今月「世界は踊る 世界は歌う」という番組で観た
アルゼンチンタンゴの踊りに感動して以来、
アルゼンチンタンゴが再びマイブームになっている。
中学時代でもマイブームになったことが無いではなかったが
当時は動いているダンサーを見た事がなかったので
動いているダンサーを観ることができた最近になって
またマイブームになっているという次第である。
今日は、そんななかで新たに発掘した
(いや、アルゼンチンタンゴファンの間では昔から有名なのだが、
私は最近になってその存在を知った)名曲の一つ、
「El Lloron(泣き虫)」について少し語りたい。
いつも引用している
『世界の名曲とレコード ラテン・フォルクローレ・タンゴ』
(著:永田文夫 誠文堂新光社 昭和52年)によると、
この曲はアンブロシオ・ラドリサーニという俳優が作曲し
のちエンリケ・カディカモという人がその曲に歌詞をつけた。
そして、1936年になってからロベルト・フィルポが採譜し
これによってようやく世に出た――ということらしい。
他のタンゴと同様、この曲も様々な楽団が演奏しており
聴き比べてみたが、個人的はやはり
最初に聴いたフランシス・カナロ楽団の演奏が
小粋で小気味よい感じがして気に入っている。
また歌詞によれば、この歌の主人公は
口先三寸から紡ぎだされる甘いシロップのような話術と
時々見せる男の涙であらゆる女性を虜にしてしまう
いわばプレイボーイで、
人はそんな彼を「泣き虫」と呼ぶのだそうである
(歌のサビの部分のかけ声も、
おそらくは「ジョローン(泣き虫)!」である)。
だが彼はそんな世間の評判など気にせず、
歌のなかで「おれにとっちゃ、どんな男も同じこと。
結局おれが一番なのだから」などと
ものすごい自信を見せている。
こういうタイプは実際のところ苦手なのだが、
まぁ歌の世界の人間の話だから――
当初はそう思って歌を聴いてるうちに、
この歌の主人公も魅力的に感じてくるから不思議である。
ともあれ、お気に入りが新たに見つかって嬉しく思う。
c.f.「泣き虫」のより詳細な訳詞
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アルゼンチンタンゴの踊りに感動して以来、
アルゼンチンタンゴが再びマイブームになっている。
中学時代でもマイブームになったことが無いではなかったが
当時は動いているダンサーを見た事がなかったので
動いているダンサーを観ることができた最近になって
またマイブームになっているという次第である。
今日は、そんななかで新たに発掘した
(いや、アルゼンチンタンゴファンの間では昔から有名なのだが、
私は最近になってその存在を知った)名曲の一つ、
「El Lloron(泣き虫)」について少し語りたい。
いつも引用している
『世界の名曲とレコード ラテン・フォルクローレ・タンゴ』
(著:永田文夫 誠文堂新光社 昭和52年)によると、
この曲はアンブロシオ・ラドリサーニという俳優が作曲し
のちエンリケ・カディカモという人がその曲に歌詞をつけた。
そして、1936年になってからロベルト・フィルポが採譜し
これによってようやく世に出た――ということらしい。
他のタンゴと同様、この曲も様々な楽団が演奏しており
聴き比べてみたが、個人的はやはり
最初に聴いたフランシス・カナロ楽団の演奏が
小粋で小気味よい感じがして気に入っている。
また歌詞によれば、この歌の主人公は
口先三寸から紡ぎだされる甘いシロップのような話術と
時々見せる男の涙であらゆる女性を虜にしてしまう
いわばプレイボーイで、
人はそんな彼を「泣き虫」と呼ぶのだそうである
(歌のサビの部分のかけ声も、
おそらくは「ジョローン(泣き虫)!」である)。
だが彼はそんな世間の評判など気にせず、
歌のなかで「おれにとっちゃ、どんな男も同じこと。
結局おれが一番なのだから」などと
ものすごい自信を見せている。
こういうタイプは実際のところ苦手なのだが、
まぁ歌の世界の人間の話だから――
当初はそう思って歌を聴いてるうちに、
この歌の主人公も魅力的に感じてくるから不思議である。
ともあれ、お気に入りが新たに見つかって嬉しく思う。
c.f.「泣き虫」のより詳細な訳詞
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