「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<801>『済衆院(チェジュンウォン)』

2009年06月13日 | 韓国ドラマ
 『朱蒙』でチュモンの初恋の人であり、怒涛の人生に大きく関わっていく女傑ソソノを演じたハン・ヘジンちゃんが、10月放送予定のSBSドラマ『済衆院(チェジュンウォン)』(全36話予定)のヒロインに決定したそうだ。

 

 『朱蒙』から2年ぶりの時代劇になると言う。

 なんと163話完結の『がんばれクムスン』でかわいくて健気なクムスンを演じきり、『朱蒙』で女優としての実力も示したヘジンちゃん。

 新ドラマでは、官吏の娘として生まれ、医師を目指すヒロイン、ユ・ソクランを演じるそうだ。

 てっきり、『大長今』のチャングムのような「医女」の物語かと思った。

 しかし、このドラマは、朝鮮時代に建てられた初の近代式「国立病院」を背景に、最も身分の低い白丁(ペクチョン)出身のファン・ジョン(パク・ヨンウ)が、逆境を乗り越え、医師になる過程を描いたストーリーだと言う。
 
 近代式「国立病院」第1号の「済衆院」と言うからには、「時代劇」と言っても『朱蒙』や『太王四神記』などと言う神話的な時代でもなく、『大長今』『商道』などなどの李氏王朝時代のものでもなく、かなり新しい時代を描いたものらしい。


 1885年、漢城(現ソウル)に入った宣教師ホレイス・グラント・アンダーウッドが、同じく宣教師ホレイス・アレンが開いてた「広恵院」で、物理と化学の教鞭をとった。

 この「広恵院」が後に「済衆院」となる。

 「広恵院」を基盤に、アメリカの事業家セブランスの寄付で、韓国最初の総合病院が「セブランス病院」が新村に新築され、韓国最古の総合病院となる。

 更に「セブランス医学専門学校」が設置され、韓国における西洋医学の発展に先駆的に貢献する事となる。

 1957年には「セブランス医学校」が「ヨンヒ大学」に統合され、現在の「延世(ヨンセ)大学校医学部」へと変遷している。

 アンダーウッドは、1886年に朝鮮初の近代的孤児院も設立している。

 この孤児院は、後に基督教学堂(あるいは救世学堂)などと呼ばれる学校となり、1905年に「儆新(キョンシン)学校」となる。

 更に、1915年「朝鮮基督教大学(儆新学校大学部)」を設立し、1917年には「延禧専門学校」となり、こりらもまた、現在の延世大学に至っている。


 つまり、これらの事から、ドラマの時代背景は、李氏王朝崩壊寸前の第26代王、高宗(コジョン/在位:1863~1907)の時代じゃないか?と・・・

 (ちなみに、高宗は、1897年からは大韓帝国初代皇帝でもある)


 脚本は、『白い巨塔』のイ・ギウォンssiが手掛ける。

 10月放送に向け、7月にクランクインするそうだ。


 主役のファン・ジョンを演じるパク・ヨンウssiは、1997年映画『オルガミ』の主演でデビューし、その後も『シュリ』『武士』など、多数の映画に出演している実力派。

 

 ドラマにはあまり出演していないので、ちょいとなじみが薄いw

 大きく時代が動きだす動乱期に、封建的な身分制度や男女差別に立ち向かいつつ、西洋医学に取り組んでいく、二人の姿が描かれていくのだろうか?

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