あんまりいいニュースじゃないのに、その上不吉なことを言うようだけど、これってかなり大きな問題ではなかろうか。日刊ゲンダイにあった町田徹さんの記事。
膨らんだ「のれん代」1兆円超
東芝がひた隠す「原発事業の不都合な真実」
http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/
ほとんど報じられていないが、今回のケースで怠ってはならないのは、同社の重要部門だった原子力事業の精査だろう。
中でも、鳴り物入りで2006年10月に4800億円あまりを投じて77%の株式を取得した米原発プラントメーカーのウェスチングハウス(WH)の子会社化は重要だ。当時の西田厚聡社長は、わざわざ説明会を開き、原発の建設や保全サービスなどで2015年には最大7000億円のビジネスが見込めると胸を張っていた。
この買収に伴って、東芝のバランスシート上ののれん代は急膨張した。2006年度(2007年3月末)の計上額は7467億円と1年前の6.5倍に急増した。
問題は、こののれん代の処理にある。
要するに、東芝は米原発プラントメーカーのウェスチングハウス(WH)を子会社化して事業を大きくできると踏んだけど、どうもできなかったという話だよね。
ではどこでこの東芝+WHは事業を拡大し収益をあげようとしたのか。やっぱりアジア、とりわけトルコ、イラン、インドあたりかと思ってみたりするわけです。
買収時の西田さんという社長がイラン関係者らしく(wiki)、やっぱりこのへんを見込んでいた?とか思ってしまう。
ということから考えると、これって、この話と表裏か?
原発外交でロシアが広げる「核の傘」
ロシアの国営原子力企業ロスアトムが、ヨルダン、ハンガリー、エジプト、イラン、インド、フィンランド、トルコ、アルゼンチン、ブラジル等々で原発を受注しているという話。
覚えておいでの方もいらっしゃるかとが、去年、なんだか知らないけど、ロスアトムがあっちでもこっちでも原発受注です~みたいなことになってて驚いたことが何度もあった。作り切れるのそれ、みたいな。
そして、今回も、イランとP5+1(英、米、仏、中、露+ドイツ)との核開発をめぐる合意において、イランとロシアの核における協力はマジなんだなと思えることばかりだった。というか、そもそもロシアの協力がなければ成り立っていない仕組み。
しかし、ロシアが勝手に貢献しました、という話ではなくて、思うにこの間このイランの合意を通して、エネルギーの流れについて上の6か国がだいぶ調整したんだろうな、と思う。
で、ロシアとイラン間の核の協力体制は確定したという感じ・・・。インド、トルコもどうもそれっぽい。さらにその上ではロシア、インド、中国は増殖炉の研究、実用化も目指してるから、どういう協力体制かしらないけどSCO(上海協力機構)の中で話がまわる体制ではあるんだろうなと思う。3国とも核持ちだし、そのうちのロシアは米ロでパリティーにしとかないと国の存続が危ういとマジで考えている国だから核はエネルギーでもあり安全保障だからどこまでも拘わるでしょう。
ということで、これって、東芝+ウェスチングチームにとっては大打撃ということなのか・・・と。
別の言い方をすれば、今までのれん代で計上していた分を取り返す見込みはないから償却しなきゃ、って話なのか・・・・? どうなんでしょう。
いやしかし、思いかえせば、東芝とウェスチングの結婚って、日米で世界の原子力市場を席巻するという考えに基づくものだったのだろうか? わかりませんが、何かが上手くいかなかったっぽくはある。
苫米地さんのこんな説もあるので、日本にとってはかなり踏んだり蹴ったりではないの?
![]() |
原発洗脳 アメリカに支配される日本の原子力 |
苫米地 英人 | |
日本文芸社 |
![]() |
超訳「般若心経」 (PHP文庫) |
苫米地 英人 | |
PHP研究所 |
あったあった。http://www.nikkei.com/article/DGXNZO67432410W4A220C1XE1000/
これもダメだったんでしょうかね・・・。