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安倍政権、ウクライナ外相と会談

2015-03-02 20:18:32 | 欧州情勢複雑怪奇

ロシア野党の昔有名人、今マイナーな議員の暗殺問題は、予想通り「メディア上の真実こそ真実」系の勢力が大騒ぎをしている模様だけど、英語で書かれた非・主流というかソーシャルネットワークっぽいメディアを見ている限り、微妙に、これってプーチンたちがやる意味ないよね、そうだよね、が支配的になっている気がする。

誰が考えても、クレムリンが遠景に入る位置でわざわざそんな派手なことをやる必然性はロシア当局にはないっしょ。やるなら、自殺を装うってのが第一候補でしょうね。

そういうわけで、事故現場があまりにもグッドな位置だということもあって、この場所で反プーチンのロシア人の絵、ってのを取りたい奴らの仕業なんじゃないの、といったところ。

で、そうなるとちょうど1年前のウクライナにおけるクーデーターを仕掛けた勢力がナンバー1の犯人候補になるんでしょう。彼らは、ロシアの国会議員の謎の死の真相究明を言う前に、マレーシア航空機撃墜事件の真相究明を叫ばないという、奇妙な性癖を持つことでも知られる。

さてそこで、日本のニュース。ご飯のしたくをしながら流し見してたら、ウクライナの外相と安倍ちゃんが会ったらしい。

首相、平和解決へ支援継続表明 ウクライナ外相と会談
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015030201001801.html

「主権と領土の一体性を尊重し、平和的解決に向けて貢献していきたい」と述べた、ってことらしいんだけど、そもそもウクライナ外相は何しに来たの?

日経の続報によれば、安倍ちゃんとの会談の次に岸田外相と会ったらしい。やっぱりお金だろうかね。

この後、岸田文雄外相が都内の外務省飯倉公館でクリムキン氏と会談。財政再建やインフラ復旧などを柱とする約18億ドル(約2160億円)の支援を着実に実施する方針を伝える。汚職対策や司法制度改革の必要性を訴えるとともに、国内に併存するウクライナ系とロシア系住民の和解への努力も働きかける。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE02H03_S5A300C1PP8000/

18億ドル。1.8 billionなので、IMFが足らない足らないといっている17 billion、170億ドルから見れば大分小さい。しかし、2160億円というのはとても大きなお金だ。

それを、ネオナチ軍団がクーデーターをやった報償のようにくれてやる日本というのはお金持ちなんでしょうね。なんというか、日本って自分以外の日本国民に使うお金は100円でも腹が立つけど、外国勢にくれてやる分にはまったく無関心な人が多数の国。

だけどこのお金って実際何に使われるのだろう? ウクライナ人の生活のためではないでしょうね。ガス代でもないでしょう。こっちはEUがウクライナに貸し込むスキームになってる気がするので。

でもって、安倍ちゃんは、間違った噂にせよナチスだナチスだと言われている人なんだけど、それなのになんでわざわざネオナチ疑惑が絶えない(というか本当なんだが)キエフ政権の首脳を招いて大金を投じるという、なんでしょう、これ。

ざっと見るに、要するに安倍ちゃんはポーランド・アシュケナージ組に入ってる人物だってことなんでしょうか。おじいさんはCIAのエージェントだった(これは陰謀論じゃない)わけだから、筋としては理解できる。

そのうちドイツのメルケル首相が来日するので、ここで、ポーランド・イスラエル・日本の新三国同盟とかになるんだろうかと不吉なことを言ってみたい。え、なんでドイツじゃないの、なんだけどドイツは最初から二股状態なので加わらない。

とはいえ、「メディア上の真実」からすれば安倍政権はアメリカ共和党というよりイスラエル右派(というかシオニストと言うべきか)に突っ込んで言ってるように見えるんだけど、でも、お金を使ってでも平和的手段でやりましょう、と述べているとうのは、今アメリカ議会で流行ってる(笑)、なんでもいいからウクライナに武装させろ、おー、という「insane(正常でない」な状況、集団ヒステリーみたいな状態と比較すると、別の路線を確認しているとも言える。

このへん、日本外交も実は二枚腰なんだろうなとは思う。

先月、イスラエルで安倍ちゃんが演説したあたりで発生した(この因果関係はおくとして)事件の頃にも書いたけど、基本的に日本はパレスチナを見捨てる側にはいない。が、イスラエルとも準同盟ぐらいになってるようにも見える。

このへんで書いたこと。

ネタニヤフ、お前には会わんよ by オバマ

どうするつもりなんでしょうね。

■ 主権と領土の一体性を尊重し、が流行らない訳

あと、最近、去年のクーデターが起った時の暴動の引き金となったスナイパーについてBBCなんかが丁寧な取材をしていた。もちろんニュアンスとしてはロシア勢が悪いんだと言いたいような仕立てにはなっていたものの、スナイパーとして雇われた人へのインタビューからは、誰か名前のあがってない人々が暗躍していた様子がしっかり出ていた。

この記事なかなか大事な記事を網羅してる。ZeroHedgeの記事

Gorbachev: Murder of Opposition Leader Was a False Flag
http://www.zerohedge.com/news/2015-02-28/gorbachev-murder-opposition-leader-was-false-flag

つまり、主流メディア路線が書いている、善良なウクライナの普通の反政府行動、っていう筋は既に欧米のメディアではガタガタ。

崩れてるといっていい。普通にクーデーターがあって、その支援をアメリカ&EUが支援していたNGOとアメリカ政府高官が行っていたというあたりまでは、もう通説でしょう。

だからこそ、ウクライナの主権と領土の一体性をイギリス、アメリカ、ロシアは保証する義務があった、といういわゆるブタペスト条約の話が下火になっているんじゃないかと思う。

つまり、ある国に何年もかけて、大量資金を投与して政変を画策していたとしたら、それって主権と領土の一体性を尊重しようとする行為にならないでしょ、って話。

だからなんというか日本のメディアがこれまた一斉に、判でついたように、クーデーターを無視してロシアのクリミア併合をきっかけとして認識して、「主権と領土の一体性を尊重し」みたいなことだけを書き連ねる様がかなり異様に見える。

それもこれも日本政府が悪いというより、日本にはものごとを興味を持って調べて書いて、書いたらそれを他人に伝えたい、というジャーナリストとして原初的な衝動を持った人が非常に少なく、かつ、インテリ層も非常に薄い、ってところが問題なんだろうなと長年思ってる。一言でいって、利口な国民は多いんだが、表現されたものはまったく利口でない。別の言い方をすれば、佐官クラスまではいいんだが、それより上は愚かだ、の変奏かも。

 

■ オマケ

去年ドイツのジャーナリストが、情報機関が記事を書いてきてそれをジャーナリスト名で発表することがある、と暴露して騒ぎになっていたことがったけど、多分日本でもやってると思う。ああこのへんかな、とか思ったことが何度かあったけど、今日、まさしくそれかなぁと思った産経の記事。

政府、対ウクライナ政策強化へ 国づくり支援と和平交渉への関与を両輪に 戦後70年で日本の役割アピール
http://www.sankei.com/politics/news/150302/plt1503020010-n1.html

 

ウクライナ対策は、戦後70年の日本の役割に含まれるそうなんですよ、奥さん!って感じだよね(笑)。ウクライナって4000万人以上いる大きな国なんだけど、その国づくりをなんで日本がやらないかんの?

読んでても日本人の平均値がどこにあるのか全然理解してない人が書いたとしか思えない。つか、書いた人はアメリカ人でさえないと思う。なにか、非常に偏ったグループの人だと思う。特定グループが日本を自分たちの「シマ」として認識して、使おうとしている、みたいな感じ。

ドイツ人ジャーナリストの告発本、ベストセラーに

 


 


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