その懸念事項とは

ベテラン社長は、この兄の資産状況を非常に懸念していました。他の件から派生して今売ってしまうことに決めた実家を売ることができなくなる懸念があるというのです。

僕も少しずつ詳しくなりました。実家の登記簿謄本や僕のうちの登記簿謄本をネットで閲覧することを学びました。登記というものも少し知りました。

３人でベテラン社長を訪問し、対策をねると共に、ベテラン社長の提案を飲むのかどうか厳しい決断を迫られました。この頼りない兄に、彼女は怒りながらも、兄を可哀想と思う妹でした。

彼女の就職活動

暑い最中、二人して就職活動をしながら、試練に立ち向かっていました。

僕の方は開店休業の就職活動。全力で走っても一向に面接さえ受ける事はできません。頭にきます。絶望感、、、、

元ワイフは、これまでのお給料以上のところをなんとしてでも探さないといけないと必死でした。そう簡単には見つけることはできませんが、まだある在職期間中に全速力で走っていました。そんな彼女は、２年後のいま再び就職活動をしています。貯金はこのままでは底を尽きるのではないかと私は深く深く深く危惧しています。



期待の不動産屋のベテラン社長から、急遽、会いたいとの連絡がありました。こちらまで来ると言うのです。ファミレスで待ち合わせ。わりと楽観的になっていた矢先の新し提案を提示されました。

任意売却ではなく、業者買い　というものでした。そして、いまのゲームプランではなく新しい提案した理由として、ある懸念事項をベテラン社長は説明するのでした。

大幅に引き下げられた売却価格、でもすぐに売れる、というメリットがあります。買い手が見つかるまで刻一刻と時間は経ちます。毎日大きな利息が積み上がっていきます。

お盆を過ぎて、大きな決断を急にしないといけなくなりました。元ワイフの兄を呼び出し、後日、すぐに再度ベテラン社長の元を訪れたのでした。