読む日々

テーマばらばらの読書日記

桃ノ木坂互助会

2016-05-19 | 小説・現代
川瀬七緒「桃ノ木坂互助会」

よそ者が入ってきた町はどうも良くない。町を守るために立ち上がった互助会と、その中に位置する特務隊。

こう書くと、コメディか?と思うんだけど、新たなターゲットがとてつもないこずるい悪党で、しかもこの男にDVでボコボコにされた女、響子に近づき、男を苦しませ自殺させるパックを売り込む謎のオンナ沙月の登場で、なんだかややこしいことに。

沙月は精神科医の卵のまま
家庭の事情で姉を支えて生きている27歳。彼女の専門知識が読んでいて痛快。

ラストはまあ大団円かな。
老人会のアイドルの正体に気づいた沙月と、それを教えられ腑に落ちる主人公光太郎じいさん。
ある意味似たもの同士な2人、これから奇妙な友情を育むのかしら?

とっても面白くかついろいろ考えさせられるいい本でした。
満足度100

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