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黒い瞳のジプシー生活

生来のさすらい者と思われた私もまさかの定住。。。

再び短編に目覚める

2008-01-04 23:30:41 | マイHP関連
この年末から突如目覚めた短編が完成したので、
自分のHPにUPした(こちら)。
個人的にはアプロディテとアレスのカップルも好きなのだが、
彼らの物語を短編にするとなると
愛の女神の愛のかたちを描くことになるので
ものすごくプレッシャーだった。
特に私は恋に臆病なので
もちろん恋人を持てたことはないし、
それなのに愛を語って良いのだろうかという
後ろめたさもあるのだが・・・
自分が普段思い描いている或る種のユートピアを
具体化したかったので、
まあその思いでいいやと思って書いてみたのである。
この度の中心人物は
アプロディテとアドニスなのであるが、
彼らをとりまく他の神々の人物描写にも、
なるべく力を入れた。
話の中心人物だけのために
世界がまわっている訳ではないからだ。
もっともこの考え方は、昔(アクリシオスの)短編を
載せた時と変わっていないはずであるが。

禁忌の神話について

2007-12-12 21:51:15 | マイHP関連
NHKの「試してガッテン」で、
高所恐怖症の話がとりあげられた。
番組によると、高所恐怖症のひとが
まさに高所で恐がっている時の心理状態というのは

「恐い」→「大丈夫、恐くない」→「大丈夫なら
証拠がほしい」→「大丈夫かどうかはともかく
いずれにしても恐怖を意識している自分がいる」
(=抑制に関する「逆説効果」??)→
→「やっぱり自分は恐いんだ!」(=フィードバック)

――という感じの堂々巡りになっているらしい。

なぜこの話が印象に残っているのかというと、
それはこの話の直後の山瀬まみさんの言葉に由来する:
(曖昧な記憶で悪いけど――)
「言っちゃあいけないと言われると余計に
言いたくなるのはよくある話だけど、それは、
いけないと抑制しすぎて、かえって言うことを
意識してしまうからなんですね!」

――以前私は、
オルペウスが「見てはいけない」と言われたのに
死んだ妻を見てしまった謎に挑む考察を
HPにUPした。
私はその謎の根源を一定の信頼関係がうむ
「馴れ合い」によるものだと考えたが、
今日紹介された心理学をもとに再び考えてみると、
その謎は「抑制に関する逆説効果」に由来すると
考えられることになる。
つまり、
冥界から地上に戻るときのオルペウスの心理状態は
「見たい」→「見てはいけない」→「自分の妻なのに
なぜ見てはいけないのか、理由が知りたい」→
→「理由はともかく、いずれにしても見ることを
意識している自分がいる」→「やっぱり見たいんだ!」
・・・となっている可能性もあるのだ。

「馴れ合い」というのは、もしかすると
「見てはいけないという理由を知りたい」と感じる
根拠にはなるかもしれない。
しかしそれでも、
この「抑制に関する逆説効果」説は、
オルペウスに関する謎を「馴れ合い」説よりも
さらに根本的に説明を可能にするものである。

私はいつも、ついつい視野を狭めてしまう。
たとえ今日の番組を見ていなくても、
HPに載せる際にもう少し視野を広げていれば
(具体的には、「王様の耳はロバの耳」も
禁忌の伝説であることを思い出すことができれば)、
「馴れ合い」説が根本的な説明にはならないと
気づくことができたはずなのだ。
なぜなら、王様の耳の秘密を守れなかった召使と
王様との間に、一定の信頼関係があったとは
言い切れないからである。
(ちなみに、この王様とはギリシャ神話の
テッサリア王ミダスのことである)。
同番組では「怒り」がテーマになったときにも
ハッとさせられることがあったから、
心理学も学んでみると
少しは視野が広がるのだろうか。

ヘラクレスの難業

2007-11-14 13:44:05 | マイHP関連
久しぶりにHPを更新した。
今回はディオスクロイとヘラクレスを載せたのだが、
特にヘラクレスは全てにおいて大変だった。
彼についてあれこれ考えるページはもちろん、
今に伝わる確かな伝説の部分でも、逸話が多すぎるし
絵も・・・かなり妥協したがそれでも苦労だった。

ヘラクレスの伝説に関する文章では、
あまりに逸話が多すぎるので、とりあえず
同時代あるいはトロイア戦争期の有名人に
関連のある話を重点的に載せた。
同じ時代の有名人たちのリンクになっている話を
見つけるのは、とても面白いことだと思う。

やっぱり面白い

2007-08-08 14:07:56 | マイHP関連
私のサイトに、新たにアルゴ号時代の人間たちの話を4人追加した。
神話に残るような人間はどこかトンデル人が多くて面白いと思うが、
なかでもアルゴ号遠征に進んで参加しようなどと考える人は、
必要もないのに好きで危険に身を投じるような人たちだから、
やっぱり普通の人間とどこか違うと思える。
そしてだからこそ、「あの人はなぜこんな事をしたのか」を
考えてみたくなるのである。
ただし、もちろん、自分のHPの内容については
私の考えが絶対だと思った試しなど無く、
(なぜならどんなにうまく考えたところで
それは所詮不確かな事にすぎないのだから)そんなんじゃなくて、
ただ単に想像するのが楽しくて載せているだけである。