読む日々

テーマばらばらの読書日記

恋歌

2015-07-29 | 
朝井まかて「恋歌」

江戸の旅籠の娘、登世が、恋した水戸藩士、林以徳へ嫁ぎ、その後藩の内紛に巻き込まれ過酷過ぎる体験をして、明治、歌人として萩の舎を開設し、一世を風靡した人生を描く。

その歌人は中島歌子です。
名前は聞いたことあるけど下田歌子の方が有名かしら?

水戸藩の内紛のひどさに読んでて吐きそうに。
同じ藩内で、武士が殺し合うだけでなく、負けた側の妻子悉く殺戮。人間じゃないわ。

そんな事をした張本人、市川なんとかって奴も、後に全く同じ目に遭うんだけど。
その娘が1人生き延びて、登世との間に最後強い絆が。

とにかく涙なくしては読めない一冊です。途中つらくて読むの止めようかと思ったくらい。でもオススメです。

満足度100