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読む日々

テーマばらばらの読書日記

あべ弘士の動物よもやまばなし

2016-05-13 | 
あべ弘士「あべ弘士の動物よもやまばなし」

元旭山動物園飼育係の絵本作家、あべ弘士さんが新聞に連載した動物のエッセイ。

読み聞かせで知りすっかりファンになったので、絵本ではない、だけど絵も見れる本を図書館で見つけて嬉しくなった。

色々な動物の生態を知れて楽しい。

北海道でシロフクロウ、見てみたいなぁ。エゾクロテンも。
あと、旭川の湖沼で春、氷を割ったら沼が噴水のように噴き上がり、一緒に淡水魚が大量に空へ躍り出た話が印象的。

あー、自然豊かな森や湖の近くに住みたいものだわ。

2016-04-21 | 
桜木紫乃「霧 ウラル」

昭和30年代半ばから40年代頭にかけて、根室を舞台に水産会社社長の娘三姉妹の生き様を次女の視点から描いた物語。

長女は東京育ちの母の思い通りに育ち、運送会社の長男へ嫁いだ途端母を乗り越え大きな存在感を示す。
次女は家を飛び出し、父方の叔母が経営する料亭で芸者に。
三女は姉二人が家を出たので必然的に跡取りに。信金の次男が婿入りすることで婚約するはめに。

次女は座敷で知り合った、父のライバル会社の社長の側近に恋をする。社長の嫉妬から刑務所務めをして出てきた男は、待ってると告げた次女の元へやってきて土建屋社長(てかヤクザ)になる。

国後島出身の次女夫と腹心の男の絆にグッとくる。
けど、三姉妹の心情はさっぱり理解できなかった。

ストーリーはとってもおもしろいです。感情移入が難しいな、と。

漫画やドラマで表情が見えると違うかも。
満足度80

あー。でも、次女の夫はカッコいいU+2661

ガール

2016-04-17 | 
奥田英朗「ガール」

働く30代女子が主役の短編集。
・ヒロくん
大手不動産会社の課長に抜擢された女性。部下の男のやっかみ等に悩まされる。夫は趣味を仕事にしている。夫の素晴らしさをしみじみ味わう。
・マンション
独身友達がマンションを買った。今まで会社の石原都知事とまで言われていた広報所属の女性。自分もマンション買いたい!と考えた時、ローンを思うと守りに入ってしまうことに気づく。秘書室の女性と合わず戦うがなんと同じマンションを狙っていた。最後は自分を取り戻す。
・ガール
広告代理店勤務の女性。百貨店でのイベント担当に。そこの担当女性は何とも落ち着いている。女はいつまでガールでいられるのか?結局幾つになっても女性は女子なんだ!
・ワーキングマザー
息子が小学校に入り営業への復帰を果たした自動車会社の女性。錦の御旗は使わない!と子連れをいいわけにせず頑張るが、販売部門の女とプロモーションで戦った際つい出てしまった。がその事でお互い分かり合えた。
・ひと回り
ひと回り下の男性新入社員の指導役にされた文房具販売会社の女性は彼に一目惚れ。舞い上がり右往左往するもある日我にかえると、釣り合う男性との未来が。

奥田英朗、実は女性?!ってくらい、あるある、わかるわかるのオンパレードでした!!楽しかった。
満足度100

連鶴

2016-04-12 | 
梶よう子「連鶴」



幕末の桑名藩士兄弟を通し、混乱の中、何が正義なのか、何を守ればいいのかを描いた物語。

兄は嫡男ゆえ、本当は世界に興味がありつつも藩へ忠誠を誓う立場で、幼馴染と結婚し息子もいる。
弟は兄より武術が優れていながら、時代を見越した父の考えもあり、大店の婿養子になる予定。

そのお店が薩摩と通じていたせいで弟と主人一家は薩摩藩士にたぶらかされる。弟にしてみれば幕府についていても勝ち目はない、新しい時代を掴める側に、との、考えから。

兄は坂本龍馬と手合わせした経験もあり、その時に坂本と相通ずる物を感じたりして、実は自由に生きたいと思いながらも、武士として生き抜く覚悟。

桑名藩には連鶴折が遊びではなく伝わっており兄弟の祖母は名手!兄はその血を引きとても上手く、坂本龍馬へもプレゼントしていた。

高須4兄弟の絆に翻弄されつつも、最後は兄弟の幼馴染でもある家老の英断で前藩主の息子を藩主に据えて新政府へ恭順し生き残った桑名藩。戦いの末、生き延び共に手を携えて生きる決意をした兄弟。

混沌とした現代にも通じるものを感じ、感慨深いな。

それにしても薩摩はどうも嫌だなぁ。

満足度90


しあわせなミステリー

2016-04-04 | 
アンソロジー「しあわせなミステリー」


4編のアンソロジー。
・伊坂幸太郎「BEE」
殺し屋が、同じ殺し屋「スズメバチ」に狙われる。時を同じくして殺し屋の自宅庭にスズメバチが巣を作る。妻や子供の為に色々調べ完全防備で駆除を完遂した殺し屋の元へスズメバチが。
・中山七里「二百十日の風」
岩手の山奥。産廃処理施設を誘致したい土建屋と、村を守りたい小学校教師の攻防。ピンチを迎えた教師を助ける臨時教師の正体は、風の又三郎?
・柚月裕子「心を掬う」検事と事務官が活躍。郵便局員がお金の入った郵便物を横領している疑いに果敢に挑む。シリーズ物のスピンオフ的な感じか?
・吉川英梨「18番テーブルの幽霊」ハラマキ捜査官登場のこれも番外編?あるレストランの予約の怪を解くべく招待されたはずが爆弾事件の捜査へ向かったハラマキ。息子と娘が先についたレストランの外に爆弾犯人登場。

ホント。どれも幸せ感じるミステリーでした。心を掬う、がよかったかな。BEEもいいかもだけど職業が殺し屋だと、彼の幸福を手放しでは、喜べない。
又三郎オチはミステリーというよりファンタジー。
ハラマキ捜査官は短いのに展開ありすぎてちょっと小難しく感じた。

満足度90