小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

喪から再生へ(2)

2010-03-01 21:57:58 | 弱さへの思考
デンマークの思想家、キルケゴールは「人間は生まれながらにして死に向かっている」と言った。
生まれたときから、死は運命付けられている。これは100%誰にも当てはまることである。意識していない分、忘れ去られているが、新しい情報でもなんでもない。でも、私たちは、死に直面すると、動揺する。
それは、自分の一部分を失う「喪失」ということであるから、かもしれない。喪失は誰でも感じているはずであり、それは「痛み」であると思う。その痛みは癒されなければならないと確信する。そして癒されることが可能であるとも確信する。
その根拠については後述したい。

なぜ喪失があるのかといえば、出会いがあるからである。では出会わなければ喪失=痛みは無くていいのか?といえば、それは間違いだ。人は1人では生きていけないのだから、出会いは必ずあり、別れ=喪失=痛みは不可避だ。よって、癒されなければ、その後、生きていくことはできない。
出会いに感謝し、だからこそ、引き受けざるを得ない喪失=痛みを見つめて、自らを癒す方法を取得し、その体験を経験としていくことが、残されたものの宿命であり、運命であり、生であると思う。

次回は、喪の段階について考えたい。