読む日々

テーマばらばらの読書日記

今朝の空

2010-11-17 | 雑感
会社に着いて見上げたら、うろこ雲?いわし雲?ひつじ雲?

なんだか秋だなあ、と思って撮ってみました。

空を見上げたり、雲を観察したりするのが大好きです。

児童書

2010-11-15 | 絵本
「ふたりはともだち」アーノルド・ローベル作/三木 卓訳

小2の息子の教科書に、この中の「おてがみ」(教科書だと「お手紙」となっている)が載っていて、今 学んでます。
学校で同シリーズがたくさん教室に運び込まれて、好きなものを読んだらしく、その後図書館へ行きPC検索までして借りたい!と言いました。

かえるくんとがまくん、親友同士を主人公にした小さなお話が5篇です。

うちの子の能力では一人読みは難しいかもなぁ、と、読み聞かせ覚悟でしたが、ひとつひとつが短いのと、教科書で1篇は読んでいるせいなのか、意外に一人で黙読をして、「おもしろい♪」と言って栞まで挟んでました
なんだかとっても嬉しい気持ちになりました。
とにかく本好きな子にしたい、と頑張ってきたのに、今まではなんだか今一つだったので・・・。

今回は「アーノルドさんありがとう」って思いました。
この方は著書がたくさん。調べてみたら、子ブタのオリバーもこの方のキャラクターでした。学校では「フクロウくん」(だったかな?)という本を読み聞かせてもらってそうで、あらすじを一生懸命語ってくれました。「フクロウは高い場所にすんでいるでしょ?だから階段を上るんだけど、ナンタラカンタラ・・・」って。
その必死さがとっても可愛い♡←親バカ



玉虫と十一の掌編小説

2010-11-14 | 
小池真理子「玉虫と十一の掌編小説」

こういうスゴイ短いお話は掌編小説っていうんですね。

先日読んだ「一角獣」がよかったので、引き続き同じ著者の同じような本を借りてきました。
「一角獣」の中のものも数編収められてます。

ただ、前回の方が衝撃的だったので、今回もよかったんだけど「一角獣」に比べたらインパクトが弱いかなぁ
(私にとって)
2篇目と最後のお話は、ちょっとドキドキしましたけど。

2篇目の「千年烈日」は、ただの不倫の話かと思いきや、デジャ・ヴを通して過去世自分がこの墓の中からこの景色を見ていた事を思い出す、というちょっとホラーなお話でした。でも本当なら、死ぬ事がこわくなくなります。

最後の「さびしい」も不倫話だ・・。別れた直後、女性が偶然見た男性側の嘆きの姿がせつないです
満足度は70。

夏の終わりに

2010-11-10 | 
ロザムンド・ピルチャー「夏の終わりに」

以前短編集を読んで、あまりのおもしろさに、どんどんいくぞー、と思ってたけどなかなか見つけられず、
やっと発見しました。

おもしろい!

母親を亡くし、作家の父に連れられ、生まれ育ったスコットランドからアメリカへ移り住んだ主人公。
7年たち、ロス郊外のさびれた浜辺で父親と二人で暮らしている時、スコットランドから弁護士が。

財産家の祖母から「帰ってきてほしい」という依頼に、父親が彼女を連れて現れたことがきっかけでスコットランドへ帰る主人公。イトコとの恋愛模様がきな臭い雰囲気になり・・。

最後は弁護士さんとハッピーエンドです

スコットランドの暮らしぶりがいい感じで、私の好きな ドロシー・ギルマンのお話と似通った雰囲気があります。
ストーリーも普通なんだけど凝っていて、主人公の内面もくどくなく語られていて、文句なしにおもしろかったです。

またこの作家さん、探して読みたいです。

満足度95

つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり

2010-11-09 | 
樋田慶子「つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり」

中公文庫新刊で会社の方よりお借りしました。

先週本屋さんで見かけて、ちょっと読んでみたいな、と思っていたので嬉しかったです

明治時代の花柳界の女性の伝記?という印象でしたが違ってて

樋田慶子さんは女優さん。祖母が花柳界で伊藤博文のお妾さんだったようで、
後年「田中家」というお店を経営していて、お偉い方達がたくさん出入りしていたよう。
そしてそのお祖母さんのその価値観がこの本の題名のよう。

それに反発する著者が、演劇の世界に飛び込んで生きてきた半生記でした。

旧名は緋多恵子さんというらしく、こちらのお名前なら目にした記憶がありますが、正直よく存じ上げない方でした。
舞台が中心のようなので、当たり前か。

若い頃、宇津井健さんの恋人だったそうで、へぇ~、って感じ。

新派の花柳章太郎に弟子入りして生きてきた部分が大半で、「演劇史」みたいな感じでした。
新派って言われても「水谷良重」さん位しか知らなかった。演劇って難しいっていうイメージです

満足度は60位。