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メディア上の真実派に未来はあるのか

2015-11-09 18:52:36 | 欧州情勢複雑怪奇

週末何度となく思い出しては腸が煮えくり返りそうな気分になり、そして、結局国家って何だろう、国家と私の関係って何だろうなど考えて陰鬱になった。

言うまでもなく、アーミテージに勲章を与えるという信じられないほどの蛮行が成り立つ国なんだな、この国はという話。アーミテージどころか、昔はカーチス・ルメイに最高の勲章を出した国でもあるわけで、その時点からずっと絶望している人もきっと日本にはいるだろうとも思った。そして、今回また同じように卑しい振舞いをしたわけだから、これによって前回のことは偶然ではないと考えるべきなのだろうと考えざるを得ない。

結構簡単にやり過ごせる人もいるんだろうけど、私は深刻に許せない、あるまじき、とんでもない蛮行だと思ってます。

さてそれはそれとして(いや、根深く非難し続けるが)、今日はロシアでは例のロシア機の墜落事故で犠牲になった人々を追悼するミサがサンクトペテルブルクで開かれていた。

https://www.rt.com/news/321244-egypt-plane-crash-bells/

 

英米メディアでは、犯人はISなのだ説がまことしやかに語られているけど、ロシア当局は調査を待つべしというのが公式見解のままだと思う。ただ、イギリスがエジプトの路線をキャンセルし、ドイツ他の国々がそれに従って、その次に、ロシアも通常のフライトをキャンセルさせていた。だから、一応テロの気配があるという説がやんわりと成り立っていると言っていけないことはない状況か。

最新のところでは、ロシアの調査チームから、匿名を使っていい加減な情報を流すのはやめろ、という抗議があった

A321 Crash Investigators Call on Media to Stop Using Anonymous Sources
http://sputniknews.com/world/20151108/1029785601/a321-crash-investigation-media.html#ixzz3qzo0PIAW

さらにその一方で、大統領府の広報官が、イギリスから一定の情報がもたらされたことは事実、と確認している。しかし、「一定の」に含みがあるようだ。いずれにしても、なんとなくイギリスとロシアの間でずっと駆け引きがあるように思える。ということはイスラエルが問題なのかなと勘繰りたくなる。スプートニクが言ってるんじゃなくて私の勘繰りです。

Kremlin Confirms London Gave Moscow 'Certain Information' on A321 Crash
http://sputniknews.com/world/20151109/1029805424/uk-russia-sinai-crash-peskov.html#ixzz3qzofjNjk

 

あいばさんがロシア機の墜落についてまとめてらした。で、このタイトルが物語るものが巨大だと思うんですよね。

●なんか変?ロシア機爆発 英米がISテロ実行黙認手助け疑惑
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/3c99822bbe935d737f921b5caa0925e3

 

イギリスやらアメリカやらが何やら自信たっぷりに語り、それを世界中のいわゆる主流メディアが流すでしょ。で、つい半年前まではそれが一応「公式」めいたものに聞こえていたわけだけど、最近、特にシリア、ロシア問題に関しては、「~とアメリカが言ってるが」と、見解の一つにまでなり下がってる。

でもって、シリアの問題なんかは、ISはイスラエル、アメリカ、英仏、サウジ、トルコが支援してる団体という説がもはや定着しちゃったもんで、例えば今回アメリカやらイギリスが「ISのせいらしい」とか言うと、ということはお前らが犯人なんだな的な反応がインターネット上を駆け巡ってる。

私もそれは一応の説として頭に浮かんだ。ISって結局、これらの支援国が作った誰だかわからない組織なわけですよ。証拠はあるのか、と言われたら私はこの件をあげたいな。ISの資金源は石油の闇売り。ここをアメリカが止められないってなぜですか? なわけね。さらに、ここには当然金銭の授受がある。世界中の金の流れを押させていると豪語しているアメリカさんは、そこは見えないんですか、なわけ。ということは、ISの正体もわかるというもの。

まぁ、なんてか第二のアルカイダなんんだろうね。アルカイダが悪事を働く、よし、正義の俺様が出張るぜといって出張る。めでたしめでたし、というスキーム。

前回は世界的にこれでみんな騙されたわけだけど、やっぱりさすがに柳の下にドジョウはもういない、みたいな感じ。

で、ここに人々ってのが入る余地があると思うんですよね。

当局の言うことを頭っから信じて、なんということでしょう悪者を退治すべきよ、と人々がウブな反応をしてくれる場合には、嘘や騙しは効果を上げるわけだけど、そりゃ俺も首になりたくないからお前の説に従うぜと多くの人が思っているとしたら、奴らの言ってることは嘘、金のために人殺ししてるやつの俺はその奴隷さ、みたいに仕事をこなすひとが多数になったとしたら、嘘の効果は半減する。

半減どころではない事態もあるだろう。たとえばこれが軍で起こった場合、一般兵士が3つのうち1つは手を抜き、次第に投げやりになっていくとしたら、その軍は士気のない隙だらけの軍になっちゃう。

米軍の現在はこれだと思う。そして、だからこそ傭兵だらけなわけでしょ。金でしか釣れない状態。しかし、もともと米軍の正規軍というのも半分傭兵みたいなものではあったわけね。低所得者で縁故もない人には将来はないってのがアメリカだから、そういう人は兵役について、兵役が終わったらそこで得た福利厚生として大学の学費が大幅に安くなって、しかも、将来にわたって健康保険が付いてくるという仕組み。そうはいっても収入の保証がわるわけではないから、兵役についたトラウマが酷い場合には、この人は大きなトラブルを抱えるしかなくなる。

ある意味、命をかけたカケみたいな仕組みだと私は思ってたし今も思ってる。で、アメリカにおいて低所得であるとは、こういう道を選ぶ以外にはない身分だという意味において、身分制社会的でもあるんだよなとも住んでる時よく思った。しばしば思い起こすチャンスがあるのは、なんせ中以上の大きさの都市にはかならずスラム街としかいいようがない区画がそこら中にあるから。

中産階級出身の白人の人が、もちろん全くの親切心から、あそこのブロック、ここのブロックは通らないように、と私に注意してくれたものだったが、私は、多少の注意を払いつつもいつも自分の判断で街を歩いた。

いや、思いがけずへんな話に行ってしまったけど、なんてかこう、人々の意識、決意が試されているなぁみたいな感じがしてる。

アメリカ&イギリス、あるいはそこを本部とした世界中のいわゆる主流マスメディア世界って、もうここまで落ちたら今後どうするつもりなんだろう。

でもそれは、私がメディア上の真実は地上の事実に勝てないと考える方だからそうなのであって、多分、メディア上の真実こそ真実なのだから、もっと上手に嘘をつけばいいのだ、そもそも嘘なんてない、書かれたものこそ真実なのだという人々には事態は別の様相を呈しているのだろうな、と思う。

メディア上の真実・地上の事実

 

冒頭に教会の写真なんか貼ったせいもあるんだろうけど、なんか教会にでも行ってみるか、みたいな気分になるなぁ。教会って洗脳教室としての側面も大きいんだけど、でも、一人でいと高きものと向き合うという場でもあり得るわけで、どういうお宗旨であれやっぱり何かこういうものは人の生活の中に必要なのではあるまいかと私は思う。

事故機で亡くなられた方のご家族、友人、知人のみなさんに心からお悔やみを申し上げます。たとえ言葉は通じなくとも書いておきたい。

 


 

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3 コメント

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『犯人の自慢話』を拡散する (ローレライ)
2015-11-10 01:14:14
『南京虐殺100人切り』みたいに『犯人の自慢話』を拡散するメディア!
返信する
はじめまして。 (rollingstone)
2015-11-11 21:18:08
TAKUMIさま、こんばんは。
rollingstoneと申します。

TVや新聞だけに目を通していては気づかない、TAKUMIさまの分析はとても勉強になり、いつも大変興味深くブログを拝読しております。

ところで、今はロシアのアスリートたちのドーピング疑惑が巷を賑わせていますね。
火をつけたのはドイツの某ドキュメンタリー番組で、欧米とそれに(いつものごとく)追従する日本メディアは「スポーツへの侮辱だ」「アスリート上がりを多く与党議員に登用してきたプーチン政権への打撃となる」と騒いでいますが、
ロシア側は「証拠もないのにいい加減な事を言うな」と猛反発している。

まだ確たる証拠も見つかっていないのに、はなからロシア=悪と決め付けて批判するのはおかしい、というのも勿論ですし、正直、何故このタイミングでこんな話が唐突に出てきたのか?と非常に不思議に思います。
これも、プーチン政権を追い落とすために西側が作り上げた「メディア上の真実」なのかもしれませんね。
返信する
話題作り? (ブログ主)
2015-11-13 00:39:20
はじめまして。
ご丁寧なごあいさつを頂戴して恐縮です。

ドーピングの話は、折からのウィーン会議&シリアの地上戦の様子を報道しないですむための、カバーじゃないんでしょうかね。

選挙戦中に突如芸能人が麻薬で捕まるみたいな。
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