伊集院静「浅草のおんな」
やくざモノか と思ってめくってみたら違うみたいなので借りてみました。
天草から浅草に40年前に出てきた女性の連作短編。
幼馴染の相撲取りと結婚するつもりで出てきてたのに捨てられてしまい、浅草のオトコに助けてもらって
お腹の子を産み、その後3年もたってからその男の世話になり始めた小料理屋の女将。
男が亡くなり、その後輩達から求婚されちゃったりして、後はお店のお客やら、昔の自分が偲ばれるような身の上の女性を助けてお店で使い始めたり、娘の恋愛もちょこちょこ語られたり。
おもしろかったです。
特に、大学院生時代からの常連客の「カッチャン」が大人になり、ポツリポツリと語る話しに含蓄があっていい。
・子供のころの元旦の空は絶対青空。みんなそういう。実際はそうでもないのに。それはみんなが新しい年の始まりで新たな気持 ちになってるから、子供はそれを感じとる。だからそう見える。
・正月は絶対に帰省すべし。事件の加害者というのは大抵帰省しない。親が顔を見ていたら、絶対に異変に気付いたはず。
など、なるほど、と思える言葉がたくさん。
お勧めです。
満足度80
やくざモノか と思ってめくってみたら違うみたいなので借りてみました。
天草から浅草に40年前に出てきた女性の連作短編。
幼馴染の相撲取りと結婚するつもりで出てきてたのに捨てられてしまい、浅草のオトコに助けてもらって
お腹の子を産み、その後3年もたってからその男の世話になり始めた小料理屋の女将。
男が亡くなり、その後輩達から求婚されちゃったりして、後はお店のお客やら、昔の自分が偲ばれるような身の上の女性を助けてお店で使い始めたり、娘の恋愛もちょこちょこ語られたり。
おもしろかったです。
特に、大学院生時代からの常連客の「カッチャン」が大人になり、ポツリポツリと語る話しに含蓄があっていい。
・子供のころの元旦の空は絶対青空。みんなそういう。実際はそうでもないのに。それはみんなが新しい年の始まりで新たな気持 ちになってるから、子供はそれを感じとる。だからそう見える。
・正月は絶対に帰省すべし。事件の加害者というのは大抵帰省しない。親が顔を見ていたら、絶対に異変に気付いたはず。
など、なるほど、と思える言葉がたくさん。
お勧めです。
満足度80