韓国の文政権が、北朝鮮に軍事境界線周辺での一切の敵対行為を中止するために、南北の軍事当局者レベルでの会談を提案したそうだ。
韓国 北朝鮮に軍当局者や赤十字の会談提案
7月17日 11時51分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170717/k10011061881000.html
韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権は17日、北朝鮮に対して、南北間の軍事的緊張の緩和に向けた軍の当局者による会談を今月21日に、離散家族の再会をめぐる赤十字の実務者による会談を来月1日に、それぞれ軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)で行うことを提案し、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮がどのような反応を見せるのか注目されます。
これを受けて、韓国国防省は17日、記者会見を開き、「軍事境界線での一切の敵対行為を中止するため、南北の軍事当局者による会談を今月21日にパンムンジョムで行うことを提案する」と述べ、2014年以来となる軍の当局者どうしの会談を北朝鮮に提案しました。
該当するyonhapのニュースはこれ。
(2nd LD) S. Korea offers inter-Korean military, Red Cross talks
http://english.yonhapnews.co.kr/news/2017/07/17/0200000000AEN20170717002551315.html
大本営NHKは、北の出方が注目されます、という記事にしたてているけど、成り行きから考えると韓国が提案を始めたというのがニュースだと思いますけどね。
文大統領の出方に注目が集まってのもあるし、この軍事レベルでの対話は2015年12月以来行われていないから、久しぶりに対話の方向に行ったという動きと読める。
さらに、あと10日かそこらで朝鮮戦争の休戦記念日になるらしい。
また、背景事情としては、2週間ほど前、中露が、北の核開発、ミサイル云々の開発プログラムの停止と共に、米韓のデカい軍事演習を止めろ、という主張をあらためて行ったこともある。
そこで文政権が話し合いを呼びかけたわけだから、方向性が見えて来たとも言えるでしょう。
北と聞けばミサイルが~、が~、が~で、なんとかして戦争したかったおバカさんたちの目論見は外れているというべきではないでしょうかね。
■ オマケ
対して日本はといえば、首相はポツダム宣言を詳しくしらず、八紘一宇の精神で、神武以来の憲法だかなんだかと国会議員が国会で語っても大して問題にならず、さらには、大日本帝国時代の治安維持法は適法に制定されたので実態調査も不要、という発言が法務大臣から来る始末。最後の一つは、みんな無視してるみたいだけど、相当すごいと思いますよ、これ。
これってつまり、日本は当分話にならん、と思われるに十分な証拠を次から次から自分で作ってるような始末だと思う。
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