小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

看護師の悲劇

2010-03-25 21:04:41 | 日記
ここのところ、看護師による2つの事件があった。

その1)
インスリン投与で殺人未遂容疑 京大病院看護師を再逮捕

京大病院(京都市左京区)に入院していた女性患者(94)の血液から高濃度のインスリンが検出された事件で、京都府警は21日、殺人未遂の疑いで、同病院の看護師木原美穂容疑者(24)=同区吉田下阿達町=を再逮捕。
府警によると「ほかにも数人に(投与)した」と供述しており、慎重に裏付け捜査を進める。逮捕容疑は、昨年11月14~16日、同病院の循環器内科に入院していた女性患者に対し、必要のない多量のインスリンを点滴に入れて投与し、殺害しようとした疑い。逮捕容疑について「数回投与した」「自分の勤務時に患者の急変が多いとからかわれ、仕事や人間関係で悩んでいた」と話しているという。
ちなみに、インスリンは過剰に投与すると低血糖状態となり、死亡の危険がある。女性の血液からは通常の数百倍のインスリンが検出された。女性は低血糖発作から一時意識不明となったがその後回復し、退院した。女性が低血糖で危険な状態にあるのを知りながら、電子カルテに正常範囲の血糖値を記載したとして、公電磁的記録不正作出などの容疑で逮捕していた。(共同)


その2)
「人間関係イライラ」患者の肋骨折る 看護師逮捕

兵庫県佐用町の佐用共立病院に入院中の高齢患者6人が肋骨(ろっこつ)を折られていた事件で、県警捜査1課と佐用署は11日、女性患者=当時(85)=に対する傷害容疑で、同病院の看護師、羽室沙百理容疑者(26)=同町山脇=を逮捕した。県警によると「同僚との人間関係にイライラしてやった」と供述、6人全員を骨折させたことを認めているという。逮捕容疑は昨年1月13~19日、女性の胸部を圧迫するなどの暴行を加え、肋骨骨折のけがを負わせたとしている。
県警によると、被害女性は肋骨24本のうち19本が折れていたといい、羽室容疑者は「全身の体重をかけるように押したら(骨が)折れた」と供述しているという。佐用共立病院では平成20年12月~21年1月の間に、当時75~99歳の男女6人の肋骨が折れていることが相次いで発覚。6人はいずれもその後死亡したが、司法解剖などの結果、死因は肺炎などで骨折との因果関係はないとみられている。(サンケイ)


例によって。
「これは事実か?」と疑い、次に「事実だとしたら、これは大変なことだ」と感じた。誠に申し訳ないが、たぶんこれは、氷山の一角に違いない。発覚していない事もどこかにあるはずだ。たまたま、この2ケースが確認されたに過ぎないと思う。
「おちおち病院にも行けないなぁ」とは某高齢者の話であったが、そうかもしれない。安心な場所などないのかもしれない。

2名の看護師共に20代の若さであり、これからという時に、人生を棒に振ってしまうような「殺人」を犯してしまった。そして、それは、「人間関係」というキーワードで結びつく。
いかに人間関係が重要であり、そこまで追い詰められた若き女性看護師2名の、今後の運命を思うと悲しくてしかたがない。
もし、例えば、介護保険施設に看護師でいたならば…たぶんここまでのことはしなかっただろうし、なかったような気がする。例えば、デイサービスの看護師であったならば「看護師様」として利用者からも職員からも崇められ(そうでない場合もあるが)、業種の違う人々とのコミュニケーションが、悩みの突破口になったかもしれない。もちろん、これは憶測の域を出ない。

医療従事者が少ない昨今、たった2名でも、失ったことは悲しい。
もちろん、亡くなった方々の冥福を祈る。

「人間関係」
本当に難しい。殺人にまで発展するのだから。
そして、医療だけではなく、介護業界も、同じような事件が起きることと思える。
時々、「虐待」で報道されているように、ある一線を越えてしまえば殺人も起きるかもしれない。
職員の皆様。殺人だけはやめましょう。