読む日々

テーマばらばらの読書日記

計画

2015-05-18 | 雑感
同窓会計画進行中。最初は副代表という名目だけど、今は実行委員?なんだかよくわからない。

クラス会はたまに。でも学年全体は初だね。成人式で一度集まってるけど。

先日、実行委員5名で打ち合わせ。和風ファミレス?
初めて入ったわ。

男子来る前に女子だけで天ざる蕎麦を注文。
さんざん話した後はお約束のスイーツ。


なかなか道のりは険しい気配。それも楽しんで進めよう。

手のひらの音符

2015-05-14 | 
藤岡陽子「手のひらの音符」

リストラ危機のデザイナー女性が本当の情熱に気づく物語。

デザイナーになるまでの過去の過程を振り返りながら進みます。

京都の団地で貧しいながらも、同じ団地の三兄弟と過ごした幼い日々。

三兄弟を襲った不幸な出来事。同い年の次男との関係。

余命僅かな高校時代の担任との再会した事で自分の来し方、本当にやりたいこと、本当に好きな人、に気づくお話です。

もうね、主人公が私と同じ学年で、母親も同じ年の生まれで、「セカチュー」のドラマ見た時と同じくらいなんだかわからない懐かしさに胸を締め付けられました。

そして自分のこれまでを振り返り、「頑張って生きてきたよね」と。

ここのところ私生活で色々あり、20代の頃から頑張って来た事に一区切りつけました。他の事で忙しい中にも、喪失感みたいなものがありましたが、なんかこの本読んで「また一から頑張ろう」って気持ちになれました。
今読まなきゃここまで泣けなかったろうな、と冷静に思いつつも大号泣場面多数。
頑張ろう。

満足度100

すかたん

2015-05-12 | 
朝井まかて「すかたん」

饅頭屋の小町娘が武士と見初められ結婚。江戸から大阪へ赴任したのに夫か病死。ひょんなことから青物屋の大店に奥女中として奉公することになり、そこの若旦那との恋模様。

これ、かなり面白い。問屋社会を巡る攻防やら、農家との交流やら、新品種の発明やら。その中で惹かれ合っていく2人が自然。
若旦那がもともと懇意にしていた芸妓との恋の成就を願う主人公のいじらしさや、夫が外に産ませた若旦那を愛情いっぱい育て上げた厳しい御寮人の様子。
どれをとってもじーんときます。
主人公の、好きになればなるほど人は醜くなる、という呟きは切なかったけど、それが報われる様子はほっこりします。お似合いな2人だから。

結構盛りだくさんで一気に読みました。満足度100

弟の戦争

2015-05-08 | 絵本
「弟の戦争」ロバート・ウェストール作/原田勝 訳




イギリスの少年・トムが語り手。弟のアンディは小さいころから少し変わっていた。突然トリップするような感じ。
ある日、突然アラビア語を話しだす。世間では湾岸戦争が開始されようとしていた・・・。


これは。トムの弟にイラクの少年兵が憑依する物語なのかな。
時々弟はこっちの世界に戻ってくるのだけれど、だんだんイラク兵に取り込まれていきます。
優れた精神科医とトムとでアンディを見守り、イラク兵の死とともにアンディはこちらの世界へとすっかり戻ってきます。


が、その戻ってきた弟は前の弟とは違い、あまりにも正しくトムの弟、というか、トムの両親の息子というか。
極端に言えばふつうになっちゃった、ってことです。

アンディが現実として生まれ、そして本当に生まれ?るまでを傍らですべて見たトムもまた、人として成長を遂げています。

さすが「海辺の王国」を書いたロバート・ウェ  ウェストールだわ。

一気に読んじゃいました。

我が家の息子は今、中学の朝読書の時間に「海辺の王国」を読んでいますが、1ケ月経ってもまた読み終わらないらし・・。
感想聞けば「書いてある言葉の内容がまったくアタマに入らない。意味わからん」と。がっくし・・。

じょうちゃん

2015-05-08 | 
松谷みよ子 自伝「じょうちゃん」

今年亡くなった童話作家松谷みよ子さんの自伝。
裕福なお家に生まれたのに弁護士かつ議員の父親が事故で亡くなってからは戦争もあって苦労されたらしい。けれど、その時の疎開生活が縁で師の坪田譲治と出会い、また田舎の生活を体験したからこその作品も多々あったらしい。

それにしても姉の身勝手さにびっくり。妹にこんな犠牲を払い、自分の身を守るのに必死な姉って…。私自身姉なので、ちょっと想像つかないな。それこそ大きくなるまでお嬢様だったからなのか?

そしてモモちゃんシリーズで描かれていた離婚の顛末も詳しく書かれてます。モモちゃんちゃんと読んだのが最近なので(^_^;気になってたからスッキリ。離婚して良かったね、と声をかけたくなるくらいですね。

夫婦の相性って、結婚前にはなかなかわからないよねぇ。私だってできることなら…( ・_・)真顔。

読後の感想はといえば、モモちゃんは私より十幾つも年上だけど、モモちゃんシリーズ読む限りは高度成長期に生まれたの同世代って感覚で。その人のお母さまがもう80代になりお亡くなりに、ってところに人生の速さを感じてしまった。

残りの人生半分ないと思うけど、どう生きていこうかな、と思いを馳せたりして。

満足度80