・PER
MAECHAN・・・G
AKI・・・KB CHO PER
TAKA・・・SS
TOMOCHAN・・・AS
MITSU・・・TB
***SET LIST***
1、INTRODUCTION
2、SATURDAY IN THE PARK
3、ALIVE AGAIN
4、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)
5、SO MUCH TO SAY,SO MUCH TO GIVE(言いたいことがたくさん)
6、ANXIEETY MOMENT(不安の日々)
7、TO BE FREE(今こそ自由を)
8、NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)
9、FREE(自由になりたい)
10、25OR6TO4(長い夜)
景気よくライブのスタート!!
まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を轟かせる
臨場感満点
期待にワクワクするね
(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り
(このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)
マサがすかさず、後方に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える
マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう
マサからアイコンタクトを受けてスポットライトを浴びる中で司会進行役も務めている主催者のあっこ嬢が、ステージ上手でマイクを手に盛大なるアナウンスを声高らかに発する
(事前にマサが手渡しておいたシナリオをに打ち合わせ通り絶叫気味に読み上げる((´∀`))
「たいへん長らくお待たせいたしました。
さあ!
マジに泣いても笑っても時間となりましたよ
今か今かとお待ちかねの皆さん
いよいよはじまります!
元気いっぱいに熱演してもらいましょうか!!
滅茶苦茶にかっこいいですよ
絶対に惚れますから
そうですよね
これから極上のステージをお届けして参ります
ド迫力ホーンセクションの熱きエナジーを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
もはやお馴染み、北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
盛大なる拍手でお迎えください!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!
HEY!
COME ON BABY
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」
(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
賽は投げられた
これを機に正真正銘、華々しくSTAワールドの開幕だ
一気に波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」
さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違いの号砲炸裂
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない
すでに掴みはバッチリとオーケーだ
普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです
その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子
如実にフィルインの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ!
イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!
ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました
もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか
(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のようなナンバー
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛
方々からもマジに絶賛の嵐だった
モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす
(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた
ありがたいことだよね)
それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ
計算されつくした前ちゃんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく
看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど3人だとは思えない音圧だよ
マジにこのホーン隊はモンスター級!
驚異的な連中だ・・・・((´∀`*))
舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開
会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り
なんという高揚感であろうか
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?
先月の反省点は見事にクリア
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??
さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。
ハマピーのアドヴァイスで「スイングするように・・・」
この一言で数倍、曲が成長した
こんなことをいうプレイヤーは皆無だっただけに、カルチャーショックを受けたぐらいさ
もちろん良い方向にね
もうこうなったらイケイケ!!
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂
切り込み隊長はいきなりミツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロを奏でての場面転換
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです
大した度胸の持ち主だ
さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえるアヴァンギャルドな技
何事もなかったかのように振舞っていたよ
(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがミツの凄いところ
このフレーズは、彼がなんまらリスペクトしてやまないジミー・パンコウ師匠からの影響が大きいらしいよ
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能ある鷹は爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ
ねえ、ミツよ!
(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを書き直してきて見事に解明したのだそうですよ
すさまじき探求心
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ
不動のポジションなのですよ
悪しからず
アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次は新婚タカの出番💛
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのソプラノサックス・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます
一聴しただけで安定感抜群
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ
・・・実はオリジナルのtrumpetソロのところを、タカ自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらラインを纏め上げてくれた・・・・
トランぺッターが先述どおり急遽不在ゆえのタカ自らの提案
いついかなる時にでも、才能溢れる素晴らしいプレイヤー
STAの至宝だね
前途洋々、順風満帆
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている
そして第3の男、前ちゃんのギターが火を噴いた
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える
(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます
(よくもまあチューニングが狂わないねえ)
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい
(掛け持ちミュージシャンの前ちゃんは、超売れっ子
他にも、いくつものプロジェクトに関わっている
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している
これが彼のステージ・スタイルなんだね)
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト
間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、究極の稲妻フィルインで拍手喝采
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ
エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭に前ちゃんを経て見事な連携で繋がった
ここで繰り出した前ちゃん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました
これぞまさしくロックの原石
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力
トモちゃんからミツを経てタカ、そしてハマピーへのホーンセクションに受け渡す流れへ
マサが後方のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しい空中2段キックでフィニッシュ
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!
だってさあ、8年ぶりのシカゴ来日記念だから特別豪快に決めてみたわけさ
以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然としている
****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと
もちろんその通りだよ
去年の初夏からはギアを1段アップして臨んでいる新生STA故に大袈裟な話ではなく、方々から賞賛のメッセージが絶え間なく届いている
この日に出演した各キーボード達もアッキーの全身全霊をフル活用したそのパフォーマンスを羨望の眼差し込めて大絶賛していたもんなあ****
やたらと口うるさいスジものでも思わずニンマリと頬が緩むという塩梅さ
半端なく照明が暑いので、とっくに全身汗まみれながらも、すこぶるご機嫌麗しゅう((´∀`))
(回想シーン・・・・)
ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた
「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す
トークも交えてね
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ」
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん
最早定番さ
これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨
スタジオではまあまあの出来だった
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れるブラスロックを立て続けにお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・
(不敵な笑みを浮かべつつも)
特に人気の高い曲をやります
盛大なる拍手で迎えてください!」
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが見事にクリア
かえって効果が倍増したよ
これまたご機嫌なメドレー
「今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、この日にうってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」
と言った途端にアッキー親分
(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル
ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂
(彼女の根性の入り方は筋金入り
メイクもバッチリと施している
ワイルドな黒のスカート・ファッションで統一しているではないか。
最近入手したショッキングピンクのテンガロンハット(ちょっと大きめらしい・・・・)と激レアなAKIKO黒Tシャツも彼女最大のチャームポイント
こんな煌びやかな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう
裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした
ところが当時STAに在籍していた久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ
もはや手慣れたもんだよ
これはこれで、斬新で快感
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ
これをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態
感心しきりだった
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた
その結果がここに結実したんだよ
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ
大役を果たしたね
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・
この感動がずっと欲しかったのさ
本物だ
(近年は本家のロバートラムさんが、ショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い
これが生命線なんだから
シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)
もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく
それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ
サビにも奥の深い部分が垣間見えます
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む
モッチンは、特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた
黙して語らずのツワモノだね
前ちゃんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね
この曲に対する思い入れがすこぶる強い熟練のファンも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
白雪さんの大好物だけに熱狂的なエールを送ってくれた
それどころか一緒になって歌っているではないか
心底愛してやまないチューンなんだね
シカゴ愛好家冥利に尽きるよ
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます
ホーン隊も時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求
そろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。
世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ
満面の笑みを湛えた成長著しいアキちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ
マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し
バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ
エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ
(今春から取り入れたアッキー&モッチンによるコーラス・ワーク。
これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてから、スタジオでプレイ
3番の歌い出し入り口も高低のパートをぶっつけ本番で入れ替えた
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
妥協なく、またまたハーモニーにテコ入れを図った、(メインのボーカルとコーラスの入れ替え)
その様には、皆も感服していたよ
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
アッキー&モッチン渾身のハーモニー
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト
丁々発止に完奏
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね
トモちゃんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた
彼女も毎回シックに衣装を着こなしていてめっちゃセクシーなのだ
この日は涼しそうな上下黒の服装にセンスの良いネールや髪型で、いつもにもましてオシャレ
襟にはサックスのバッジが付けられている
それをマサが指摘したらトモちゃんは得意げに胸を張って見せてくれた!((´∀`))
マサも対抗意識向きだしにベースのバッジをつけてきて見せたらバカ受け
彼女は「STAに人生を捧げるぜ!」とフェイスブック上で宣言もしてくれた
感動的なレディにファンも急増
祝福の乾杯を捧げよう
あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている
「NEXT NUMBER・・・・・ALIVEAGAIN!!」
(2021年3月21日ソリッド以来の演奏だ!)
モッチンのスティックから4つ打ちカウント
前ちゃんによるシャープなコード・カッティングがはじけまくる
今は亡き伝説の人テリー・キャスへ捧げられたストレートなるロックンロール。
でもそこは一筋縄ではいかないクセモノバンドのシカゴ
軽快だけどリズム・アクセントがややこしいとはもっちん&前ちゃんの弁
もっちんとアキはこの曲はイマイチ好みではないらしい・・・・
マサにとっては思い出深きターニングポイントともいえる重要な作品
1978年9月発売の12枚目オリジナルアルバム「ホットストリート」のトップを華々しく飾る元気漲るチューン
テリーのあまりにもショッキングな死を乗り越えて再起に賭ける尋常ではない意気込みが随所から伝わってくる
2代目のギタリスト、ドニー・デイカスの加入後ニュー・シカゴは同年10月にこの曲をシングルカットして蘇った
マサはこの曲、ずっと音圧に欠けていて不満を抱いていたのです
(重ね録音の再現ができないので・・・)
最近はマサがリクエストしたホーン・アレンジを加えてくれて解消したのですが、更に今回はキーボードによる歪んだ横綱級コードでバッチリとストレス発散できました
やっぱり、こうでなきゃあね
おのずとマサのボーカルもグッド・ヴァイブレーション
1番と2番の間奏が変拍子なので前ちゃん四苦八苦しながらも見事に克服
マサとアキは目を何度も合わせて、ステージの両サイドで飛び跳ねる
後半に位置するギター・ソロはニュー・パターン
まずは前ちゃんがサスティーンを狙ったメタリックな速弾きソロで、エキセントリックに区切りをつけて先陣を切る
コーラス部の後は今回からマサのアイディアでイントロに再び戻るという戦略
(本家がこの曲を最初にプレイしたころのエンディングはけっこうやぼったいアレンジだった
テレビ放映もされたシカゴの来日公演1曲目でこの曲を演奏した際、ドウイエン・ベイリーのファンキーでトリッキーな存在感がインパクトタップリだった断然こちらのほうが素晴らしい!
それをヒントにした次第)
当初はしっくりと噛み合わなかったんだけど、徐々に固まってきたらS・T・Aの秘めたる可能性とグレード・アップにパアッと光が差してきました
水面下での作戦がやっと功を奏した瞬間なのだ
バッチリと大成功!
「改めまして!
サッポロ・トランジット・オーソリティです
皆さん、楽しんでますか!!
(アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂)
我々は頑固一徹、ブラスロック街道を19年にわたって貫いています
本日はFEEL SO GOODライブ・イベントということでここは申し分のない場所だねえ
ということでして、今回はスペシャル・バージョンですよ
当然100パーセント濃厚なる初期のシカゴでセットリストを組んでいますが、数曲は超絶マニアック
見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションをはじめメンバー達が豪華です・・・((´∀`*))
そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後までよろしく!!
NEXT NUMBER
・・・・MAKE ME SMILE !!!」
(1・2・3・4!)
ここでもジャストなタイミングで、モッチンによる軽快な4カウントが即座に空間を痛烈に切り裂く
ドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます
実はね、この曲、特に小樽界隈でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ
あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい
でもいろいろとややこしい事情があり、これもしばらくお蔵入りしていたんだけど、昨年末からめでたくそれも解除されて、遂に日の目をみたというわけ
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てし無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね
最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ
(ホーン隊にとっては鬼門かな!?
だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)
この曲でもリード・ボーカルはマサ
近年トライ中なんだよ
すこぶる苦労しましたよ
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?・・・・挑発??
アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘
(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと
各メンバー達は多方面の分野にまたがり、八面六臂のフル稼働をしているから、このくらいお茶の子さいさい
クールでニヒリストなミツは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで、男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む
真横で負けじとタカもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく鳥肌が立つのだとか
3管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン3人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる
エンディングでは前ちゃんによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ
(アキちゃんが特に好きなところ)
前ちゃんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったり、うるさく感じたりしないんだよね
これってやっぱり丁寧で巧みなる音作りだ
アートの領域に踏み込んだ感あり
特にトーンが美しい
(トモちゃん好みの音なんだそう)
性格や人間性が如実に反映されることを実証してくれた好例
特筆すべき点は最前列のオーディエンス達
爆音に圧倒されて、けっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了
(本来ならば全部で7楽章なのだ)
フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり・・・・・メドレーでいきなり過激この上なき極上のアンセムへとバトンを渡す
第2楽章はモッチンによる怒涛のフィルインから図太きミディアム・テンポ「言いたい事がたくさん」
延々と踏み続ける光速バスドラ音が爆発
1分ほどのドラマティック・チャレンジ・ソング
恋人との出逢いから、想いが交錯して思い悩むストーリーを多分に含んだ不穏さが秀逸
マサとバックコーラス(モッチン&アッキー)とのコントラストがミュージカルの様相をも呈しています
猛特訓したもんなあ
努力は決して裏切らないのだ
その成果が花開いた瞬間をシッカリと目撃した
重量級なタッチで、ベースがごく控えめに奏でられます
前半の暗い曲調から一転、パアッと霧が晴れたかのような心象表現の役割分担も良い仕事しているなあ
第3楽章「不安の日々」も前曲に引き続きの小曲だけれどインストウルメンタル
(バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノンというタイトルが組曲名
初期のシカゴには数多くの組曲があるのですが、その中の最高峰がこれ
現在もライブのハイライトとして必ず取り上げられている)
静かで厳かなるピアノタッチに、ベースがメロディアスに印象的なラインを描き上げます
この抒情的な曲を披露するのは7度目
初演奏はヴィニーズバーにて
2度目は記録を紐解くと2019年4月21日(日)の白石区ピグスティ・・・・
「163回のリブレーション」だった
完全に失念していたんだけどね‥‥(-_-;)
メンバーはマサ&ミツ以外違いますしね
あの時の失態がトラウマになっていて長らく封印していたのです
でも今回のメンバー達ならば、と奮い立ち熱烈的に再チャレンジしたのですが、大正解!
バッチリとはまった
期待以上、想像以上の出来でしたね
アッキーもテコ入れに一役かったし
タカが正真正銘、一発勝負の哀愁含んだ流麗なる音色でソプラノサックス・ソロ(ニニ・ロッソ風)を
はたで聞いていてもビックリするほどに完璧再現
迂闊にも鋼の涙腺が決壊しそうになったほど・・・・(´;ω;`)
後半ドラムとバック陣によるタイトな演劇風ユニゾンも、荒削りながらたいしたトラブルもなく難関突破でクリア
ここでパアッと音世界が華やかに開ける
もっちんの閃きで前曲のラスト音が第6楽章の最初の音になるスリリングな連結アレンジを施した
それがこの「今こそ自由を」
(実は直前のリハまで2音の追加で討論を重ねた
結局はそれも採用で功を奏した)
これも最近から重要なレパートリーとして晴れて蘇った
新たな息吹を目いっぱいに吹き込んでね
ここの曲も1分ちょっとの超変態的リズムを誇る迷路のようなインストウルメンタル
この箇所も今回のライブでは全員にとって引き攣る難関
目まぐるしく襲いかかる落とし穴を通過してようやく辿り着いた
序盤の想像を絶するアクセントはモッチンも指摘していたけど、最大のトラップ
テンションマックスのシーン
何度も訪れる難所でもあり見せ場だ
ボンゾスタイルの爆裂的ドラミングに会場中からヤンヤの喝采が沸き起こる
とにもかくにも、入り組んだ展開だから生半可な気持ちでトライしたらば即座に木っ端みじんなのだ
コロコロと景色の変動に忙殺される・・・・正直な話が予測不可能なプログレッシブ
究極の場面は後半に訪れるベースとトロンボーンによる捻りの効いた珍しきユニゾンライン
これを2人はものの見事にやってのけたのだ!
スタジオではどうもシックリと噛み合わなかったんだけど、相当に鍛錬を積んできたのでしょう
バッチリとパーフェクトにはまり込んで乗り切ったよ
一緒にプレイしていてもそのカッコイイ姿にゾクゾクと戦慄が走ったものです
ご本家同様にマサ&ミツは堂々とコブシを突き上げてのハイタッチだ
一切打ち合わせ無しのぶっつけ本番のサプライズ
気合も十分にバッチリ
阿吽の呼吸で
「やったあ!!」
磨きがかかってきて冴え渡る音色
実はこれもお約束で見せ場の一つ
アッキーはその様を見ていてとっても羨ましかったんだってさあ((´∀`))
両手を叩きながら喜び勇んで何度も飛び跳ねていた
「自分も一緒にやりたい!!」だって
ここさえ乗り切れば、もうこのライブはいただいたも同然
大船にのったつもりで、突破していこう
まだまだ続くデンジャーゾーン!
壮大なる組曲の最終楽章(第7楽章)も1分少々の「愛は限りなく」だ
原題は「NOW MORE THAN EVER」
シカゴ1970年リリースのセカンドアルバム「シカゴ(邦題はシカゴと23の誓い)」に収録
ジェームス・パンコウの作品
濃厚この上なきラブストーリーからの抜粋
目まぐるしく変化に富んだ独走態勢を誇る集大成
ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッション&コーラス・プレイヤーが欲しいよう・・・・・と、今までならばしみじみ心から願っていたんだけど、この日はモッチン&アッキーがその両方を心置きなくこなしてくれた
念願成就
想いは叶うものなんだねえ
それもふんだんにさ
初めて聞いた人達ならば誰もが口々に「なんじゃ、こりゃあ!!」と思わず驚愕の雄叫びをあげちゃう拷問のような、それでいて癖になるアート・ロック
地響きのごときボトムサウンドを打ち砕くようなモッチンのフィルインでメインテーマに戻り、想像もつかないくらいのマーチへ一丸となって渾身のプレイ
気を抜く暇を全く与えてくれない、ひじょうにやりがいのある曲
(エンディングではジェフ・ポーカロ風にすっくと立ち上がって連打をぶちかますモッチンは・・・・20カウント引っ張ってと希望を提出)
マサとアイコンタクトを交し合って2度目のジャンピング2段キックでTHE END
出血サーヴィスときたもんだ
最後の1音に到達し終えると、観客達は一瞬我を忘れていたのか無反応状態
一息入れてから拍手が
どこからともなく「おいおい、なんまら難しそうだなあ・・・・」という声が聞こえてきた
そうなのです、難しいのですよ(笑)
大役をこなしきった清々しきメンバー達の満足そうな表情がどことなく誇らしげだ
だってまともに演奏できるメンバーが、過去に全然いなかったものでなおさらのことだね・・・・
「これらをカバーしているバンドはまずいないでしょう
じゃあ、調子にのってもう一発いきます
熱冷ましとばかりに場面転換・・・・・
と、油断をさせておいて((´∀`))
まだまだ、強烈なる傑作をお送りしたいと思います!!
この後に控えしは・・・・
立て続けに、いかしたやついくよ~!
隠れシカゴファン垂涎ものの 残り2曲、一気に攻め込みます!
聞いてください・・・・・
フリー!!!
(邦題は、自由になりたい
オリジナル・アルバムのシカゴⅢに収録
シングル・カットもされた
ロバート・ラムの作品
彼は甘いポップソングからこのようなハードロックまでジャンルの壁など軽く超越するほどにコンポーザーの手腕をフルに発揮する
シカゴの顔といえば彼の事
この意見に異議を唱える人など、どこにも存在しないでしょうよ)」
モッチン怒涛のテクニカルでキレッキレなフィルインから、図太いドラム音が不気味に炸裂
強烈なアクセントを目印に、マサがモニターぎりぎりまで駆け出してきて「1・2・3--!!」
実験的要素満載なチャレンジ・ソング
実はタメの効いたイントロのドラミングは、トリス・インボーデンによるもの
あまり深く考えないで、目印代わりに説明を兼ねてマサがモッチンに聞かせたライブバージョン
「おお!これは、かっこいいねえ
いかにもスタジオ・ミュージシャンが叩きそうなオカズ!」
これをサラッと最初のスタジオ・リハで再現してくれたものだから、再度モッチンの実力を痛感した次第さ
素直にリスペクトしちゃうよ
だって、今までにこの難攻不落なフレーズをプレイしたドラマーは一人もいなかったんだから・・・
もっともっとと追加フレーズで膨らんでいった
で、歌に入る瞬間のホーンセクション吹込みがないことをトモちゃんがズバリと言い放った
そうだよねえ
ずっと聞こえていたのに不思議とずっとそれを言うものが現れなかった次第
驚愕的に感動モノさ
今回のバージョンは手前みそながらも最高傑作な仕上がりだったと思う
さてさて、2分ちょっとの曲なんだけど、その間をメンバー全員が全力疾走するような息継ぎ不可の中間パートに突入
世の若者達の悩める想いが交錯するストーリーを多分に含んだ不穏な展開が秀逸
マサとバックコーラス(モッチン&アキ)とのコントラストがソウルフルなる様相をも呈しています
喉が張り裂けんばかりの泥臭い雄叫びリフレイン
時折ゴスペルチックな合いの手でも、魂の絶叫を重ねる
重量級なタッチで、ベース&ギターがストレート且つごく控えめに奏でられます
疾風のごとく耳をつんざくホーンの狭間に、変態チックなリズムの鬩ぎ合い!
イントロ、エンディング、そして中間部分における変則的な流れはリズムセクションの真骨頂
スタジオ最終リハ時でも、全員が徹底的にこだわって取り組んだ箇所
ホーン隊は幾度もテンポダウンを希望しながら、なぞっていたもんね
本番での完成度はいかがだったかな!?
何度もマサとアッキー、モッチンとで意見を交わす
ホーンの3人も徹底的に特訓に次ぐ猛特訓
これに挑みかかる情熱は全員が同じ
完全パートスコアをマサが送ると前ちゃんがコードを把握
これにて光明が見えてきた
ラインで数度のやりとりをしてマサのベースフレーズに修正箇所を施す
これでパーフェクト
前ちゃんのエキセントリックなる采配で問題をクリアした
大した男だぜ、彼は
それにつけても本家シカゴの手強さには舌を巻いちゃうね
ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、あっという間にエンディング
息も絶え絶え・・・・
アバンギャルドこの上ないね
今度機会があれば、本家本元のヒステリックなる長尺ライブ・バージョンにも挑んでみたいなあ
(ミツがチラッとそこのフレーズを吹いてくれた)
ちょっと間をおいて、会場から「凄い!!」と声援が飛んできた