
「うたたね」仲田彰夫 50F・油彩・アクリル孔版・2012第13回日仏現代美術世界展日仏賞
大好きな俳優と同じ名前の同級、健さんからのメール。「出雲崎に行く機会があったら寄って来てね。知人の絵の展覧会を妻入会館でやってるから・・・。」なんでも同世代リタイヤした元学校の絵の先生らしい。 友人樋口君がちょうど「お昼でもどう?」と来たので、いつもの弥彦神社にお参りのあとみやげ物屋西澤商店おでんセット500円で腹ごしらえ、社長と美人3姉妹の奥様と時事放談してから出雲崎へと出かけた。
妻入会館にあった昭和初期の出雲崎の街並みの写真。 良寛生誕地、芭蕉詠嘆の地、江戸時代の天領地、佐渡金銀荷上げの地、北前船寄港地など妻入の家並みが約4kmも続く当時の人口2万人といわれ繁栄した町は、海岸線が埋め立てられて国道が走るがいまも山側に街道の面影を残している。
観光施設の妻入会館に仲田彰夫氏の街並み企画展4~12号の小品作品が11点。なかでも50号日仏賞の「うたたね」が目をひく。幼少期の娘を題材にパジャマでうたた寝の少女を感光孔版で描いたと新聞記事が添えてあり、孔版(版画の一種?)に油絵の具とアクリルで描いたとあった。絵も写真も人間が奥深くて好きだ。こんな絵が描ける人はうらやましい限りだ。「インパクトあり好きになりました。淋派画風を思い浮かべました。」とコメント書きしてきたけど、間違えて琳派を病気の淋と書いてきてしまった。アー、恥ずかしい。
旧北国街道、小諸五十五里、江戸九十七里とある街はずれ。尼瀬獄門跡に寄ってみた。幕府直轄7万石の出雲崎代官所刑場跡は供養塔と地蔵があるだけの平地だが、気味悪さ際立ったところで早々に退散。八代吉宗が定めた公事方御定書にある死刑6種。下手人、死罪、獄門、磔(はりつけ)、鋸挽(のこぎりびき)、火罪(かざい)の順での極刑に処された人たちの怨念が渦巻いているような気がした。十両盗めば死罪とあるそうだ。死罪は斬首ののち遺体を刀の様斬(ためしぎり)にされ、獄門は斬首ののち首を晒されると江戸検定1級の解説本にあった。さらには磔、鋸挽、火罪と見せしめの残虐刑。18で橘屋が世襲する名主後継に呼び戻された文孝良寛には、この首切り立会い役に耐え切れなかったんだろう。
帰りに寄った良寛堂。母の故郷はるか佐渡島を見ている良寛の座像は悲しそうだった。
帰りはR402寺泊てんや商店の自家製えご(@324)ところてん(@300)からし酢味噌2個(@43)しめて667円のお土産買って出雲崎の旅は終わった。井田のところてんが廃業してから同級和代さんに教えてもらったてんや商店のえご、ところてんに夏を買いに来る。
ここのえごは程よい堅さと風味が星三つだ。今日はいい一日だった。
テレビで心太をやっていたので新潟では1本箸で食べるのだと説明してあげました。
健さんのぽっぽやカレーも食べたし大満足です。
年寄り共はのんびりゆったりと北海道を転がっています。
北海道を転がってますか・・
年とともに心太やえご、素朴なものに目が向きます。一本箸は新潟だけでなく、名古屋、浜松、群馬、会津、栃木にもあるようです。謎解きは「井田の心太2012.8.17」に書いた、心太=和菓子・クロモジ楊枝説でしょう。井田のところてん廃業、残念です。