小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

介護職員さんは、本当に過酷になる。

2012-01-26 09:08:46 | 弱さへの思考
2013年3月をもって、ヘルパー養成講座は終了する。
ということは、この資格保有者は、今後増えない。もちろん、この資格が消えることはない。ただ、講座が開催されないということは、増えない。今後は「初任者研修終了者」という名称に変わるらしい。(この長い名称が覚え辛いので、『准介護福祉士』という名称にするという一部の話もある)
で、これでわかることは、介護職さんは介護福祉士が中心となる、ということだ。

この流れは、平成24年介護保険法改正に影響を及ぼしている。
例えば、サービス提供責任者に於いて、ヘルパー2級要件は無くなる。それも、3カ月後にだ。あまりにも急すぎる。
4月からヘルパー2級のサービス提供責任者がいた場合、全報酬の10%カットとなる。
当然、経過措置があるのだが、1年限定だ。「ヘルパー2級のサービス提供責任者は1年以内に、絶対に間違いなく、ヘルパー1級か介護福祉士になります!」という宣言した文書を都道府県に提出し、認められれば、経過措置扱いとなる。
よっって、その人が、ヘルパー1級か介護福祉士になれなかった場合…すごいことになります、10%分遡って、報酬返還だ。とてつもない金額になるだろう。

経営側は、「ヘルパー2級のみの資格者をリストラして、ヘルパー1級か介護福祉士を採用しよう!いまさら、この人たちが勉強するとは思えないし、ましてや、資格取得支援するのも、経費掛かってばかばかしい」と考えるだろう。もちろん、「キミに残ってもらいたいから、万全の態勢を組んでおく!資格取得も応援する!」という奇特な事業所もあるに違いない。もちろん、前者が多いはず。

逆に言うと、介護福祉士取得者は、訪問介護の職場の幅が広がり、賃金交渉もしやすくなるかもしれない。少しでも、高い賃金の事業所へ転職することが可能となるはずだ。

ともかく、介護職員さんたちは、大変だ。
介護福祉士でなければ、今後、ケアワークし辛く賃金も上がらない(それでなくとも薄給なのに…泣く)。
どんなに利用者の心をつかむのが上手く、適切な介護ができたとしても…だ。ずっとヒラか登録のヘルパー。サービス提供責任者になれない。

この業界で生きていこうとするのならば、介護福祉士にならねば。

そして、さらにその上の「認定介護福祉士」(医療行為ができるとされるもの)を目指さねばならない。

あぁ…世知辛い世の中になったものだ。このモチベーションを保持して、将来にわたって、この業界で活躍しようという人が、いるのか?
安い賃金なのに。
資格取得で国庫に金が流れるようになっているシステムなのに。


個人的には、逆行していきたいと思う。
収益や資格や知名度が、いい介護を見極める基準なのか。

そもそも、基本、

主体は誰なんだ。