結局、役所広司が演じる三隅が殺人を犯したかの真相は明かされない。
しかし、作品としては成り立っている。
映画を観終わって、もやもやした気持ちが残ったのは事実だが、他人に答えを求めている自分に気付く。
裁判というものが、真実を明らかにすることが建前になっており、
証拠に基づいて、検察と弁護人が刑の軽重を争う場となっている面はあるだろう。
それ故に証拠が残っていない真実は明かされない、もしくは真実を誤認して判決がくだされることもある。
よって、目の前の判決の正しさについて、多面的に検証する必要がある。
この作品を観て感じたのは、裁判は比喩であり、真実は簡単にはわからないということだ。
福山雅治が演じる重盛が三隅を理解しようとする過程で、三隅の発言がころころ変わっても、変わらない芯を見つける。
その芯からたどると結論はこうだろうという推論を立てるが、それとて正しいかはわからない。
最後は、何を信じるかの自らの覚悟の問題として、自分に返ってくるのである。
「三度目の殺人」は「殺人」なんであろうか。「救済」かもしれない。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:三度目の殺人
製作年:2017年
製作国:日本
配給:東宝、ギャガ
監督:是枝裕和
主演:福山雅治
他出演者:広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功、役所広司
上映時間:124分
しかし、作品としては成り立っている。
映画を観終わって、もやもやした気持ちが残ったのは事実だが、他人に答えを求めている自分に気付く。
裁判というものが、真実を明らかにすることが建前になっており、
証拠に基づいて、検察と弁護人が刑の軽重を争う場となっている面はあるだろう。
それ故に証拠が残っていない真実は明かされない、もしくは真実を誤認して判決がくだされることもある。
よって、目の前の判決の正しさについて、多面的に検証する必要がある。
この作品を観て感じたのは、裁判は比喩であり、真実は簡単にはわからないということだ。
福山雅治が演じる重盛が三隅を理解しようとする過程で、三隅の発言がころころ変わっても、変わらない芯を見つける。
その芯からたどると結論はこうだろうという推論を立てるが、それとて正しいかはわからない。
最後は、何を信じるかの自らの覚悟の問題として、自分に返ってくるのである。
「三度目の殺人」は「殺人」なんであろうか。「救済」かもしれない。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:三度目の殺人
製作年:2017年
製作国:日本
配給:東宝、ギャガ
監督:是枝裕和
主演:福山雅治
他出演者:広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功、役所広司
上映時間:124分