黒い瞳のジプシー生活

生来のさすらい者と思われた私もまさかの定住。。。

食堂のチャップリン

2007-12-08 21:45:43 | 日常
今日の昼食は、東京の食堂であった。
その食堂に入ってみると、そこには1人の黒人がいて
時々食べながらもほとんど寝ている様子であった。

・・・話自体はただそれだけなのであるが、
彼はちゃんぽんを口に運ぶのと眠りにつくのとが
ほぼ同時で、一度目を閉じてしまえば
ちゃんぽんを床にこぼすまで目が覚めない
(箸を落とすだけでは目が覚めない)。
店員さんや近くのお客さんが大声でゆすっても、
目が覚めないどころか反応が微塵も無いのである。
「寝ながら食べるとはまさにこういうことなのか」、
「そこまで疲れ果てるほどの彼の生活とは
一体どんなものなのか」などと
個人的にはあれこれ考えたものであった。
そしてなにより、こんな彼に哀愁を感じながらも
彼が懸命に睡魔と戦っている表情が
とても滑稽でならなかった
(この気持ちは、その場に居合わせた人たちも
同じだったに違いない)。
あの滑稽さは、チャップリンに近いと説明すれば
いいのかもしれない。

その黒人さんは、少なくとも30分はあのような
状態だったそうだ。
スープで満たされたどんぶりに
彼の顔が突っ込みはしないかとハラハラしながら
見守っていたのだが、今も
「彼はその後(私が食堂を出た後)どうしたのか」、
「昼食の時間に制限は無かったのか」などと
色々と気になっている。