今日は、ギリシャ神話を知っていないと
意味が分からないであろう話・・・
ディスカバリー・チャンネルで、
ギリシャ神話の「金の羊毛」物語について
検証する番組があった。(詳細)
途中、あいにくあまりシッカリ見られない時間が
あったのだが、それでも、とても楽しかった。
今の記憶がどこまで確かか確認できないし、
番組中でも「金の羊毛」物語が絶対に事実だ、とは
誰も言っていなかったので、
あくまでも話半分で読んでいただければ幸いだが、
私はこの記憶を今のうちに書き留めておきたいので、
ざっとココに載せたいと思う。
その番組に出演した研究者によると、
「金の羊毛」神話は事実に基づいている可能性があって、
時代は紀元前1400年ごろだという。
なお、トロイア戦争があったかもしれない時代は
おおよそ紀元前1270~1183年頃。
イアソンと共にアルゴ号に乗って
金の羊毛を求めて行った英雄のなかには、
アルゴ号伝説より約200年後のトロイア戦争で
活躍する英雄の父親もいたりするのだが、
アカイア人の文明の全盛期が
紀元前1200年~1400年であり、
この時代を後のギリシャ人は「英雄時代」と
呼んだらしいという点のみを考慮すると、
「金の羊毛」神話が紀元前1400年ごろだったとしても
おかしなことではないと思う。
あの番組は、神話を、現実の事件の比喩表現として
とらえていた。例えば
イアソンたちが途中で立ち寄ったレムノス島の
女たちとイアソンたちとの「交わり」については、
実際には性的な「交わり」ではなくて
外交上の「交わり」であったかもしれないとか、
(この、政治的・経済的な「交わり」を性的な「交わり」に
すりかえて話を作るという手法は、神話では
よく使われていたらしかった)
島の女たちの体臭の臭さは、島の人間が取り扱っていた
染料の匂いを暗示しているかもしれないとか。
さらに、私が覚えているだけでも、
アルゴ号乗組員を苦しめた「ぶつかり岩」は
ボスポラス海峡の海流のことではないか、とか、
(アルゴ号乗組員は、その海流に逆らって
コルキスに向かわねばならなかった)
イアソンがコルキスで課された
「火を噴く雄牛を使って畑を耕す」という難業も、
ギリシャ人が農業の最新技術をコルキスで学んだことを
意味しているのかもしれないとか、
金の羊毛も、泥水を羊毛で漉して砂金を採取するという
コーカサス山脈の麓の民間の伝統に
関係があるのかもしれない、などとあった。
ただし、イアソンとメデイアの恋については、
番組ではあまり言及しなかった気がする。
そして、登場人物の実在性に関しても、
少なくともイアソンとアイエテスについては
「実在の可能性がある」と述べていた気がする。
ただし、イアソンは実は商人だったかもしれない、
ということであった。
ここまで、私の記憶をあますところなく書き留めた
つもりだったが、よく考えてみると
なぜこのような推測が成り立つのか、という点に関しては
あいにくほとんど覚えていない^^;
その点については、
是非あの番組を御覧になっていただきたく思う。
もっとも、これに関する文献が見つかれば、
ディスカバリー・チャンネルを御覧になれない方にとっても
私自身にとっても、ありがたいのであるが。
意味が分からないであろう話・・・
ディスカバリー・チャンネルで、
ギリシャ神話の「金の羊毛」物語について
検証する番組があった。(詳細)
途中、あいにくあまりシッカリ見られない時間が
あったのだが、それでも、とても楽しかった。
今の記憶がどこまで確かか確認できないし、
番組中でも「金の羊毛」物語が絶対に事実だ、とは
誰も言っていなかったので、
あくまでも話半分で読んでいただければ幸いだが、
私はこの記憶を今のうちに書き留めておきたいので、
ざっとココに載せたいと思う。
その番組に出演した研究者によると、
「金の羊毛」神話は事実に基づいている可能性があって、
時代は紀元前1400年ごろだという。
なお、トロイア戦争があったかもしれない時代は
おおよそ紀元前1270~1183年頃。
イアソンと共にアルゴ号に乗って
金の羊毛を求めて行った英雄のなかには、
アルゴ号伝説より約200年後のトロイア戦争で
活躍する英雄の父親もいたりするのだが、
アカイア人の文明の全盛期が
紀元前1200年~1400年であり、
この時代を後のギリシャ人は「英雄時代」と
呼んだらしいという点のみを考慮すると、
「金の羊毛」神話が紀元前1400年ごろだったとしても
おかしなことではないと思う。
あの番組は、神話を、現実の事件の比喩表現として
とらえていた。例えば
イアソンたちが途中で立ち寄ったレムノス島の
女たちとイアソンたちとの「交わり」については、
実際には性的な「交わり」ではなくて
外交上の「交わり」であったかもしれないとか、
(この、政治的・経済的な「交わり」を性的な「交わり」に
すりかえて話を作るという手法は、神話では
よく使われていたらしかった)
島の女たちの体臭の臭さは、島の人間が取り扱っていた
染料の匂いを暗示しているかもしれないとか。
さらに、私が覚えているだけでも、
アルゴ号乗組員を苦しめた「ぶつかり岩」は
ボスポラス海峡の海流のことではないか、とか、
(アルゴ号乗組員は、その海流に逆らって
コルキスに向かわねばならなかった)
イアソンがコルキスで課された
「火を噴く雄牛を使って畑を耕す」という難業も、
ギリシャ人が農業の最新技術をコルキスで学んだことを
意味しているのかもしれないとか、
金の羊毛も、泥水を羊毛で漉して砂金を採取するという
コーカサス山脈の麓の民間の伝統に
関係があるのかもしれない、などとあった。
ただし、イアソンとメデイアの恋については、
番組ではあまり言及しなかった気がする。
そして、登場人物の実在性に関しても、
少なくともイアソンとアイエテスについては
「実在の可能性がある」と述べていた気がする。
ただし、イアソンは実は商人だったかもしれない、
ということであった。
ここまで、私の記憶をあますところなく書き留めた
つもりだったが、よく考えてみると
なぜこのような推測が成り立つのか、という点に関しては
あいにくほとんど覚えていない^^;
その点については、
是非あの番組を御覧になっていただきたく思う。
もっとも、これに関する文献が見つかれば、
ディスカバリー・チャンネルを御覧になれない方にとっても
私自身にとっても、ありがたいのであるが。