小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

喪から再生へ(4)

2010-03-08 21:08:28 | 弱さへの思考
死を向かえる前にすべきこと。(残される側)

それは、たぶん、今この瞬間は一期一会であるという前提が必要と考える。
つまり、もう2度とこの瞬間はなく、同時に永遠性を持つものであると考える。
すると、目覚めた時、家族全員がいて、会話をして、共に食事の時間を持つことが、とても貴重なものと感じられるはずである。これが関係の積み重ねであり、歴史となっていく。
こういう歴史を「ナラティヴ=Narrative」=「物語」と呼ぶ。
これが形成されていない場合、死への痛みが辛いものとなり「喪の過程」も長引くこととなる。
それをよいものとして形成できようとできまいと、いずれにしてもできるだけ苦痛の少ないものとするには、死の時期に関わる人々=医師を含む医療スタッフや日々の介護を担当する介護職や親戚や友人たち…との関係の構築と言える。つまりは新しいコミュニティの構築が必要となり、それは、死を向かえた人を中心としたナラティヴを綴るものとなる。

健康に気をつけよう。それは見守るものとしての基本的なことであり、体力が無ければ、関わることはできない。

告知という問題を受け止めよう。本人にするか否かということを含めて、それを受容することで、時間をかけてでも、死は敗北ではないことが理解できることとなろう。

みんなで見守ろう。誰かが看護介護参加できないということがないようにすることが重要で、「できるだけのことはできた」という充足感が、不安や絶望感を少なく、または、なくすことができる。

誰かが死を向かえるという瞬間、家族はナラティヴを綴り始める。
それはもしかすると、解体された家族の再構成となることもあるはずである。

次回は、遺族として残された後、を考える。