「全ては、貧困、不平等を世界から無くしたい。」
ゲバラの戦いは、共産主義の殻をかぶった、自由主義の獲得のための戦い。
貧困のため、自由に食料すら手に入らない。
そんな時代とそんな場所であった南アメリカ。
その貧困との戦いの果てに、彼に待つ運命は。
目的を達せずして命を落とすチェ。
ボリビア潜入からその死までを、時間を追って描いている。
「チェ-28歳の革命」に比べ、淡々と描かれている。
前作同様、少し引いたアングルが多い。ドキュメンタリーっぽい仕上がりになっている。
持病の喘息に苦しみ、思うように行かないゲリラたちの統制。
カリスマの彼にも、イライラが…。
非常に人間的に描かれていたように感じた。
彼の思いは資本主義が変化を遂げることで、「あるレベル」では達しているのかも知れない。
しかし、「あるレベル」に達している国で生まれ育ったからこそ、そう思っているだけ。
世界に目を向ければ、まだまだであろう。
ゲバラの思いは永遠に受け継いでゆかねば。
そんな戦うチェ・ゲバラ。ひげも髪の毛も伸び、荒々しい姿を描いた。
とにもかくにも、人間ゲバラ、最期の戦いの映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。
【STORY】
「トラフィック」でオスカー監督賞&助演男優賞を受賞したスティーブン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロ。キューバ革命を率いた指導者エルネスト・チェ・ゲバラの半生を描いた2部作の第2部。
キューバでの革命を成功させたゲバラだったが、地位や市民権を全て放棄し、再び革命の旅に乗り出す。
1966年、独裁政権下にあるボリビアに入国したゲバラは、ゲリラとして政府軍と戦う。
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チェ 39歳 別れの手紙 - goo 映画
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