読む日々

テーマばらばらの読書日記

燃ゆる樹影

2013-10-24 | 
藤田宜永「燃ゆる樹影」

主人公は樹木医の沢村。

若いころ、私立高校の教師をし、先輩の妹で教え子でもある美枝子と付き合い、痛いわかれを経験。子連れの女性と結婚し、父の造園業を継いで、会社は娘婿に任せ自分は樹木医に。

サラ金の社長の紹介で、上諏訪の公民館のマツを手掛けることに。
以前からサイトを通じ仲良くなっていた若い女性が上諏訪で入院したので見舞いに訪れる。
その子の母親がかつて付き合っていた美枝子。

沢村が母親の元恋人と知っていて引き合わせた陽子。

焼けぼっくいに火、の様子と、そこに絡むサラ金の社長や娘。
大人の恋は大変だ~。

ラストは日常に戻りつつも、陽子の病気の再発と、彼女が大事にしてたしだれ桜の終焉。これが燃ゆる樹影、ってこと。

ストーリーも設定も過去も今も、なんの破綻もなく完璧な物語に思えました。映像化希望!

満足度100